●色の世界

先日「COLORS ファッションと色彩」展を観に行って来ました。
今回は、そこでの面白い体験を皆さんにお話ししたいと思います。
会場では、「黒」「マルチカラー」「青」「赤/黄」「白」という5つのテーマセクションが設定されていました。
「黒」のセクションに入った時、まるで吸い込まれるような感じがしました。
それに、いつのまにか歩調がゆっくりになって、ただ黙ってデザインや質感によって表情が異なる黒を楽しみたい、そんな気持ちになりました。
観ていると、圧倒されるような強さを感じます。
でも、なんとなくミステリアスな感じがして、心惹かれるものがありました。
「マルチカラー」は、とてもにぎやかな感じのセクションでした。
行動的でエネルギッシュで、音符が踊っているような、リズミカルな音楽を思わせます。
身につけると、パワーアップさせてくれそうな感じです。
色の組み合わせやデザイン、素材によって全く違った表情になるのが面白かったです。
それに、こんなこともできるのか、と可能性を感じさせてくれました。
色とりどりの花を使ったアレンジメントの調和した美しさと同じかなあという気がしました。
「青」のセクションに入った時は、ほっとしました。
静かで、受け入れてくれるような感じがいいです。
それに、包容力があって、穏やかで、平和な感じがして、まるで、海の底にいるようでした。
海の側で生まれ育った私にとっては、懐かしい色だからかもしれません。
やっぱり一番居心地がいいなあと思っていました。
「赤/黄色」はとても明るいセクションでした。
観ていると、熱が伝わって来るような感じがして、元気づけられそうだな、と思いました。
赤と黄色はチューリップや薔薇など、花の色という感じがします。
子供の頃、母が作ってくれた赤と黄色の花柄のスカートを思い出しました。
忘れてしまっていたけれど、思い出の多い色かもしれません。
「白」のセクションに入った時には、ふわっとした感じがして、まるで雲の中にいるようでした。
心が明るく、軽くなるような感じがしました。
白の持つ純粋さ、美しさ、清らかさに見とれていると、幸せな気持ちになりました。
それは、私にとって白は天使の色だからかもしれません。
全てを観終わった後、まるでいろんな国に旅行してきたような感じがしました。
私にとって、それは初めての体験でした。
きっと、それぞれの色の世界にいたから、いろんな国に行ったような気持ちになったのでしょう。
これから自分がどんな体験をするのか、楽しみになってきました。
上田 紘美

この記事を書いたカウンセラー

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