延々と喋り続ける人の心理 ~なぜ、話がまわりくどくなってしまうのか?~

「延々と喋り続け、まわりくどい言い方をする人の心理やそのような人との関わり方」についてリクエストを頂きました。

延々と喋り続け、まわりくどい言い方をする人というのは、いつも必死で、どこか追われているような印象を受けます。「今の自分ではいけない」という心理が「いつも人の役に立たないといけない」という観念を作り出し、その状況では不必要に思える情報でも何でもいいから伝えなきゃと気負ってしまい、ついつい話が長くなってしまうのです。

その生き方はとても苦しいですよね。今回の心理学講座では延々と喋り続け、まわりくどい言い方をする人の心理についてお伝えさせていただきます。

◎リクエストを頂きました◎
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だらだらと話が長い人の心理を教えてください。
職場に話の長い男性がふたりいます。ふたりとも男性で、おもしろくない話を延々とします。朝礼などでも長々と話すので職場の人は、嫌がっています。偶然なのか、ふたりとも過去にうつ病で、休職経験があります。この度、異動でその話の長い上司のうちの1人とペアになることになりました。

その上司は、周囲の人がうんざりしているのに、なぜ繰り返しだらだらと話を続けてしまうのか、その心理を知りたいです。
それと、自分がしんどくならないように話の長い上司をサポートする方法を教えて下さい。

(一部、頂いた内容を編集させて頂きました)
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あなたの周りにも話がまわりくどく、延々と喋り続ける人がいるのではないでしょうか。
そのような方の多くは話の焦点が定まっておらず、なかなか結論を言わないので結局、何を言いたいのか分からず、聞いているこちらはイライラしてしまいますよね。

その喋っている方が周りを見れていれば、「自分は浮いているから、そろそろ、切り上げよう」と思えるのですが、周りがひいているのに、話し続けてしまうのは心にゆとりがなく、頭が混乱しているからでしょう。
なぜ、周りが見えない程、混乱してしまうのでしょう?

話がまわりくどい人の心理

・申し訳ないという気持ち

私達には「申し訳ない」という思いがあると結論を先延ばしにする習性があります。

例えば、今日は大事な会議の日。10時から会議が始まるのにプレゼンテーションを行う予定のあなたの後輩が9時55分になっても現れなかったとしたら当然、あなたは彼に連絡を入れるでしょう。そして、携帯電話がつながり、どうして遅れているのかを尋ねたとします。

そのときにあなたがほしい答えは「○○が原因で○○分遅れる」だと思います。
「信号機故障が発生し、遅れていますが駅員に確認したら、15分後には動き出すというので10時半にはそちらに着けそうです」
そう言われたら、すぐに状況が分かり、待たせている人達にも説明ができますよね。

でも、遅れそうな後輩が会議に間に合わないことを物凄く、申し訳ないと思っていると、自身を責めます。そして、次第にその嫌な感情を感じることに耐えかね、状況を伝える前に自分を擁護する説明をしてしまうことが多々あります。

「いや~、遅れていはいけないと思って、いつもより3本も早い電車に乗り、万全の態勢で来たのだけど案の定、電車が止まってしまって」
「この路線は頻繁に電車が止まるから嫌ですよ。早く他所に引っ越したいけど、今の給料じゃなかなか引っ越せないしこんな給料で毎日あくせく働かされるのもバカバカしいですよ。先輩はどう思いますか?それに今の会社は○○で…」と延々と愚痴が続くこともあるでしょう(><)

この例のように話が長くなる人の多くは「自分は悪くないと必死に弁明する」というパターンが見受けられます。
自身を申し訳ない存在だと感じている分、結論を言う前に自分の正当性やいかに一生懸命動いているかを説明する必要があるのでなかなか結論を言わないのです。

・自信のなさ

自信のない人も話が長くなりがちです。それは自分は実力がない、何かが足りないという不足感が原因で、ご相談者の方の例で言えば、上司の男性は3分間、実のある朝礼をすればそれでいいのですが、スピーチの内容に上司自身が価値を見ていなければ、「もっと補なわなきゃ、みんなの役に立つ情報をたくさん伝えなきゃいけない」という心理が働き、言わなくてもいいことを言い、延々と話し続けるのも自然と言えるでしょう。

そのように話がくどくなってしまう人の多くは、「申し訳ないという気持ち」や「自信のなさ」を感じていて、その分「たくさんのものを与えないといけない」という焦りから、周りをみる余裕が失われ、延々と演説を繰り返してしまうのです。

周りくどい話し方をしているな...と感じている方へ

もしも、あなたが「私の話は長く、いつも、焦点がズレているな」と感じているとしたら...
あなたの奥底にある感情を見つめてあげてくださいね。私に「けしかける様に話をさせる」この感情は何なのだろう?とあなたのベールに包まれている部分に焦点を当ててみましょう。
きっと、あなたが隠していた感情、人に見せたくなかった思いに気付けると思います。

そして、その感情に気付けたら、ご自身にこう語りかけてあげてください。

「あなたは足りなくなんかないよ」 「そのままで十分だよ」...と

まずは、相手を喜ばせようとするのではなく、自分の心を安心させることに意識を向けると追われるように話すのではなく、どっしりとした心で話せるようになり、人の心も掴めるようになるでしょう。

話がまわりくどい人との接し方

確かにまわりくどく延々と話し続ける人の話を聞くのはイライラするでしょう。

でも、少しだけ、その人をやさしい目でみてあげませんか?
「話が長いのは自信がないからで、今、この人は自信をつけるために一生懸命、頑張っているのだな」...と

赤ちゃんが何かを覚える時は必死です。失敗しても何度も何度も繰り返しトライします。そして、自信をつけていくんです。
その姿は健気で美しいですよね。

その赤ちゃんと上司の姿をダブらせるのは最初は難しいかもしれません。
でも、もしもあなたがほんのちょっとでもいいので「今日はやさしい目でみてみよう」と思えたら、そのやさしさが伝わり上司を安心させ、無駄な力みも取れていくので、徐々に話が簡潔になっていくと思います。

ただ、どうしてもイライラしてしまう日もありますよね。そんなときは一度、目を逸らしてしまってもいいと思うのです。
メールやメモで要件を伝え、できるだけやり取りを最小限にする。そのように接し方を工夫し、あなたがストレスを溜めすぎないことが大切です。

最後に...
あなたがそれだけイライラするということは少なくとも、その上司に無関心なわけではなく関心があるんですよね。
どこかで、期待しているからこそ、イライラするのです。そのようにあなたが関心を持ち続けてあげることが話が長い人へのエールになるのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

土肥 幸司

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。