モチベーションの心理学(4)~最大の感情的メリットとは~

自然と心がワクワクする感情的メリットの中でも、最大と言えるのが「あなたの大切な人の笑顔」ではないでしょうか。

誰かの笑顔に貢献するということは、私達にとって大きな喜びの一つであり、越えられない壁を越えさせてくれる強いパワーを与えてくれる源泉です。そして、それは瞬間的な力ではなく、継続的なエネルギーを与えてもくれるのです。「自分が幸せになったら、誰が喜んでくれるだろう?」という、その思いこそが、モチベーションを高めてくれる考え方ではないでしょうか。

●だれかのために・・・最大の感情的メリットは「大切な人の笑顔」

前回は感情的メリットを見つけると、モチベーションが自然とアップします、というお話をさせていただきました。

そうは言われても、なかなか見つけるのは難しく感じられた方もいらっしゃるかと思います。

モチベーションというのは「瞬間的」なものでは困りますよね。
一瞬だけやる気になっても意味がないことが多く、「持続力」というのが求められます。

どうしたら持続できるのか?というと、やはり、感情的メリットを見つけてワクワクし続けることが大事なわけで、理性で作られたモチベーションではやがて燃え尽きてしまいます。

持続できるワクワク感というものを見つけるには、やはり「好き」なものに敏感になる必要がありますね。
前々回のお話をダブりますが、好きなものに対しては、自然とエネルギーが湧き出てきます。

仕事そのものが好きになれなくても、日常的に好きなものに触れていけば、仕事はそれを支える原動力としてモチベーションを上げてくれます。
例えば、写真が好きならば、その写真を撮るために、いいカメラや機材を手に入れるために、仕事はとても大切な存在になります。

もちろん、仕事が好きになれたら最高ですよね。

でも、さらに上を目指すならば、私達が最高に力を発揮できるのは「誰かのために」という思いではないでしょうか。

子どもが生まれて、その余りのかわいらしさと儚さに「こうしちゃおれん」と仕事をますます頑張るパパ、「病気なんかしてられない」と強くなったママ、周りにいないでしょうか?

従業員やその家族のためならプライドなど平気で捨てて、頭を下げ続ける社長、知りませんか?

自分が成功したとき、何よりも支えてくれたスタッフに感謝するアスリート、たくさんいますよね?

人は「こいつのために」と思ったときには、信じられないパワーを発揮します。
それはどん底にあえいでいるときでも、デッドゾーンの真っ只中にいるときでも、そこから這い上がるエネルギーを与えてくれます。

「だれかのために」はモチベーションを長く持続させるためにはとても大切なものだと思うのです。

そして、それこそが「与える」ということでもあるのです。

サービスマンは、多くのクライアントのために、もっと言えば、その笑顔のために、と思えば、自然とやる気も出てくるでしょう。

家族の笑顔や健康のために、と思えば、嫌で退屈になってしまった家事にも楽しみを見出せるかもしれません。

友達を何とか助けたいと思えば、疲れて眠たい夜も、もう一分張りできるかもしれません。

カウンセリングでも「あなたが幸せになったときに、誰が喜んでくれるでしょう?」という質問をします。

そして、「その時、彼らはどんな表情をしていると思いますか?」

誰が・・・という問いには、家族や友達、パートナー、スタッフ、同僚、取引先、様々な顔が浮かぶでしょう。

そして、どんな表情・・・やはり「笑顔」が圧倒的に多いんです。

あなたはどうでしょうか。
「誰が」で浮かんだ人こそ、あなたが今「その人のために」頑張ってる相手です。
そして、彼らの笑顔こそ、あなたにとっての最高の感情的メリットだったりするのです。

忘れ易いですから、時々思い出してみてくださいね。

そして、この感覚を得たとき、自分が一人で生きているわけじゃないこと、一人で頑張っているわけじゃないことに気付けます。
すると、自然と感謝の思いが出てくると思うんです。
それこそが、モチベーションを作るベースになるのです。

もし、誰も思い浮かべられなければ、あなたは顔を伏せて、目を閉じてしまっている状態なのかもしれません。

しかし、焦る必要も、自分を責める必要もありません。
誰が喜んでくれるだろう?と周りを見渡してみてください。
そして、あなたの人生に関わってくれた一人ひとりの顔を思い出してみてください。
もちろん、生きてる人に限定しないでくださいね。
その中にはきっと忘れていた存在があるはず。
「ない」のではなく「ある」と思って探せば、きっと見つかります。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

アバター

退会しました。