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Lecture.527

浮気する?それ、本気で言ってるの?〜パートナーが愛ではない態度を取る理由〜

講師:浅野寿和

パートナーがあなたを疑い突き放す。どこか「嫌がらせ」のように感じる言動には、どうも2つの心理的な意味があるようです。それが「不安の解消」と「コントロール」。

心理的に「自分が愛されていること」が自覚できず、「見捨てられてしまうのでは?」という強い不安を感じたとき、その不安を解消するために相手の興味を強く引こう、相手の思いをコントロールしようと躍起になり、時として冷静さを欠いた言動に及んでいるのかもしれません。

そのような方の心理には「自分が相手に愛を伝えても喜ばないのでは?」といった無価値感があることが多いもの。相手の嫌がらせと思える言動こそ、相手の不安と恐れを表したものだと言えるのですね。

Keywords
不安 コントロール 無価値感 コミュニケーション 信頼

◎リクエストを頂きました◎
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付き合っているパートナーが、わざと嫌がることを執拗に言ってくるときがあります。

例えば、私の過去の恋愛についてだったり、自分は浮気をすると宣言したり…。

そういった言動の裏にどういう心理が働いているのでしょうか。

(一部編集させていただきました)
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■今回いただいたリクエストにある「嫌がらせ」には、どうも2つの意味があるようです。

それは「不安の解消」と「コントロール」。

このような現象は恋愛だけでなくありとあらゆる場面で「誰かに愛される」「信頼される」時の心の反応で起きる現象だといえます。

いただいたリクエストではあなたのパートナーは心のどこかで「本当に私でいいの?僕でいいの?」「ちゃんと愛されるの?」と感じているのかもしれませんね。多く「嫌がらせ」という行動の裏には「相手の興味をひきたい気持ち」また「見捨てられることへの不安」が隠れているものですから。

さて、心理学には「不安解消行動」という言葉があります。

人は何らかの不安を感じるとその不安を解消し安心したいという心理が働くもの。不安を解消するためにその理由を知りたくなったりするものなんですね。そしてこのような動機から出る行動は「冷静に考えれば行動しない」ものになることもある。

あなたに対する「嫌がらせともとれる言動」はそれにあたりますね。

「本当に自分のことを愛してくれるのだろうか?他にあなたの気持ちが向いている人はいないだろうか?」

パートナーがそう感じる度合いだけ、どんな形であれ「今は自分だけを愛してくれている」という安心感を得ようとするもの。その安心感を求める心理が「過去の恋愛を探る」という形で出てきているようです。

どうして過去の恋愛を探るのか?と言いますと、あなたの過去の恋愛の話で登場するのはあなただけではない、ということがポイント。

そこには必ず元カレ(元カノ)の存在があり、元カレ(元カノ)は過去に「あなたが愛した人」であることに違いはないですよね。

その元カレ(元カノ)の存在って、パートナーにとっては「心理的なライバル」になることがとても多いのです。私たちにとって何事においてもライバルの存在って自分の「自信のなさ」や「不安」を煽る要素を持っていますよね。

だから、その不安の元だと感じるあなたの心の中の元カレ(元カノ)の存在を確かめたくなるのです。時にはあなたの過去を否定しようとすることもありえますけれどね。

■また「自分は浮気をする」という発言。これを少し言い換えると「自分は君を愛し続けない。他の人を愛するようになるよ」となりますよね。

よく考えてみてくださいね。これって「パートナーが抱えている不安」そのものじゃないでしょうか?

パートナーにとっての最悪のストーリーをそのままあなたに当てはめて考えているようなんです。

ここでのパートナーの発想はこんな感じかもしれませんね。

「自分は愛されなくなることが不安。相手に離れていって欲しくないと思う。自分がそうなんだから相手もきっと同じなのではないかな?相手を不安にさせることができたら、自分から離れていかないのでは?」

そこで「自分は浮気する」という発言が出てくると考えられるんですね。

どこか自分が感じる不安を相手に与えることで、自分と同じ言動をとらせようとする発想、心理的な「コントロール」が働くのです。

しかしどうでしょう?愛する人に浮気するかも?と発言しても愛されませんよね。むしろ逆効果。冷静に客観的に考えれば分かるこの事実が見えなくなるほど、パートナーは恋愛で感じる恐れが強いのかもしれません。

そういう意味では愛する人に対する嫌がらせという行動は、その人が感じている不安や恐れの表れとも考えられるわけです。

心理的に見れば「自分が相手に愛を伝えても喜ばないのでは?」といったどこか無価値感という感情(「自分が愛されない存在である」といった感覚)が存在し、その無価値感の意味するとおりの言動をすることで、無価値感が指し示した未来や現実が手に入るという心理的な構図ができあがるのですね。

■ではこのような言動をとるパートナーに対してどう対処していけばよいか?ですが。

心理的には元々この種の不安は「分離感」という「人の輪から離れてしまってる感覚」からはじまっていると考えられます。

そしてこの分離感が無価値感を生み出していることが多々あるわけです。もちろんそこには漠然とした孤独への恐れがセットのように存在することが多いもの。

そう考えるとあなたのパートナーが信頼できないのは「あなたの愛している、共にいる」という意思であり感情かもしれませんね。今は感情的に不安に飲まれて何も見えなくなっているのかもしれません。不安に飲み込まれるだけで心理的に軽いパニック状態に陥ることもあれば、冷静さや客観性を失いますから。

このようなタイプの人には「信頼」のメッセージを送り続けることがとても有効ですね。言い換えればあなたがパートナーを選び続けていること、承認してあげること。これが相手の分離感を癒し不安を小さくするメソッドの一つですね。

もちろんパートナーの不安が強ければ強いほど、あなたの信頼は尽く弾かれる感覚がするかもしれませんが、実は少しずつ相手のハートにじわっと染みるように効いていきます。目には見えにくい現象ですが徐々に相手の不安を癒していくのです。その度合いだけ相手の行動は徐々に落ち着く方向に向かうでしょう。

以上、皆さんの参考になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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