壁を越える勇気

こんにちは、北です。
私はよく太平洋戦争を題材にした映画を鑑賞します。
最近封切りされた役所広司さん主演の「聯合艦隊司令長官山本五十六」を見に行きました。
映画のストーリーの背景は史実に基づいているため、簡単に説明すると1941年当時日米開戦を回避するために手を尽くしたものの、大きな時代の流れにあらがうことはできず、山本五十六本人の意思とは裏腹に彼が望まなかった戦争への道を日本は突き進むことになります。
その中で彼自身も皮肉なことに聯合艦隊司令長官として海軍の作戦指揮をとって戦わなければならなくなります。
自分の本心(米国相手の戦争は全く勝算がない、絶対回避)とは立場上全く逆の事(如何にして勝つか)を考えなければならない、そして彼が出した答えは早期講話、そのために緒戦でどうやって相手の気持ちを萎えさせるほどの痛打を与えるかというものでした。
…なんて、こうやって文章を書いていると自分がつくづくマニアだなと感じます。
実はこれを書くのだって、正直勇気がいる事でした。
いや普段でもあまりこの手の話を人にすることもなく、文章に表現すると言うこともかなり抵抗があったのです。
それは、多分周囲の人から引かれるんじゃないかという恐れもあったのかもしれません。
で、これを妻にシェアーした時に彼女から指摘されたこと。
「自分がマニアであることを認めなさい」。
当然、最初は私はまさか自分がマニアである事を認めるなんてできませんでした。
自分がマニアである事を認めるだなんて、「自分が周囲の人から引かれる人間なのだ」と認めるに等しい感覚もってますから。
「マニアであることが何か悪いことのように感じている自分がいる」
或いは
「これを書いても引かれはしないか」。
でも、妻の次の言葉が、私にこの文章を書く力を与えてくれたのです.
「いいじゃない?別に好きなこと書けばかけば?」
要するに、後ろ押ししてもらえたと感じることができれば(つまり承認されたと感じることできたら)、意外にそのハードルは簡単に越せてしまったのでしょう。
以上の事から、誰かに何かの後ろ押しをしてもらったつまり承認されたと感じることは、その人の行動の原動力になったり、本人が越せないと感じているハードルでもあっさりと越せるほどの力になる可能性を秘めているのかもしれないと私は思います.
そしてそこから更に気づいたこと。
自信のない人を後ろからそっとサポートして前に進ませてあげるのに必要なのは勇気づけたり、励ましたりすることよりも、ありのままを認めてあげることなのかもしれません。
自信なく不安に陥っている時ほど「これでいいのだろうか?」とか「こんな風じゃだめかもしれない」という思いは強いでしょうから。
視点を変えれば、こちらが相手を承認することによって、その人に大きな力を与えることができると言うことかもしれませんね。
また、それは相手が何の気なしに発した些細な一言であったりするかもしれません。相手が覚えていなくても言われた方は意外と覚えているもので、知らず知らずの間にその人の人生を左右するような影響を与えているかも知れませんね。
で、今『認められていない』とおもっているあなた。
『認められること』ってのは、はもしかしたら、あなたの知らない所でひっそりと与えられているのかもしれません。
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この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や夫婦関係などの男女関係から、親子や対人関係、ビジネスまで幅広いジャンルを扱う。 問題の中からお客様の輝きを見つけ出すことをモットーに、「どんなことも許容される”安心感”」を与えるカウンセラーである。 粘り強く問題と向き合う姿勢から「非常に丁寧に話を聞いてもらえる」と評価が高い。