想像(こころ)の翼を取り戻したい。

 

相談者名
びすまるく
はじめまして、拙い悩みですが相談に応じて頂ければ幸いです。
私は数年前からアニメ・ゲームからの二次創作、ぶっちゃけて
言えば同人作品の制作活動を趣味として楽しんでおります。
活動していると言っても、売上・読者数はスズメの涙ですが。しかし、丁度1年前から仕事と家庭の両方からエネルギーを
吸い取られるようになり、月日が経つにつれて創作活動が
ままならなくなってしまいました。

-仕事の悩み-
・前任者の失踪により、引継ぎ以前の地点から手探り状態で後任に就く事に。
元々人員不足&業務範囲が広い為、遂行するための頭の切り替えに一苦労。

-家庭の悩み-
・老いた両親に代わって自分が一番の収入源=搾取されるお財布役になった。
未だ実家暮らしだけど『結婚しろor恋人つくれ』など言われないのが救い。
男性への関心など(女性性にかかわるもの)は持ち合わせていない状態です。

以前は湯水のように湧き出るイメージを形にできていたのに、
今となっては完結する話一篇を作り上げるだけの構文能力、
そして作品そのものを生み出せなりつつある自分がひどく
悔しくて仕方がありません。そんな自分が完ぺき主義で
神経質なのめりこみ体質でもある事を自覚しております。

これから夏~秋にかけて即売会イベントへの参加が決まって
いるため『大好きな作品とキャラクターが幸せになるお話を
生み出したい気持ち』と『身体または心がそれを拒む何か』
との板ばさみを解決しない事には物語は始まらない訳で……orz

どうか『心の味方』であるカウンセラー様からのお知恵を
拝借賜りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

カウンセラー
中原謙一
びすまるくさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
よろしくお願いいたします。私の友人にも同人作家が幾人かいますが、みなびすまるくさんと同じような悩みを抱えていることが多いですね。

確かに仕事があまりにも忙しかったり、家庭の事情でなかなか創作活動ができない、創作意欲がそがれてしまうということは、それが同人作家であっても作曲家であっても、クリエイターと呼ばれる人たちの間ではよくある話です。

しかしびすまるくさんの場合、二つほど勘違いがあります。

ひとつは、仕事が忙しいから、家庭の事情があるから創作意欲がそがれているのではないということ。

もうひとつは、ご家族との関係の考え方に問題があるということです。

創作意欲が奪われるとき、それは自分にまったく余裕がなくなっているときか、怒りが強すぎるときなんですよね。
余裕がなくなると、人は実際の生死に関係なく、最優先で生命維持、現状維持に全エネルギーを使います。
この状態では創作をするのは難しいですよね。
そして、怒りが強すぎるときというのは、創作意欲がすべて怒りのエネルギーに変わってしまうからなんですよね。

お話を聞いている限り、びすまるくさんはこの両方が同時にあるのではないかと感じます。

もうひとつの家族のことですが、ご両親が結婚に関して何もいわないというのが、実は一番厄介なんですよ。
言い換えれば、ご両親はびすまるくさんさんに経済的な依存をしています。
そのびすまるくさんが結婚して家を出て行こうものなら、ご両親はどうなるでしょうか?
つまり、びすまるくさんに現状のままで居てくれることが、ご両親にとって一番メリットがあるわけです。
つまり、ご両親がびすまるくさんに依存しやすいように、びすまるくさん自身がサポートをしているような感じになってしまっているんですよね。

びすまるくさんが今できることは最低でも2つあります。

ひとつは、家を出るということですね。
まあご両親からは猛烈に反対されます。
しかし、現状では経済的だけでなく、精神的にもびすまるくさんに依存してしまい、びすまるくさん自身が精神的に疲弊してしまいます。
全員共倒れになってしまう可能性があるわけですね。

それを避けるためには、一人暮らしがベターな選択でもあります。
あえて悪い表現を使いますが、びすまるくさんに関してのみ、親と離れてあげることが、親孝行になるかもしれません。

もうひとつが、創作に使うエネルギーを怒りに使わずに、もう一度創作に戻すための工夫をしていただきたいと私は感じます。

これだけのびすまるくさんの経験は、創作時のキャラ設定や脚本などに非常に役に立ちます。
それを利用しない手はないですよね。

それくらい、今のびすまるくさんは「創作するためのネタ」がたくさん転がっているわけです。

こんな状況だからこそ、できる範囲でかまいませんから創作活動にチャレンジしていただきたいと私は提案します。

そして、上記二つができないと感じたのであれば、同人仲間の力を借りるのが一番いいでしょうね。

なにより、この状況を打開する一番の鍵は創作することですから、自分ひとりで同人が出せないときは、友人との共作という形ででも創作をしてみることです。

びすまるくさんさんの人生はびすまるくさんのものです。
もっと自分のために、楽しく自由に使ってあげてください。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
びすまるくさんの人生が素敵な人生でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

ありがとうございました。
中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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