本当に執着を手放すとき~一歩ずつ段階を経て手放していくこと~

リクエストにお答えして、「執着を手放すプロセス」についてご紹介します。手放せば新しい人や物がやってくると分かっていても、なかなか簡単には手放せないものです。私達にとって大切な人や物を手放すということは、それだけ難しいことなのかもしれません。
だからこそ時間をかけて段階を経て少しずつ手放していくプロセスが必要なのかもしれません。

「確実に執着を手放す」には時間も必要だと思えたら焦らずに、そのプロセスを一歩ずつ進んで行こうと思えるのではないでしょうか?そして執着を手放していく過程ではあなたが現在の状況や心境を素直に見つめていくことも大切なポイントになってきます。今回はそのプロセスについてお伝えさせて頂きます。

◎リクエストを頂きました◎
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既婚ですが独身男性とお付き合いをしていました。
その男性が結婚することになり、別れてから3ヶ月が経っても、私の辛い気持ちがなくなりません。
彼への執着を断ち切るには、どうしたら良いのでしょうか?
(一部、頂いた内容を編集させていただきました)
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手放すということ

カウンセリングの場では様々なご相談を受けるのですが、その中でもクライアントの方々が「出来そうで、なかなか出来ない」とおっしゃるのが、「執着を手放す」ということです。

相手のことを嫌いになって別れるのなら、比較的、簡単に次の恋に進めるのかもしれませんが、好きなのに別れなくてはいけない時、なかなか相手のことを忘れられないでしょうし執着してしまうこともあるでしょう。手放すにはある程度、時間が必要で段階を経て心を整理していくことも大事なポイントになってきます。

「時間をかけるなんてじれったい」と思うこともあるでしょう。でも心から彼(彼女)のことを手放すためには焦らずにじっくりと進んでいくことも必要です。

●最初の段階(悲しみを感じる)

好きなのに別れてしまった、別れざる終えなかった。その様に憎しみあって別れたのでなければ、別れた直後はとても苦しいと思います。物事が手に付かず放心状態になってしまうこともあるでしょう。

でも一番辛い時期というのは別れてから3ヵ月くらい経った頃なのかもしれません。なぜなら今までいつも一緒にいた人が本当に離れていってしまった。そう実感する頃だからです。その辛さや寂しさを感じたくない分、私達は「これは間違いだ、このまま終わるはずがない」と一生懸命、心を整理しようとします。でもいくら心を整理しようとしても彼(彼女)は今はあなたの傍にはいないのですよね。

その時に大切なのは、その「悲しみを感じる」ことです。辛い気持ちや惨めな気持ちも湧き上がってくるでしょう。でも「今の現実を受け入れてみること」が執着を手放す最初の一歩になるのです。

ただありのままの現実を受け入れることが、あまりにも辛くて人生を投げ出してしまいたくなることもありますよね。そんな時は、ひとりでやろうとせず周りの人に助けを求めてみましょう。話を聴いてもらいましょう。あなたの話に耳を傾けてくれる人の温かさに触れながら感情を感じていきましょう。それが癒しになります。

●2つ目の段階(自分自身や相手を責める)

そしてその現実を受け入れ始め、少し冷静になってくると次に私達は意識を自分自身や相手に向けていきます。

「あの時、あんなことを言わなければよかった」と自分の否を責めたり「もう少し優しくできたのになぜ出来なかったのだろう」と後悔の念に駆られたり...でも責めれば責めるほど自信を失っていきます。なぜならば、その段階では出来なかった自分ばかりを見てしまうので、その恋愛で彼(彼女)に幸せを与えていた素晴らしいあなた自身のことには目を向けられなくなってしまうからです。そして自分を責め、疲れた果てた後、今度は相手を責め始めます。「自分を振ったあいつは見る目がない」とか「もともと一緒になっても苦労すると思ったからあんな人、どうでもいいや」...と

●3つ目の段階(強引に手放そうとする)

そうやって強引に相手のことを忘れようとします。でもそれは本心ではありません。相手のことを否定して忘れられるのなら、もともと執着なんてしないでしょう。忘れられないのに忘れようとする。そうやって自分に嘘をついても手放すことはできないのです。そして次第に雁字搦め(がんじがらめ)になり「こんなに辛い思いをするのなら出会わなければ良かった」と思ってしまったりもします。

でも本当にそうでしょうか?出会わなくて良かったのでしょうか?
忘れられないくらいの恋をしたということは、幸せだったのではないでしょうか?そしてあなたは彼(彼女)にたくさん幸せを与えていたのです。愛情を注いでいたのです。執着というのは、その「パートナーに与えていた素晴らしいあなた自身」にしているというのが真理なのかもしれません。

●4つ目の段階(素晴らしいあなたを思い出す)

ここではもう一度、「素晴らしいあなた」に戻ろうと目標を定めることがポイントになってきます。執着をしている時は、常に頭の中に彼(彼女)のことが過ぎるでしょう。

でも、一度心を落ち着かせて彼(彼女)ではなく、あなたのことを考えてみましょう。打ちひしがられたあなた自身を優しく包み込むように見てあげましょう。

1 大切な彼(彼女)にあなたはどんな風に接していましたか?
2 大切な彼(彼女)にあなたはどんな言葉をかけていましたか?
3 大切な彼(彼女)にあなたはどの様に振る舞っていましたか?どんな表情を見せていましたか?

そして...
4 もう一度、大切な彼(彼女)に会えたら何をしてあげたいでしょうか?

この4番の答えを少しずつで良いので、今あなたの周りにいる人達に与えていきましょう。それがもう一度、本来のあなたに戻る機会を与えてくれますし、素晴らしいあなたを思い出す大きなヒントにもなります。

●なかなか執着を手放せない時は...

それでも、なかなか執着を手放せないという方もいると思います。そんな時は時間をかけて、ゆっくり進んでいけば良いと思うのです。「ああ、私はなかなか執着を手放せないな」そう素直に感じてあげることで、あなたの気持ちに寄り添うことができます。その優しい気持ちがいずれあなたに変わろうという意欲を与えてくれます。だから執着を手放せないからといって責めることはないのです。

●本当に執着を手放すとき

私達は執着を手放そうとする時、その真っ只中にいるのが、あまりにも辛いので無理に手放そうとしたり、強引に意味を見つけ進まなきゃいけないと焦ってしまいます。

「私はもう執着を手放せましたよ。あの人と別れたお陰で強くなれたのです。あの人と別れて本当に良かった」って

その出会いには大きな意味があったのだと思います。

でも本当に執着を手放すということは「意味を見つけなくなった時」なのかもしれません。

「あの頃、楽しかったな、あの人とあのまま一緒にいられたら、今頃、幸せな家庭を築けていたかもしれないなあ」「でもあの時、別れたから今の幸せがあるんだよな」って(^^)

「別れても別れなくてもどちらでも良かったんだ」

そう思えた時が「本当に執着を手放せた時」なのかもしれませんね。

執着している時はとても辛く苦しいと思います。でもあなたがもう一度、穏かな気持ちでその恋愛を振り返ることが出来る日を誰よりも信頼してあげてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

土肥 幸司

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。