●声にすることの大切さを知る。

先日、突然高熱を出して寝込んでしまいました。
実はこの原稿を書いている今もまだフラフラしています。
変な文章になっていたら、熱のせいだと思ってください(^^ゞ
その日は、昼過ぎ頃に「あれ、何か肌寒い!?」と思ってから、あれよあれよといううちに熱が高くなり、意識が朦朧としてきました。
奥さんに、夜間診療を受け付けている病院まで連れて行ってもらい、そこで診察してもらった結果が「扁桃炎」でした。
のどの扁桃腺と呼ばれるところが炎症を起こしていたようです。
お薬をいただいて家に帰るも、40℃近くの熱があって、寒いわ、頭は割れそうに痛いわ、全身の関節は痛いわ、のども焼けるように熱くて痛いわ… と、もう身の置き場のない寒さと熱さと痛みと苦しみでした。
病院に連れて行ってくれた奥さんは、帰るやいなや、氷枕を用意し、着替えのシャツを用意し、たくさんの掛け布団を用意し、飲み物を用意し… と、手慣れた様子で手際よく準備していました。
準備が済み、僕を布団の中まで送り込むと、どっさり布団を掛けてくれました。
そして、奥さんは、僕の側にいて、僕に声をかけてくれます。
「寒くない? 熱くない?」 「のど乾いてない?」 「どの体勢が楽?」 「しんどいね〜、何も考えなくていいから、ゆっくり寝るんだよ〜」…
すっかり痛んで弱ってしまっている僕は、そんな奥さんのやってくれることや心づかいの1つ1つが心に染み入り、それはそれはうれしかったり、感謝の気持ちで一杯になったり、「自分は愛されているな」というのを感じたりします。
今回は特に、体調不良の苦しさとは全然別のところでそれをすごく感じていて、それを奥さんに伝えようと思うのですが、あまりの寒さや熱さや痛みのために、「あ〜」とか「う〜」とかしか言えないんです。
しかも、少し治まった時を見計らって声に出して伝えようとすると、今度は、のどが痛くてしゃべれません。
…これは、心理的には、扁桃炎の症状以上に辛い出来事でした。
今まで、ここまでのどの調子が悪くなってしゃべれないといった経験がなかったので、しゃべれないというのがこんなに辛いことであるとは知りませんでした。
普段は、こののどと口を使って、しょうもないことばっかり言ってますが、こののどとこの口と、そこから発せられる声の持つ本当の価値を知った今、のどと口には、そんな安い仕事ばかりはさせたくないなと思っています。
本当に伝えたいことを、伝えたい時に声にすることができるように、のども口も、心も体も気持ちも想いも、大切にしようと思いました。

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