罪悪感が作る問題(1)~罪悪感とコントロール~

罪悪感というのはとてもしんどい感情です。

罪悪感がある時は、悪い私は罰せられなければならない感じがしたり、良心の呵責を感じたり、後悔、自分への失望、自分への軽蔑などを感じ、自分を責めてしまいます。
そんなとてもしんどい感情の罪悪感はあらたな問題を作り出し、私たちを困らせ苦しめます。
罪悪感が作る問題を紹介し、ケースを知ることで問題を回避したり、抜け出す糸口にしていただけたらなぁと思います。
罪悪感を使ったコントロール、攻撃される怖れ、罪悪感が作る関係性の溝、罪悪感で自分を責めてまわりの人に自分を責めることや苦しさが伝染する、このような問題を紹介していきます。

●罪悪感とコントロール

今回は罪悪感が作る問題のお話です。

罪悪感がある時は、悪い私は罰せられなければならない感じがしたり、良心の呵責を感じたり、後悔、自分への失望、自分への軽蔑などを感じ、自分を責めてしまいます。

罪悪感は重く、苦しく、しんどい感情です。嫌な感じがする感情です。
「なんか本当に体がずーんと重い感じがするんです」とか「罪悪感を感じると本当に吐きたくなるんです」というようなことを言われる人もいます。

罪悪感は私たちを苦しめ、問題を作ります。
前に進むことを阻んだり、愛と親密感から遠ざかってしまう要因になってしまいます。

ここまで書いた文字をみるだけでも、すっごいネガティブワードが並んでますね(苦笑)
それだけ罪悪感とは私たちを苦しめる感情なわけですね。

この罪悪感を相手をコントロールの手段として用いることがあります。
後ろめたさを利用して言うことをきかそうというするんです。

そうすると新たなる問題が生まれてしまうことがあるんですね。

例えば、同僚にあるお願いをしようと思ったAさんは、その頼みを断れなくする為に罪悪感を利用しようという作戦をたてました。

「ふぅー(ため息))」(Aさん)

「どうしたんだよ?風邪か?」

「いやー、こないだお前が仕事が大変だっていうんで、半分引き受けてやった仕事があるじゃん」

「あの時は助かったよ。ありがとうな」

「実は、あの時に俺が引き受けた分の内容が結構難しい内容でさー。徹夜仕事になっちゃったんだよね。そしたら体調を崩して熱はでるし、喉は腫れるし、あの後は結構大変だったんだよ」

「え!!!そ、そうだったんだ」(悪いことしちゃったかなぁ?)

「それで熱が出たんで彼女にデートのキャンセルのお願いをメールしたんだ。そうしたら彼女はその時のデートを楽しみにしてたみたいで、それからギグシャクしてんだよね」(もっと負い目を感じるんだ!!!)

「あっ、それは・・・、ごめんね」(悪いことしちゃったな・・・)

「い、いいよ気にしなくて(いいぞ!もっと気にしろ)。あっ!そうだ!!!お前にお願いがあるんだけど、こないだ部長が俺に言ってたきた仕事があるだろう。もし良かったら変わってくれないかなぁ。あの仕事夜遅く迄かかることが多くなるんだよね。今、ちょっと彼女とギグシャクしていると言ったろ。仕事で会えないとか、またキャンセルとか避けたいんだよね。よかったらこの仕事変わってくれないか?」

「い、いいよ(本当はあの仕事は引き受けたくないけど負い目もあるし引き受けよう)」

「ありがとう助かるよ(しめしめ、嫌な仕事を押し付けられた)」

このように罪悪感を相手をコントロールする手段として用いることがあります。

パートナーシップで主導権を握るために罪悪感を利用したり、恋愛での別れや仕事の退職などのシーンで相手を引き止めるために罪悪感を利用したりなどです。

罪悪感を使ったコントロールは短期的な手段としては上手くいっても、長期的にみていくと実は上手い方法とは言いがたいようです。
やり続けているとそのうち、恨みつらみを持たれたり、うんざり感、気持ちが離れていったりします。

相手をコントロールをするという点では上手くいっても、お願いしたことを気分よくやってくれているわけではないので(罪悪感からやっているので)、相手の心は離れていきます。

罪悪感を使ってコントロールし思い通りになっていると、上手くいっているように見えるので、実は相手が恨みつらみ、うんざり感、気持ちが離れていっているということに気づけずに、この罪悪感を使ったコントロールをやり続けてしまったりすることがあるんですね。要注意ですね。

知らないうちに恨みつらみを持たれていた、うんざりされていた、気持ちが離れていたというのはさけたいものですね。
今回の話を知っとくだけでもそういう問題が生まれるのは避けやすくなるんじゃないかなぁと思います。

恨みつらみを持たれるかもしれないけど罪悪感を使って思い通りにしよう!(そうやっても思い通りにならず、恨みつらみだけをもたれることもありますが・・・)とか、長く付き合いたいし仲良く楽しくやって行きたいから罪悪感を使ってコントロールをしようというのはやめよう!なと選択ができますから。

次回は罪悪感と責められる怖れについてです。

>>>『罪悪感が作る問題(2)~罪悪感と攻撃される怖れ~』へ続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。