幸せの「受け取り拒否」を卒業し、大切な誰かと夢を叶えるために

「自分の夢を叶えることが、結局は周りの幸せにもつながっていく」――。

そう言われても、素直に「よし、頑張ろう!」と思える人ばかりではありません。
実は、私もその一人です。

むしろ、何かを受け取ること、自分が幸せになることに強烈なブレーキを感じてしまう。
言い換えれば、良いことがおきたときに感じる幸福への警戒感や反動への予期不安のようなものです。

なぜ「いいこと」が起きると怖くなるのか

自分のために何か良いことをした時、「果たしてこんなことを受け取ってよいものか?」と不安に駆られる。
あるいは、幸運の後に少しでも嫌なことがあると、「ほら、やっぱり。いいことの後には必ず悪いことが起きるんだ」と自分を納得させてしまう。

これは心理学で言うところの「破滅の予感」や、人生の幸福量には限りがあると思い込む「ゼロサム思考」に近い状態です。

生存戦略としての「ネガティブ・バイアス」

私たちの脳は、生存のために「悪いこと」に敏感に反応するようにできています。
しかし、これが過剰に働くと、幸せを「危険な予兆」と捉えてしまうようです。
また、「自分には受け取る資格がない」という強い自己否定感(低自己肯定感)があると、幸福と不幸のバランスを無理に取ろうとして、自ら不幸を探し出してしまうのです。

「受け取る資格」という呪縛を解く

「受け取る資格のない自分が受け取ってしまった。
だから、その対価(バツ)を支払わなければならない」

そんな風に、まるで「幸せ代の請求書」が届くのを待っているかのような感覚。
それはあなたが決して傲慢ではなく、むしろ謙虚で、優しすぎるがゆえに自分を後回しにしてきた証拠ではないでしょうか。
「自分には価値がない」と思ってしまう瞬間があるのは、人間としてとても自然なことです。

ですが、もし自分のためには受け取れなくても、
「自分の幸せを願ってくれている誰か」
「笑顔になってほしくて、自分のもとにギフトを運んできてくれた誰か」
の気持ちを大切にすると考えたらどうでしょうか。
自分のためが無理でも、誰かのためなら、あなたはもっと強くなれるのではないでしょうか。

「利他的な受け取り」が夢を加速させる

自分ひとりが幸せになるのは気が引けるけれど、「私がこのチャンスを受け取ることで、大好きなあの人を笑顔にできる」と考えたらどうでしょう。

心理学には、自分のためよりも他人のために動く方がモチベーションや幸福度が高まるという「向社会的行動」の効果が認められています。

「自分はダメでも、他の人には幸せになってほしい。」
「自分が受け取ることで得た力を、誰かの夢を支えるために使いたい。」

そんな風に、受け取ることの目的を「自分」から「大切な誰か」へとスライドさせてみてください。
もしその夢が、あなたが大切にしたい人と共有できるものであれば、それはもうあなた一人のわがままではありません。

幸せを「共有財産」に変えていく

どうしても自分のために受け取ることができないなら、こう考えてみてはどうでしょうか。

「これは、あの人と一緒に幸せになるための『準備』なんだ」

受け取ることは、奪うことではありません。
あなたが受け取った豊かさをエネルギーに変え、誰かを照らす光に変えていく。
その循環こそが、本当の意味での「夢を叶える」ということではないでしょうか。

幸せは、あなたの大切な人と分かち合うためのもの、つまり「共有財産」でもあると思います。
その第一歩として、今日あなたのもとに届いた小さな「幸せ」を、そっと受け取ってみませんか。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や夫婦関係などの男女関係から、親子や対人関係、ビジネスまで幅広いジャンルを扱う。 問題の中からお客様の輝きを見つけ出すことをモットーに、「どんなことも許容される”安心感”」を与えるカウンセラーである。 粘り強く問題と向き合う姿勢から「非常に丁寧に話を聞いてもらえる」と評価が高い。