大切な想いを手放すとき

大切な夢や希望を失ったとき。

現役を引退する。結婚をあきらめる。子供を持つことをあきらめる。
そんな深い悲しみを味わうと、人は自分自身が死んでしまったように感じることがあります。
深い絶望に落ちてしまうこともあるかもしれません。

この悲しみを乗り越えて、新しく自分らしく生きるためには、どうしたら良いのか。それさえも見失ってしまうかもしれません。まずは、自分自身の夢の形を思い出して、新しく変えてみることにチャレンジしてみてくださいね。
新しい夢の形を見つけてみてくださいね。。

◎リクエストを頂きました◎
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リクエストしたいテーマがあります。
それは、「子供を欲しくても持てなかった女性の悲しみや悔悟を克服する方法」です。
誰でも、いくつになっても恋愛や結婚は可能性がありますが、「子供を持つ」ことだけは女性はそろそろ諦めなければならない年齢があります。

今は独身で40を超え、子供のいない人生をこれから歩むという視点に立つようになりました。
昔から子供好きで母親になることは大きな夢だったので、その気持ちを諦めることへの悲しみや淋しさを今でもうまく克服できず、思い返すとつい泣いてしまう事もあります。
血を分けた家族のないまま年を取っていくのも不安です。
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心理学講座にいただいたリクエストの中から、今回は、「大切な想いを手放すとき」について、考えて行きたいと思います。

1.夢が終わりを告げるとき

人は、色々な形で夢や希望を持っています。
その夢や希望をかなえるために、色々な努力をしたり、勉強したりしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ところが、この夢や希望を手放さなければならないときがやってくることもあります。
最近ではバドミントンのコンビ「オグシオ」にもその時がやってきました。
おぐっちこと小椋さんは、大切なパートナーである、潮田さんと次のオリンピックを望みたかった所ですが、別の人とオリンピックを目指すことになりましたね。

結婚しようと思っていたパートナーと別れてしまったり、死別してしまったりする形でなくしてしまうかもしれません。
女性であったら、子供を持つと言う想いには年齢と言う限界もあります。

2.絶望の闇

夢が終わりを告げてしまう時、あるいは、終わりを告げようとしているとき。
人は深い絶望や悲しみ、罪悪感・失敗感、怒りなどを強く感じます。

だって、その夢があってこその自分だったし、その夢を叶えるために生きてきたのですから。当たり前ですよね。
どこか、自分の全てを失ってしまったように感じてしまうのです。生きる意欲なんて湧かないぐらいかもしれません。

その悲しみを無理に押さえ込まないで下さいね。一人で抱えるには大きすぎる悲しみだったりするときは、
誰かに支えてもらってください。

この闇を抜けるためにも、辛いって感じても良いんです。もちろん、自分を傷つけて追い込むこととは違いますよ。

3.ライフスタイルの再構成

悲しみや辛さを感じた後、すぐかもしれませんし、時間が必要かもしれませんが、僅かかもしれませんが、「もう一度生きたい」と言う気持ちが生まれてくるのではないでしょうか。

絶望の中に一筋の光を感じたりもします。そのまま、その想いを葬ってしまうにはもったいないですからね。
人の中には、死を選択する気持ちもありますが、『再び生きよう』『もう一度、あんな風に生きてみたい』と言う気持ちも存在するのです。

悲しみの後では、どのように生きるかと言うことを再構築作業が必要になります。手放さなければならなかった、夢はあなたにとって『どんな想い』を感じさせてくれていたのでしょうか。
あなたにとって、『どんな存在』だったのでしょうか。

これを別の人や、別の形で感じられないかを見つけていくのです。
もちろん、すぐになんかそんな気持ちになるはずがありませんよね。そんなこと出来ない。と言う所から、一歩進んで、もう一度自分らしく生きるために、そんな目でこの世の中を見てもらってもいいでしょうか。

オグシオのおぐっちの様に、ペアの相手は変えてでも、オリンピックを目指すと言うのも1つの手です。
大切な人を失ってしまったけど、心の傷が癒えた時に新しいパートナーを探してみよう。探す所まで思えなくても、そんなときが来たら、考えてみよう。それでも良いんです。

私は、以前流産した時に、年齢的にも流産しやすいし、これから出来ないかもしれない。そんなことが頭をよぎりました。決まったわけではないですが、そうなったら、と言うことで夫とそのことについて話をしました。

そのとき2人が出した結論はこういうものでした。
その人生を受け入れて、自分達らしい人生を生きていこう。全ての子供達と血が繋がっているわけではないが、血の繋がった子供以外の子供をたくさん愛する機会を得ることが出来るんだ。

とそんな風に考えてみました。
子供を持てたときに注ぐ愛情を、どこにどのような形で注いでいくか。と言うことを考えてみたのです。

以前何かの本で読んだのですが、子供を持つことが叶わなかった女性の中には、本当に母性的な方も多くいらっしゃいます。そういう方は、母性が大きいので、あえてもてない運命を選んで、たくさんの子供を愛する機会を持つのだと。

そんな話を聞いたことがあります。
大切な想いを手放さなければならないとき、とても大きな大きな悲しみを伴います。自分の半分をもぎ取られるような感じがするかもしれません。

でも、そこで自分を終えないで下さいね。新しい形でどう生かすのか。新しい夢の形を探してみてくださいね。

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