我が家には息子が2人いまして、しっかり者で慎重派の長男とマイペースに我が道をゆく次男、正反対の性格です。
最近、9歳の次男を見ていて実感したことを書いてみます。
マイペースな次男は、普段はいつもご機嫌でニコニコしています。
そして悲しい時にはわんわん泣いて、嫌なことは嫌だとハッキリ言います。
ときにはあまりに理屈の通らないことでも、何とか押し通そうとすることも… 。
ですが面倒見の良い長男のおかげもあり、小さな頃から周りのみんなに可愛がられてきたな〜と思うのですね。
そして、そんな次男は今現在「自分は人に受け入れられる」と信じて疑わない最強のメンタルを持っているようです。
どんなところから私がそれを感じるかというと。
たとえば、朝とか寝る前とか学校から帰ったとき、満面の笑みで私に両手を広げて近づいてきます。
そうして近づくと私がハグすることを疑わないからです。
私以外の家族にも、思い立つと膝に乗りに行ったりくっつきにいったり。
たまたま忙しくて応じられなくても、気にせず数分後にはまた近づいてきます。
家の外でも同様、私から見るとちょっと図々しくない…?と感じるほど、マイペース。
欲しいものは臆せず自らもらいに行ったり、自分でやってみたいと思ったことには遠慮がありません。
「こうしたら嫌われてしまうかも、怒られてしまうかも」という恐れがとても少ないようです。
(実際は親に怒られることも多々ありますが、これまたほとんど気にしません)
そして次男の言葉の端々から「人は自分に優しくしてくれる」という自信のようなものを感じるんですね。
小さな頃は、子どもならではの無邪気さゆえとも思っていましたが、ある程度の年齢になってもやはり人からの拒絶を意識した経験はあまりないようです。
9歳の今でも、自分は受け入れられるという感覚を持ち続け、大抵のことでは動じません。
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心理学では「自己イメージが現実をつくる」という考え方があります。
たとえば “自分は愛される” というマインドを持って過ごすことが、実際に多くの人に愛される人生につながるといわれているのです。
これにはちゃんと理由があります。
自分は愛されるという感覚で日常を過ごすとき、社会の目を「自分の味方」のように感じます。
そうすると、無意識に目の前の相手に対する態度はオープンなものになります。
そのような態度は、相手にも安心感や親しみを感じさせるので、自然と相手の態度も柔らかくなりやすいのです。
私たちはみんな、警戒していたりトゲトゲした様子の人には同じように警戒感を返しやすく、ニコニコとおおらかな人には安心感や好感を抱きます。
ですから、自分が社会に安心感を感じて人と接することで、結果として相手からも「愛される」ということが現実になりやすいのです。
そのような人間関係が増えると「自分が受け入れられる」という安心感がさらに心に広がって、人間関係をスムーズにする自己イメージは定着しやすいんですね。
実際に次男は、生意気やワガママは言うけれど、人に対してはおおらかでいることが多いのです。
以前「お友達のあの子はイジワルするからちょっと嫌われてるんだけど、オレは気にしないから普通に遊んでる」という言葉を聞いたときには、我が子ながら器の大きさを感じました笑
逆に、毎日を過ごすなかで拒絶されたり非難されたときでも、「まあ、そういうこともあるよね」と捉えるか「やっぱり自分はダメなんだ…」と深く傷つくか、その差で心のダメージは変わります。
1つひとつの出来事に対して、心がどのような反応をするか。
それが積み重なり、自己イメージになり、振る舞いになり、結果として現実の対人関係に大きく影響するのです。
これが「自己イメージが現実をつくる」という心の中と現実の関係です。
そしてこの話には、とっても大切なつづきがあります。
それは「この自己イメージは、大人になってからでも変えてゆける」ということ。
物質的なことには制限がありますが、心の形や在り方はいくつからでも変えてゆけるんです。
もし今、あなたの自己イメージが良くないとしても、それは心に抱えている傷や思い込みを手放すことで変化します。
私自身も子どもの頃、次男のような心のおおらかさを持って育ったわけではありませんでした。
けれど心の世界を学ぶことで、以前よりも心の安心感が育って「受け入れられる自分」を感じられるようになりました。
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我が子の長い一生はまだまだこれからなので、生きていればそんなに都合の良い経験ばかりじゃあないとは思います。
けれど、つらいことがあったとしても本来の「受け入れられる自分」に戻れるしなやかさを持ち続けて生きてほしい、そう願っています。
そして私自身も、次男のマイペースなおおらかさを自分のなかにもっと育てていけたら…そんなことを思って日々を過ごしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。