自己肯定感を高めていこう!を考える(1)~褒められたことは受け取ろうと思ってみる~

自己肯定感とは文字通り、自分を肯定している感覚のことです。

自己肯定感は高く持ちたいと思うものの、人から褒められる体験をすると違和感や抵抗感を感じ、褒められたことを否定したいような気持ちになってしまうことがあります。

褒められていることを否定するというのは、自己肯定感を高めるチャンスを逃してしまうということです。でもなぜ褒められているのにそのことを否定したくなるのでしょう?そんな心理を解説したいと思います。

褒められたことは受け取ろうと思ってみる

私のカウンセリングでは、自己肯定感から派生する問題についてのご相談をお聞きすることって多いんですね。

例えば、人の顔色が気になってしまい自分の気持ち、考え、自分らしく振舞うことを表現出来ないというご相談をお聞きしていると、その原因は自己肯定感が低いというところにあり、自己肯定感の低さがその問題が生まれていたということがわかることがあります。

また恋愛が上手くいくと思えずネガティブな妄想が暴走して不安になってしまうというご相談をお聞きしていると、これも自己肯定感が低いというところからその問題が生まれていたということがわかることがあります。

問題(悩み、超えて行きたいテーマなどのこと)の種類は違えど、どんな心理が影響してその問題が作られていったかを探っていくと、自己肯定感が低いことが問題を作っている原因だった(もしくは自己肯定感が低いことが問題を作っている一部分だった)ということがわかるケースがあるんですね。

この他のケースでも自己肯定感が低さが問題を作っていたとわかるケースが多々あり、実にいろいろな形の問題に関与しています。

そして問題を解決していく為に自己肯定感を高めていくことを目標としましょう!というアプローチでカウンセリングを続けていくことがあるんですね。

自己肯定感とは文字通り、自分を肯定している感覚のことです。

自己肯定感が低いと、自分が恋愛や仕事などで上手くいくということが信じにくくなるという、いわゆる自信がない状態がうまれがちです。

そうすると自信が無いので何かにチャレンジするということをしにくくなってしまい、リスクをさけ失敗をしないための選択をしがちになってしまったり、リスクをさけ失敗をしないための選択をする為に本当に欲しい人とのつきあい方、恋愛、成功を得る行動をとりにくくなってしまいます。

また、人にあわせてしまいがちになり自分らしさを押し込めてしまったり、窮屈な思いをしてしまったりもします。

逆に言うと自己肯定感を高く持てるとこのような問題が起こりにくくなるわけですね。

さて、あなたは他人から褒められると、どんな反応をしがちですか?

褒められると素直に「嬉しい!」と反応するほうでしょうか?それとも「いや、それほどのことでも・・・」と謙遜的な気持ちがでてきがちでしょうか?

グループセラピーで価値を伝えるワークというものをすることがあります。
6~8人くらいのグループを作って、実習をする人以外のグループのメンバー全員から実習をする人の価値を伝えてもらうということをするんですね。
安易にいうと、よってたかって褒められるわけです(笑)

すると価値を伝えられて「嬉しい!」という方もいれば、「恥ずかしい」という方も入れば、「いや、そんなにに言われるほどいい人では・・・」と言ってもらうことに抵抗感を覚える方もいらっしゃいます。

中にはこの抵抗感がすごくでてくる方もいらっしゃいます。
「やさしい方ですね」と伝えられると「いや、冷たいところもあるんですよ」とか、「○○ができるってすごいなぁと思います」と伝えられると「いや、ちょっと練習すれば誰でもできるものですよ」などとバレーボールに例えると飛んでくる相手の球をことごとくブロックをする名選手のように、伝えられることから身を守るがごとくことごとくブロックをされようとする方もらっしゃいます。

相手から否定されているわけではなく褒められているわけなのですが、その褒められていることに抵抗感を覚え伝えられたことを受け取れないんですね。

自分が思っている自己イメージと、相手から伝えられる自己のイメージに違いがありすぎることで違和感がでてきてしまうということが起こっているんですね。

自己肯定感が低いと、このような抵抗感がでてきがちなことがあるようです。

自己肯定感が低く自分自信のことを魅力的だとか、自分はすばらしいなどと自分への評価が低いイメージを持っているのにもかかわらず、相手からはみられる自己のイメージは価値を高く評価されてみられるので、このイメージの違いに抵抗感が覚えてしまうんですね。
心理学では認知的不協和が起きているという言葉がつかわれたりします。

人から褒められても、自己肯定感が低いために抵抗感、違和感を感じてしまい、ことごとく伝えられたことをブロックしてしまうというのは自己肯定感を高める機会を逃してしまうということでもあります。
せっかくの自己肯定感を高めていくチャンスを逃してしまうのはもったいないです。

人から褒められた時に抵抗感、違和感を感じてしまうという気持ちはわかりますが、そういう時は自己肯定感を高めていくチャンスと思って人が褒めてくれていることをできるだけ受け取ろうと思ってみてください。

心から受け取れなくてもオッケーです。人からみるとそういうところもあるのかもしれないなぁくらいでオッケーですので、とりあえず受けとってみようとしていくと、受け取る回数を重ねていくうちに人が褒めてくれることを心から受け取れ、喜べるようになっていきます。
すると受け取った価値を自分の中に取り込んでいくようになり自己肯定感が高まっていけることでしょう。

『私は抵抗感、違和感を感じてしまって受け取りベタかも?』と思う方は、人から褒められる機会があれば伝えれた自分の価値を受け取ってみよう!ということに、ぜひチャレンジしていただければと思います。
「とりあえず受けとってみよう!」を合い言葉にしてみてもいいかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。