誤解から受ける嫉妬~それでも、価値を受け取った方がいいの!?~

自分を取り巻く環境にはないものなのに、あると思われて嫉妬される…。
ただでさえ、嫉妬なんてされたくないのに、誤解からくるとしたら…なおさら、嫌ですよね。
なぜ、このような誤解から生まれる嫉妬を受けるのか!?

価値を見る側、見られる側の認識の違いから、コンプレックスや心の痛みが反応することから起こります。
どこからこのような認識のずれが生じるのか、心の仕組みをご紹介します!!

◎リクエストを頂きました◎
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いつも心理学講座を楽しみにしています。

テーマのリクエストなのですが、「嫉妬」についてです。
すでに何回かテーマとして取り上げられていますが、嫉妬を受ける理由として、嫉妬をする側が、受ける側の価値を見ているから、という説明がされていて、嫉妬を受けたら、自分の価値を受け取るように、ということが言われていたかと思います。

確かにそうだなと思うのですが、その嫉妬が、誤解に基づく場合はどうなのでしょうか。

例えば、貧しい家庭で育ったのに、お坊ちゃま・お嬢様育ちと思われる。
いじめを受けた経験があるのに、ずっと友人に恵まれていたと思われる。
などです。

また、こうした誤解を受けやすい人には何か特徴はありますか。
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リクエストいただき、ありがとうございます。

嫉妬は、する方もされる方も不快なものですよね。

それが、誤解から来るものとなれば、なおさら、回避したいものです。
今回の心理学講座では、誤解からくる嫉妬の力学について、ご紹介します。
(これは、嫉妬する側、される側の是非を問うものではなく、あくまで心の力学を解説しているものです。)

リクエストの例えにもあったように、周りの人から嫉妬される要素(嫉妬する人から見て価値あるもの)が嫉妬される人を取り巻く環境にない要素だと感じていれば、なぜ私は周りから嫉妬されるのだろう?と理解に苦しむこともありますよね。

貧しい家庭で育ったのに、お坊ちゃま・お嬢様育ちと思われる。
いじめを受けた経験があるのに、ずっと友人に恵まれていたと思われる。
など…。

例え、嫉妬される人にとって周りから嫉妬される要素(嫉妬する人から見て価値あるもの)が嫉妬される人の体環境になかったとしても、嫉妬される人の環境に嫉妬する要素(嫉妬する人から見て価値あるもの)のある・なしに関わらず、嫉妬する側からみて、嫉妬する要素(嫉妬する人から見て価値あるもの)があるように感じる・見えることから生まれます。

嫉妬される側としては、自分をと環境にないと感じるものに対して嫉妬される訳ですから、どう対応していいのか分からなくなってしまいますよね。

ここで考えていきたいのは、本当に嫉妬される側に嫉妬される要素(嫉妬する人から見て価値あるもの)がないかどうかです。

例えば…『あなたは貧しい家庭で育ったけど、周りの人からお嬢様育ちだと思われる。』としましょう。

なぜ、貧しい家庭育ったのにお嬢様育ちと思われるのでしょうか?
例え、あなたが貧しい家庭に育ったとしても、その環境を知らない人にとっては、目の前にいるあなたから感じるものが全てになります。

つまり、周りの人からあなたがお嬢様育ちだと思われるということは、周りの人が目の前のあなたを見て「この人はお嬢様育ちなのではないか!?」と感じさせる魅力や価値をあなたから感じたということなのです。

それは、あなたの立ち振る舞いや言葉遣いの美しさかもしれないし、あなたの醸し出す雰囲気や余裕のある対応に感じたのかもしれません。

それは、あなたの今までの環境になかったとしても、周りの人があなたをみて感じる魅力や価値は、紛れもなくあなたの中にある魅力や価値に他なりません。

誤解に基づく嫉妬というのは
「今までに体験した出来事や環境(過去・貧しい家庭に育った)=私」という認識 < 「周りの人があなたに感じる価値や魅力(お嬢様育ちでなはいかと感じさせる魅力や価値)」
の差から生まれます。

今までに体験した出来事や環境(過去)を「私」だと感じやすいものですが、それは「私」というアイデンティティの一部であり、全てではありません。

今までに体験した出来事や環境(過去)=「私」だと思っている場合、
その私と周りの人があなたに感じている価値や魅力にさほど差がなければ、特に問題にはなりませんが、私(今までに体験した出来事や環境(過去))よりも、周りの人が感じているあなたの価値や魅力が大きければ大きいほど、あなたは周りの人があなたに感じている価値や魅力に実感が持てないため、受け取ることが出来ないんですね。

しかし、周りの人はあなたが自覚しているよりも大きな価値や魅力を感じている訳ですから、あなたがあなた自身の価値や魅力を受け取れていないと「ここに価値がありますよ」とあなたに教えるかのように嫉妬や攻撃を受けやすくなってしまいます。

例えば、
周りから見れば、すごくスタイルが良くて素敵だな(周りの人が感じる価値や魅力)と感じていたとしましょう。

周りの人が、
「○○さんは、スタイルが良くて素敵ですね」と伝えたとしても、

言われた本人が
「えー、私なんて全然ですよ。足も太いですし…etc」
と言われたとしたら、どう感じるでしょうか?

ここでのポイントは、それぞれがそれぞれの認識を発言しているということ、そして、そこに相違があるということなんです。

周りの人の認識:「○○さんはスタイルがよくて素敵」
○○さんの認識:「足が太いし、全然スタイルが良くない」
といった感じで。

しかし、周りの人が価値や魅力を感じているにもかかわらず、自分の価値や魅力を受け取れていない発言をすると、周りの人のコンプレックスや心の痛みを刺激することになるので、その発言や態度が嫌味に聞こえたり、嫉妬を招いたりすることにつながります。

価値を見られる側、見る側の認識の違いが嫉妬を生むことになりますから、
ここでの打開策は、やはり、「周りから見られた価値や魅力を受け取っていくこと」になります。
価値や魅力は、受け取れば受け取るほど磨きがかかっていきます。
ぜひ、周りの人から見られた価値や魅力を受け取ってみてくださいね。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

宮本 恵

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。