秋日和と夫婦善哉なニコイチカップル ~人は人によって磨かれる~

こんにちは、建部かずのぶです。
今年は6年ぶりのシルバーウィークでしたが、皆さまはいかがお過ごしでしたか?
次の大型連休は11年後だそうで、意外と貴重な連休だったなぁ、と終わった後で思うこの頃です。
私はこの時期になると、自然と思い出す日があるのです。
それは、6年前のシルバーウィークの初日。
その朝に私たちは、結婚の証明書を提出するために市役所の防災センターにいました。
そして無事に提出した後、高速道をすっ飛ばし、出雲に向かって出発したのです。
そう、その日は結婚記念日&新婚旅行でした。
2人が付き合い、結婚が決まってから、奥さまがいろいろと調べる中で見つけ出した日です。
また出雲に行くことにしたのは、当時の奥さまが旅慣れをしてなくて、何泊もするような旅行は苦手としていたから。
お祝いのパーティなどは、恥ずかしがり屋で繊細な奥さまが拒んだので、後で記念になる写真を撮りました。
世間と比べるとかなり質素なんでしょうが、それでも私たちにとっては大切な日であり、思い出深い日でもあります。
その日の夕方、日御碕に向かう途中、神在月には神様が上がってくるという稲佐浜の海岸線は、真っ赤な夕陽に照らされて本当にキレイでした。
渋滞の高速を避けて通った「おろちループ」に、途中で食べた出雲そば。
混雑を避け、翌朝一番に訪れた出雲大社の心を清められる荘厳さも、2人のいい思い出になっています。
いろんな経緯を経て、こうして結ばれた2人でしたが、またもやシルバーウィークに結婚記念日を迎えました。
そして気付いたのです。
どうやら、シルバーウィークの度に初日が記念日になるらしい、と。
偶然とはいえ、分かりやすい日になったものだなと思います。
この間、ずっと一緒にいるわけですから、色々な事が起こります。
当初の予想、当てにしていたことと随分違うことばかりでした。
結婚した年、さあ張り切って年賀状を作るぞ~って思ったら、拒否反応をする奥さま。
揉めに揉めて、年末ギリギリに作り上げて投函した、なんてこともありました。
こんなの出来事はしょっちゅうあって、その都度、修正、修正を繰り返し。
実のところ、年々一緒にいることが増えてきているのです。
最初は、「もう少し、お互い自立した方がいい?」なんて思ったりもしましたが、この2人の場合、そういうわけでもないらしい。。。
1年経ち、2年経ち・・・。
さすがに時系列は思い出せませんが、感覚として感じるのは、
『年々2人の距離が近づいているなぁ』『好きの度合いが変わってきているなぁ』。
要は、より仲良くなってるかも知れない、ということです。
この1ヶ月を振り返っても、「新婚さんですか?」と言われたことが幾度かあります。
さらには、私たちが応援していた人たちにもラブラブになったカップルが増えています。
シングルマザーの方が、幸せな結婚をされた報告を聞きました。
新たなパートナーシップを結ぶ!と決め、努力もなさってましたが、相手は見つかるけれど、一歩踏み出せない・・・。
そんな状態が続いていた方が、ついに運命の出会いを果たしたのです!
旦那さんと別れて、1人で自分のお母さんを養っていくことになった・・・。
話の内容に健気さを感じ、そして大丈夫かなぁ?って思っていた方も、知り合いの紹介で、誠実で優しいパートナーに恵まれました!
聞けば、出会って2ヶ月ほどで、お相手にプロポーズされたのだとか!
半年ぶりにお会いしたら、表情が全然違っていたので、その変化には本当にビックリしました。
また最近は、偶然隣り合わせに座ったらとか、ある集まりに行くとご夫妻ばかりだったとか、
仲良しのご夫婦とお会いする機会も増えてきたように感じます。
メディアなどで「だんな元気で留守が良い」とか、「仮面夫婦」なんてことを聞くことがありますが、意外とそうでもないかもよー、と思えるようになってきました。
今では自分の両親にも、偉そうに(?)パートナーシップのアドバイスしている私なのです。
心理学の世界に入った頃。
【パートナーシップほど、素晴らしいものはない】という言葉を耳にしました。
ただその当時の私は、「あぁ、そうなんかぁ」という感じでした。
そもそも、私がカウンセリングに出会ったキッカケが、結婚式をしながら結婚できず、その事を誰にも言えなかった。
そして、あんな思いをするなら、もう2度とパートナーは要らない。
って公言していたくらいだったのですから。
ですが、今、奥さまと日々向き合いながら、
「こんなに面白くてワクワクするものはない!!」と実感しているのです。
また奥さまもパートナーシップを磨けば磨くほど、本人も知らなかったような不思議な才能も開花しています。
昔は車に酔うと言っていたのが、今は全く酔わなくなりました。
人付き合いが分からないと言っていたのが、今は抵抗感は薄れてきたようです。
音楽にスポーツ観戦、食べ歩き、イベントのスタッフなど、共通の楽しみや喜びも多くなってきています。
出会った当時、仕事も出来ず、人生に行き詰まっていた奥さま。
でも、いろいろと彼女の可能性や希望、本来の自分らしい姿を見つけ、
奥さまの思い込みを外し続ける中で、徐々にですが、大きな変化が訪れました。
カウンセラーさんだから、と言われることもありますが、実際のところ、近しい関係性では使えないんですよね。
特に心理学に関しては、奥さまの方が詳しいくらいですし(^^;
遠回りしているようですが、泥臭く、愛することにこだわって、絶対にあきらめなかったから、自分なりの愛を出来る限り注いできた中で今があるのでしょうね。
この先彼女はもっと自由になって、もっと羽ばたくのだろうと思ってます。
そして私自身については、奥さまの感性に委ねるような心持ちでいます。
お互いがお互いを認め、信頼しあいながら歩み寄っていくこと。
まだまだ道半ばでしょうし、一生モノだとも思うのですが、少しずつ学んでいるように感じます。
この6年を振り返り、『ニコイチ夫婦』やなぁ・・・と、一期一会の縁に感謝している私なのでした。
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

奥さん大好きの仲良し夫婦のカウンセラー。年々親密さが増し、パートナーシップを進化させている。 育った環境から1人ぼっちも平気だが、垣根が低いフレンドリーさもある。 繊細さや直感力を言語化できるともお客様から評判である。様々な経験に基づいたカウンセリングは、実践向けとも言われている。

2件のコメント

  1. ステキなお話、ありがとうございます。
    ふと、石川さゆりさんの夫婦善哉が聴きたくなりました。

  2. 建部かずのぶ on

    ふくこさま、
    このタイトル、実は…
    私の内容を見て、奥さまが付けたのですが、
    心に響いたようで嬉しく思います。
    ご縁があった2人が一緒に歩むこと。
    問題集を解き続けるものという表現も耳にしますが、
    ついつい問題に着目してしまいます。
    動機は、上手くやっていくために!のはずなのですが、
    お互い価値観も違えば、見方も違う、やり方も違う等々。
    良かれと思ったことが逆なことになんてことも。
    そんな時に、相手の良いところを見失いがちかな?とも思います。
    仮にあったとしても、それ以上に問題がありすぎて。
    ということもあるのかも知れません。
    相手の価値を見続けること。
    改めて大切なことだなぁと感じていますし、
    まず夫婦間で実践し続けたく思っています。
    コメントをいただきまして、有難うございました。