自信を育む(2)~成功体験から得られる自信の不安定さと危うさ~

自信を感じられるようになるためのアプローチの1つとして、「成功体験」を増やすというのがあります。

成功体験を通して自信を得られることは有効な方法なのですが、その一方で、ある種の不安定さや危うさというのもあります。
何かをやったからとか成功したからといった条件付きの自信ではなく、どっしりと安定していて、増えることがあっても減ることがない自信というのがあるとしたら、あなたはそんな自信を感じてみたいと思いますか?

●自信の感じ方

私達は、どんな時に自信を感じるのでしょうか?

一言で言うと「成功体験」ということになるのですが、その「成功体験」というのは、大きく分けて2つのものに分けられます。

1つは、自分以外の人から受け入れられ、認められた時です。

そしてもう1つは、自分がやったことが成功したという成果を得られた時です。

これらの「成功体験」によって、私達は自信を持つことができます。

●「成功体験」から得る自信の危うさ

しかしながら、この「成功体験」から得る自信というのは、ある種の不確実性や不安定さを伴います。

簡単に言うと、成功すれば自信を持てるけれど、失敗すれば自信を持てないということです。

それどころか、失敗体験は、これまで持っていた自信を奪ってしまうのです。

さらには、自分がやったことがうまくいかなかったというのは自分次第の部分があるのですが、他者に受け入れられなかった、認められなかったというのは、受け入れたり認めたりするのが他者であるために、自分ではどうしようもない部分が多分にあるのです。

「成功体験」から得る自信の危うさについて、理解していただけましたでしょうか?

●追いかけ続けなければいけない自信

「成功したら自信が持てて、失敗したら持っていた自信までも失ってしまう」

これが、成功体験から得る自信の持つ特徴です。

その危うさは前項で紹介しましたが、他にもこんな側面があります。

「成功をしなければ自信を持てないために、成功のために動き続けなければならない」

それはまるで、止まると死んでしまう回遊魚のように、失敗の回避と成功のために動き続けなければいけないのです。

何か1つの成功を手に入れることができても、それが手に入った瞬間、次の成功を追いかけ続けなければならないのです。

「次、失敗してしまったらどうしよう……」という不安や怖れと共に、です。

成功体験から得られる自信も「自信」には違いありませんし、それで得られる自信、それでしか得られない自信というもの確かにあります。

さて、ここで質問です。

あなたが欲しいのは、その種の危うさを伴った自信なのでしょうか?

もし、増えることはあっても減らない自信というのがあるとしたら、それが欲しいと思いますか?

何かをしたからとかしなかったからとか、成功したとか失敗したとかに関係なく、他人から全く侵されることもなく、大地のように揺るがない自信というのがあるとしたら、そんな自信を感じたいと思いますか?

>>>『自信を育む(3)~自信のなさの正体と、“自芯”~』へ続く

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