セックスレスの心理的側面(2)

こんにちは、社長の平です。

今回も、セックスレスの心理的側面についてお話を続けていきましょう。

女性にくらべて男性は、セックスに関するDVDや本をたくさん観たり 読んだりする傾向があるようです。女性のみなさんからすれば、 「同じようなものばかり、そんなにたくさん観て、おもしろいの?」 と思ったりもするでしょう。

じつは、これは、「セックスに関する情報を、とにかくたくさん仕入れたい」という男性の心理によるものであり、“恐れ”という感情が駆り立てる行動なのです。

ちょっと想像していただきたいのですが、みなさんが近場の観光地に旅行する場合、事前にガイドブックを買うことはあるでしょうか?
買わない人が大多数ですよね。
でも、海外旅行をするときや、国内でも行ったことのない場所を旅するようなとき、私たちはたいていガイドブックを買うものです。

なぜなら、「知らないことが恐い」からです。

つまり、男性がセックスに関するDVDや本から情報をたくさん仕入れるのは、心理的に見ると、「セックスに対し、ものすごく大きな恐れをもっているから」といえるわけです。

一見、そんなふうには見えないかもしれません。
しかし、男性にとって、どうも、セックスには、ありとあらゆるコンプレックスやプレッシャーがつきまとうようなのです。そして、セックスの現場では、たえずそれらと戦っているわけです。

たとえば、肉体的な快楽を追求するどころか、技術力の向上ばかりにエネルギーを注いでいるわけです。「ええと、Aポイントを3分間攻めたら、次はBポイントに移らなくちゃ。あ、いかんいかん、左手がサボッてるぞ」などと‥‥。

そうやって、彼女に感じてもらうことができてようやく、「そろそろ僕も感じていいかなー?」となり、少しばかりの感情と快楽を感じつつ、フィニッシュを迎えるようなのです。

もしも、彼女に感じてもらえなかった日には、自分を責め、みじめさと屈辱感に打ちのめされながら、セックスを嫌いになったりしてしまうこともあるわけです。

心では安らぎあるセックスを求めながら、ストレスフルで、まるで仕事のようなセックスとなってしまうケースが多いようです。自分を癒したり、楽しんだりするのではなく、女性をよろこばすための“夜のおつとめ”になってしまうわけですね。

すると、「自分の時間が奪われる」とか「寝る時間が減ってしまう“と行った思いとつながってくる場合もあります。
本来なら、二人を癒すはずのセックスが、犠牲や義務のようなものになり、その結果、そこから距離をおきたいと思うようになってしまうわけです。

おつきあいが始まったばかりのころのセックスは、親密感を育むなど心理的な要素が強いものです。
それに対し、二人の恋愛期間や結婚生活が長くなってくればくるほど、セックスは単に肉体的な行為となってしまうことが少なくありません。

そして、どうやら、そこで感じる感情が少なくなっていくほど、セックスはつまらないものとなるようなのです。

でも、じつは、“愛のコミュニケーション”と呼べるセックスもあるのです。これを英語では、“メイク・ラブ”、“インターコース”などと表現します。

日本語での表現は江戸時代まで遡ります。“目交う“または“目合う”と書いて“まぐわう”と読みます。いうなれば、アイ・コンタクトをし、愛を感じながらするセックスのことといえるでしょう。

残念ながら、このようなセックスを日本人はあまりしないようです。

それでも恋愛初期には、「愛してるわ」、「僕もとても愛してるよ」などとコミュニケーションすることで、肉体だけでなく、感情を交えたセックスをしていたカップルもいるかもしれませんが‥‥。

感情を交えたセックスには、愛をあふれさせる力があります。
ところが、この感情を感じながらするセックスというのが、私たち日本人の男性はすごくヘタといえそうです。

では、感情を使ったセックスというのは、どういうものなのでしょうか? 続きは来週お話しすることといたしましょう。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。