関係性に変化を起こす方法(2)~自立と依存の逆転劇「浮気問題」~

自立と依存の逆転にまつわるアプローチとして、まずは夫婦間の浮気問題について取り上げてみたいと思います。

パートナーの浮気で悩むと不安や怖れなどの依存状態に陥ります。そうすると、自分がなくなって相手にばかり意識を取られるようになってしまいますから、まずは「自分を見つめる」というアプローチを重視していくんです。これこそが、依存を手放し、自立に向かう大切な手段。それにより、少しずつ自分を取り戻し、自信も蘇ってくるのです。

●自立と依存の逆転劇(1)~浮気問題に対処する~

まずは「夫が浮気しているんです。でも、何とかやり直したいんです」というケースを例にとってお話させていただきたいと思います。

人間関係では多く自立側、依存側と立場が分かれますが、それぞれ意味、役割があるんですね。

自立側というのは関係性をリードする側。先に進む力を担当し、お互いが成長し、より素晴らしい関係性を築くためのパワーを提供します。

一方、依存側というのは問題を見つける側。お互いの関係性がよりよくなるための、あるいは、お互いに前に進み易くするための問題を見つける側を担当します。

逆に言えば、自立側というのは問題を作る側でもあり、依存側というのは足を引っ張る側とも見ることができるんですけどね。

そういう意味で、パートナーの浮気の問題にしても悩むのは依存側。
カウンセリングに来られるときも不安や怖れ、痛み、自信の無さを抱えていらっしゃいます。それがすなわち、依存状態であることの証なのです。
(自立側は“自分の”浮気の問題で悩みます)

だから、まずは「自分自身を見つめること」を提案していきます。依存というのは、自分よりも相手に意識を向けてしまう状態。相手の状態によって自分の状態が決まる、というわけです。

だから、自分自身に意識を取り戻すことで、相手との心理的な癒着を切り離していきます。
もちろん、そう簡単には行きませんし、今回の問題に至るまでのプロセス(過去の恋愛、人間関係、親子関係)や性格的なもの(自己評価が低い、自信がもてない)などの問題にも必然的に触れることが多くなります。

ただ、そうした自分の問題を扱う事により、自分自身に意識が向き易くなることも事実で、結果的に相手との関係性にも良い影響を与えます。
どうしても「夫が・・・夫が・・・」となり易いところで、こうした意識を作っていくのは一人では難しいので、やはり周りのサポートが不可欠なところです。
こうした問題に悩んでる場合は、一人で考えても悪い方向にしか考えられませんから、ぜひ、信頼できる人に相談してみることをお勧めします。

そうして自意識を取り戻し、自分らしさを表現できるようになっていくと、自然と相手との関係が変わっていくんですね。

それまでは見上げるような、相手の表情を見てびくびくしているような、そんな態度しか取れなかったのに、相手の態度に怒りを感じることができるようになったり、堂々と言いたいことが言えたり、自分の幸せはなんだろう?と相手と自分を切り離して考えられるようになったりしてくるんですね。

自分がそういう態度を取り始めると、今度は相手も変わってきて、ちょっと弱みを見せるようになったり、ホンネをちらほら見せ始めたり、態度を軟化させることも少なくありません。
不思議なことですが、注意深く見つめていないと分かりにくい変化がパートナーにも起こり始めているのです。

でも、問題はそういう変化はとても微妙で、気付きにくいところです。

カウンセリングの中で僕がそういう風にお話しても「ええ?そうですか?実感ないです」とおっしゃられる方がほとんどなんですね。
で、初めの頃と比較してお話しすると「ああ、なるほど・・・。自分では気付かないものですねえ」ということになるんです。

>>>次回『関係性に変化を起こす方法(3)~自立と依存の逆転劇「仕事の問題」~』に続く

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