欲しいものと私を阻むもの~怖れはわくわくに変わる!?~

欲しいものは分かっているのに、なかなか手に入らない…。そんな経験、皆さんにはありませんか?

それ以外のことなら、難なく手に入れられているのに、好きなものや欲しいものにだけが手に入らない。それはとてももどかしく、歯がゆいものです。好きなものだけに感じる、目の前に壁があるような…、足元に越えられない溝があるような…「手に入れるのは難しい」と感じてしまうそんな独特な感覚。

それは、好きなものだからこそ感じる心が作った壁なのかもしれません。今回は、どのようにしてこの壁ができていくのか、そして、なぜ他のことなら難なく手に入れることができるのか、そんな心の仕組みを踏まえながら、私たちと欲しいものとの間にある壁を取り除くヒントをお届けします。

◎リクエストを頂きました◎
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私は、10代の頃から仕事に対しての執着がとてもありました。
でも30歳の今、収入もスキルもとほほな自分に落ち込む通りこして脱力しています。今からでも巻き返せるともう10年は思って、空回りして来ました。
恋愛は二の次なんですが、欲しいと思う時期に願う相手に出会えます。執着がないせいでしょうか。周りを見渡して、わたしとは逆に恋愛は大事、仕事は二の次の人は仕事に対しての恐れがなくて自己実現しているように思えます。そのあたりを考えるとわたしは、仕事に関して依存的なのかな?と思えます。恋愛に関しては期待してないので、恐れがないし、欲しい関係を実現するための努力が抵抗なく出来ます。でも仕事に関しては…無理矢理スキルアップのスクールに行ったりするのですが身が入らないんです。めぐってきたチャンスにも腰がつねにひけててやる気がないように見えるし、自分でもそう感じます。これはどういう心理なのでしょうか。
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リクエストをお寄せいただき、ありがとうございます。
今回は、欲しいものや好きなものが手に入りにくい要因を探っていきたいと思います。

皆さんは、こんなお話を聞いたことはありませんか?
好きな人との仲はなかなか進展しないのに、なぜか恋愛感情を抱いていない人の方から好意を持たれてしまう…。

私たちがこういった状況に陥りやすいのには、こんな背景があるんです。
好きな人には緊張してうまく話せないけれど、恋愛感情を抱いていない人には緊張がない分のびのびとお話が出来る。
結果、好きな人との仲はなかなか進展しないのに、そうでない人から好意をもたれる…という状況になりやすいんですね。
今回リクエストいただいた状況とどこか似ていますよね。。

では、なぜそんな状況が出来やすいのでしょうか?
それは、私たちの心の中にある怖れが大きく関係していきます。

「傷つく怖れ」
「嫌われる怖れ」
「失敗する怖れ」 など…。

これらがあるので、私たちは好きな人を目の前にすると、とても緊張しますし、嫌われないような行動をしようと心がけます。
それは、相手のことが好きであればあるほど、嫌われたくありませんし、傷つきたくありませんから、その症状はより強くなっていきます。

私たちにとって、好きな人の存在は光輝いています。
そして、好きな人の光や輝きは、私たちの心に光を当て、心の中の影の部分を浮き彫りにしていきます。
それは、自信のなさかもしれませんし、嫌われる怖れや傷つく怖れ、こんな自分は愛されるわけがないという自己嫌悪や自己価値の低さなど、人によってさまざまです。
それらを感じるからこそ、好きな人の前では緊張し、嫌われないように努めようとするのです。

これは、目標や夢であっても同じこと。
私たちにとって、目標や夢が価値のあり、大切なものであればあるほど、

「失敗したらどうしよう…立ち直れない。」
「私にできるはずはない。」
「私は、この目標や夢にふさわしくない。」

などと、さまざまな思いが沸々と湧いてくるんですね。
これらのネガティブな思いを持ちながら、好きな人や目標や夢に近づくのはとても大変ですし、なかなか手に入るとは思えませんね。

一方、恋愛対象でない人と関わるとき、日常生活の中のひとコマや二の次になっている案件を思い浮かべるとどうでしょうか?
好きな人や大切な夢や目標に比べると、多少のことでは傷つきませんし、例え嫌われたとしても好きな人に比べれば痛手にはならない、失敗しても「まぁ、いっか。」と思えたり、「また、気が向いたら取り組もうかな。」なんて、簡単に思えたりするんですね。

好きな人や大切なものに近づくよりも感情的リスクが少ない分だけ、気になりませんし、傷つきません。そして、大した痛手を負いませんから、リトライするにも何ら苦にならないんですね。
その分だけ、二の次になっているものや日常的なものは、私たちにとって手に入りやすい状況を容易に作ることができるのです。

…とはいえ、私たちにとっての大好きな人や大切な夢や目標などのスペシャルなものは手にしたいですよね。
次にスペシャルなものを手に入れやすくするためのヒント考えていきましょう。

好きな人や大切なものに近づくとき、傷つくことや失敗することに対する怖れを感じる人と、好きな人や大切なものに近づくワクワク感を感じる人と大きくふた手に分かれます。
そもそも怖れとワクワクは同じエネルギーのものと言われています。

その違いは、怖れを感じているのか、それとも、好きな人や大切なものに近づく喜びやメリットを感じられているかの違いにあります。
好きな人や大切なものを手に入れたときのメリットをたくさん探すこと、知っておくことがとても大切です。

怖れを越えるくらいに好きな人や大切なものに近づくこと・手に入れることのメリットを見つけ、感じられたときに、怖れはワクワクに移行していきます。
ひとりで探せないときは、既に大切なものを手に入れている人たちに手に入れてよかったことなどを尋ねてみてみましょう。

また、怖れは、過去の傷や痛みを今や未来に投影することから感じるものです。
過去の傷や痛みのケアをすることが怖れを軽減することにつながっていきます。
怖れが軽減した分だけ、私たちはまた一歩好きな人、大切なものに近づきやすくなるはずです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。