職場で陰口を言われています

相談者名
YI
30歳女性です。転職先での人間関係に悩んでいます。転職は今回が始めてで、以前は新卒で入社した会社に約6年間勤めていましたが、キャリアアップを目指し、今の会社に入社しました。前職では特に人間関係の悩みもなく、口数が少ないながらも周りと協力しながら仕事をしていました。

半年前から現在の職場で正社員として働いていますが、男性ばかりの職場で入社早々から目を付けられたらしく、複数の人から陰口を言われ続け孤立しています。
最初の頃は前職での根拠のない噂話など興味本位なものや、喋らない、馴染もうとしないと言った自分に非がある部分だったので我慢して改善に務めていましたが、内容が次第にエスカレートしてきました。上司から頼まれた仕事があって残業をしていても、残業代を稼ぎたいから残業してるとか、そういうこと勝手にして欲しく無いんだよね(上司から協力して欲しいと頼まれた仕事についてです)、無駄なことをするな、社内のことも知らないのになんであの仕事を担当しているんだ、女なんかすぐ辞めるんだから仕事を教えたくない、社内の研修を受ければ、自分で勉強しろよなど難癖をつけられている状態です。

陰口を言っている人達は私以外の人とは仲がよいのでなぜ自分だけがこんな目にあわなければならないのか、本当に辛くて悲しいです。当人達はおそらく私には聞こえていないと思って話しているようですが、席が近いために小声でも内容が聞こえてきます。陰口を言っているときはみないきいきしていて笑いあって本当に楽しそうです。
最近では、人が集まってひそひそ話をしているだけで自分の悪口を言われているのじゃないかと感じ、どきどきしたりいらいらしたり、怖くて仕方ありません。上司に相談して波風がたつのは嫌なので自分さえ我慢すればと思っていますが毎日会社に行くのが辛くて仕方ないです。

自分は世の中にいない方がみんなは幸せなんじゃないかと考えたり、何のために生きているのかわからなくなり、消えてしまいたいとも思います。でも死ぬ勇気もないし、陰口を言っている人達に言い返す勇気もない自分が大嫌いです。自分以外の周りの人はみんな幸せそうに見えて自分だけが不幸のどん底にいるような感じさえしてしまい、ささいなことでいらいらしてしまう自分もいます。

自分は今後どうやって生きていけばいいのでしょうか。

カウンセラー
中原謙一
YIさん、初めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願い致します。読ませて頂いて、まず私が感じたことなのですが、まあずいぶんと肝っ玉の小さい人間ばかりの職場にいったもんだと感じますね。

先に結論をいいますと、YIさんの問題点はたった一つです。
それは自己嫌悪に関する部分だけなんですよね。

自己嫌悪が強ければ強いほど、悪口は言われやすくなります。
言いかえるならば、自己嫌悪をもっている人は、周りからみたら「どうぞ私のせいにしてください」と表現しているととらえられてしまうことがよくあるんですよね。
つまり、自分を嫌いになればなるほど、陰口はエスカレートすると思っていただいていいでしょう。

そもそも、陰口や人の悪口ってなぜ言うのでしょう。
例えば気分が爽快な時、機嫌がいいとき、幸せを感じているときに、人は陰口をたたいたり人の悪口をいたりするでしょうか?

まず言わないんですよね。

そうすると、YIさんの職場にいる、YIさんに対して陰口を言ったりする人たちは、ずいぶんと心がすさんでいて、不幸せな状態にあるといえるでしょう。

この様な人たちは、誰かを悪者にして、そこに自分が普段感じている様々な嫌な感情をぶつけることで、フラストレーションを解消しているといえるかもしれません。

ポイントはここからで、この時に彼らは「悪者にする誰か」がいないと、フラストレーションが発散できないということに気がついて頂きたいわけです。
じゃあこの「悪者にする誰か」をだれにするのかというと、「自分が嫌い」「自分が悪い」と思いやすい人がそばにいれば「そうだ、お前が悪いんだ」といいやすくなり、関係性が成立してしまうわけです。

まとめると、彼らはYIさんに「加害者意識」を感じさせることで、自分たちを「被害者扱い」にして、フラストレーションを発散している、ということになります。

そこでYIさんがよりネガティブに反応してしまうと、彼らは「このやり方は効果がある」と学習し、さらにやり続けてくるわけです。
子供のいじめと全く同じなんですよね。

相手にこのようなことをやめさせる最良の方法は「相手の望む形で反応しない」ことですからね。
基本は何を言われても何をされても「私にはそのようなことではなんのダメージも受けません」という「ふり」が必要なんです。

人は相手の反応を見て自分の行動を決める部分があります。
子供のいたずらがいい例ですが、相手が嫌がる反応をするのが楽しくて、どんどんいたずらをするというのはよくあるわけです。
同じように、YIさんが自己嫌悪に陥ったり、へこんだりと反応を示してしまうことで、相手はより陰口をたたいたり悪口を言ったりしやすくなるわけです。

つまり、YIさんが感じている「自己嫌悪」を相手に利用されてしまうわけです。

へこんではいけないとか、落ち込んではいけないとか、そんなことは言いません。
人間ですから、へこみもするし落ち込みもします。
自己嫌悪もあるでしょう。
ただ、それを職場の人間には見せない、そんな感情をもってない「ふり」をすることが大切です。

ただし、それはこの職場に残るという選択肢であって、もちろん職場を変えるという選択肢もあります。
彼らがしていることは、精神的な虐待、モラルハラスメントと同じですから、証拠があれば彼らを訴えることも、会社に嘆願することも可能でしょう。
会社がブラック企業でなければ、それなりの対応をしてくれる可能性はあります。

大切なことは彼らのような「精神的なガキ」に利用されない、影響されない「成熟した大人の自分」になることです。

独りで踏ん張らず、頑張ろうとせず、出来る限り多くの味方をもって、くだらないことをするガキどもをあしらってください。

何よりもYIさんは、自分自身のネガティブに負けないこと、ですからね。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

YIさんの今後の人生にたくさんの幸せが訪れますよう、心からお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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