デッドゾーンの心理学(1)~自立の最終段階~

自立の段階の最終段階であるデッドゾーン。

デッドゾーンに入ると燃え尽き感、義務と役割、倦怠感、失敗感、自分は偽物のような感じ、死んだような感覚などの嫌な感覚と、ふんだりけったりのしんどさを感じるのですが生まれ変わりのステージでもあります。それは一人で頑張る、一人で問題を抱える、一人で戦うというやり方に終止符を打ち、誰かと共に生きるという相互依存のステージにはいる変化のステージでもあるのです。

デッドゾーンから脱出しようとした時に「ほんまに自立を手放していいのかな?」という疑いの心理がでてきたりと、脱出するのも一苦労です。それはエゴの心理が自立的な生き方を手放させないようにするエゴの戦略であるのです。
デッドゾーンの特徴は?エゴの罠とは?などを4回に分けてお届けします。

●依存の段階→自立の段階→相互依存の段階●

私たちは赤ちゃん成長していき、やがて大人になっていきますね。

赤ちゃんの頃は依存時代です。

ミルクを飲ましてもらったり、オムツを替えて貰ったりと、依存をしていた時代がありました。
そこからスタートして自立に向けて成長をしていきます。
自分のめんどうは自分でみられるように自立をしていき、そして誰かと共に生きる相互依存のステージへと成長のステージは移っていきます。

生まれた時から自立している人っていませんよね。
「私はお母さんの手をわずらわせません。自分の面倒は自分でみます」とカクテルシェーカーに粉ミルクを入れて、シャカシャカと振っているような赤ちゃんはいませんね。

現在どんなに自立している人でも、依存をしていた時期はあるはずですね。

依存の段階→自立の段階→相互依存の段階

こうやって私たちは依存の段階から自立の段階にむけて成長をしていきます。

●成功からデッドゾーンへ●

自立心が強い人は頑張り屋さんが多いです。
甘えを律し、自分を鼓舞し、つらい気持ちになってもそれを押さえ込んで頑張ります。

若い頃は頑張ることが成功の近道になることが多いので、自立心が強い人は、人よりも早く成功を手に入れることが多いようです。

例えば、入社したての新入社員さんだと先輩などに仕事を教えてもらわないと仕事の仕方がわからないので、自分一人で仕事ができるように頑張ることが求められます。

営業の人だったら安定した成績が出るように自分の顧客を作ることを頑張るように求められることがあるでしょう。
技術系の人だったら先輩達とチームワークが組めるように、先輩達と同レベルの技術力が身につくように頑張って技術を覚えることが求められるでしょう。
自営業の方でしたら、店が軌道に乗るように宣伝活動をする、新しいアイデアを考える、商品知識を高めるなどの努力がいることでしょう。

そうした頑張りをしていくと同期より先に出世したり、自分の店が繁盛するなどの成功を手に入れていきます。これは良いことですね。
こうして一人で頑張れる力を磨いて自立していくんです。

こうやって“頑張ることで上手くいく”という成功の法則を手に入れ、どんどん自立をしていき、頑張って、頑張って、頑張ってと続けているうちにデッドゾーンに行き当たってしまう人がいます。

自立の段階でも何段階かに別れているのですが、自立の最終段階がデッドゾーンのステージなのです。

自立をして頑張ってきたので職場で良いポジションにつけていたり、家を手に入れていたり、高いお給料をもらったりなど、手に入れてきたものはそれなりにあり、人からみるとそれなりに成功しているように見えるのですが、デッドゾーンに入っている本人は成功しているようには感じられないのがデッドゾーンの特徴一つです。

デッドゾーンに入ると燃え尽き感、義務と役割、倦怠感、失敗感、自分は偽物のような感じ、死んだような感覚などの嫌な感覚がします。人によると感情を切ってしまって何も感じないという人もいます。

とてもしんどい感情でいっぱいのデッドゾーンのステージなんですが、実は生まれ変わりのステージでもあるんです。

>>>『デッドゾーンの心理学(2)~今までのやり方を変える~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。