過去を振り返って

皆さま、こんにちは。源 やすこ(みなもと やすこ)です。
初めて「心理カウンセラーのコラム」を担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
新しい年を迎えましたね。
皆さま、どのような年末年始をお過ごしになられたでしょうか。
今年一年の計画を立てられたり、去年を振り返ったりされた方も多いでしょうね。
私の年末年始は色々と忙しくしていたのですが、去年、プロカウンセラーとしてデビューさせていただいたこともあり、プロカウンセラーになってから起きた出来事を思い返したり、出会った方々のことを思い出したり、カウンセラーになるまでの過去を振り返ったりもしていました。
かつての私は、自分のことが大嫌いでした。
私なんていなければ良いし、その方が周りの皆にとって幸せだとずっと思っていました。
 
生きることが何だかとても苦しくて、自分ひとりで何とかしようと思って格闘していましたが、それも難しくなり、心理学の門を叩きました。
カウンセリングサービスの母体の神戸メンタルサービスのカウンセラー養成コースに入り、心理学を学び始めて間もなく、「自己嫌悪」をテーマとした講座を受講しました。
自己嫌悪とは、文字通り、自分を嫌うことです。
これって自分のことだなあと思い、その講座が始まる前からとても楽しみにしていました。
講座が始まると、講師の話はとても面白く、あっという間に時間が経ちました。
そして、講座の終わりに、講師は「自分の良いところを思い付くだけ書くように」と言いました。
冷や汗が出ました。
私に良いところなんてどこにもない。
すごく悩んで自分の良いところを考えている中、周囲の受講生たちはたくさん自分の良いところを書いていきます。
人によっては何十個も。
とても焦りました。
そして最後に、近くに座っている人たちとグループになって、書き出した内容を発表し合う時間があったのですが、私には発表できる自分の良いところが何もなくて、制限時間を全て使っても、良いところを一つも思い浮かべることができなくて、講座が終わった後、情けなくて、とても悲しくて、一人で泣きました。
そこから、学びと癒しを深めてちょうど一年後。
偶然、同じ講師による同じ講座が開催されました。
そして、講座の終わりに、講師は課題を出しました。
「自分の良いところを思い付くだけ書くように」
一年後の私は違っていました。
5つ、自分の良いところを書くことができました。
他の人はもっとたくさん書いていました。
けれど、自分にとっては充分。
良いところを5つも書けたことに、胸に熱いものが込み上げてきて、それを他の受講生に言ったら、皆が笑顔で喜んでくれました。
皆が喜んでくれたことも、そして何より、良いところが書けたことが嬉しくて、涙が流れました。
一年前と一年後、講座で泣いていた事実は同じだけれど、悲しみの涙が、喜びの涙に変わっていました。
その一年間で、そしてそれ以降も時間をかけて、私は、本来の私を発見し、見つめ、見方を変え、自分を好きになっていきました。
本来の私自身と出会う旅に出ていたのです。
そんな過去の諸々を振り返った年末年始でした。
今、自分に良いところなんてないと思っている人も、そうでもないけれど自分の悪いところばかり見えてしまっている人も、きっと、変わっていくことはできると信じています。
私ができたように。
今、私は、自分の良いところを5個よりもずっと多く書けます。
あなたは自分の良いところをいくつ書けますか?
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