きちんと区切る“儀式”のススメ

物事や行動にメリハリが付くと、気分の切り替えがスムーズに行くようにな
り、充実感や達成感、喜び、自信などを受け取ることができます。
何もせずゴロゴロ過ごしてしまった一日に「何してたんだろう?」と嫌悪した
り、忙しくてあっという間に過ぎ去った一日に虚しくなった経験はありません
か?
皆さんの一日の中で、ほんの些細なことでも、きちんと区別を付け、終わりと
始まりを明確にしてみると気分よく過ごせる時間が増えていきます。
それをまるで一種の“儀式”のように捉えてみると、一層背筋が伸びるかも
知れません。
電車では運転士さんが「指差し確認」をしますよね。
一つ一つの物事をきちんと把握し、漏れやミスが起きにくくする仕組みです。
私達の日常でそこまで取り入れる必要は無いかもしれませんが、
朝起きて着替えのとき、顔を洗うとき、朝食を摂るとき、家を出るとき・・・
、一日のあなたの行動をきちんと意識してみてはいかがでしょう。
もちろん、その区分けする行動単位はあなたの感覚にお任せします。
そして、一つの行動が終わったときには何らかの“打ち上げ”をしてみて
みるのです。
例えば、仕事で一つの書類を仕上げたら、大きく深呼吸を3回、手元のお茶を
ゆっくり一口飲んでみます。
洗濯物を干し終えたら、ちょっと立ち止まって大きく背伸びをしてみます。
・・・。
打ち上げといっても、そんな立派な事をしなくてもいいのです。
これは日常をきちんと過ごしたい時にはもちろん、特に何か問題が起きた時に
お勧めしたい方法なんですよね。
自分の心を乱す出来事が生じたとき、私達はつい自分自身を見失い、状況に
翻弄されてしまうことがあります。
そういうときこそ、実はきちんと日常を送ることが大事なんですね。
辛いことがあっても、きちんと一日を過ごせると自分を褒めてあげやすくなり、
自信を取り戻して問題に向き合うことができるようになります。
問題が起きると何かを慌てて変えようとしますが、変えない方が良いことも
あるんですね。
このことを1日でもこれを意識してみると、夜一息つくときに充実感や喜びが
感じられるはず。
そして、1週間続けてみると自分がイキイキとし、生きている実感がわきあがっ
てくるのではないかと思います。
ぜひ、お試し下さい。
from 根本 裕幸

この記事を書いたカウンセラー

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