m.nさん、こんにちは。 初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。 よろしくお願いいたします。20年間お勤めになった会社を辞めざるをえなくなられたのは、とても辛かったでしょうね。人生設計も変わらざるを得なくなりますし、それ以後の事を考えると凄く不安になられたのではないでしょうか。 心が痛みます。 さて、ご相談の件ですが、m.nさん今のお悩みを解決する方法としていくつかポイントがあります。 ポイントに沿ってお話を勧めたいと思います。 (1)できない自分を受け容れる 齢50歳ともなれば、若い頃とは様々な体調の変化が現れますね。 例えば、目が見えにくくなってきたり、疲れがちになったり、体が機敏に反応できなくなって来たり、覚えが悪くなって来たり・・・と50代の私も様々な側面で年齢を感じます。 個人差があると思いますが、これは致し方ない事ですね。 人が問題を抱える時には、何かを受け容れたくない、受け容れられない時なのです。 先ずは、年齢を重ねた自分が、以前よりは様々な点で劣っているという事実を認めてみてはいかがでしょうか。 なかなか認めたくはない事かも知れませんが、これを認める事により心が平和になって、認めた事柄を前提として前提に前に進む事ができるようになります。 念のため、年齢を積み重ねる事で上手くできなくなる事も増えるのですが、年齢を積み重ねたからこそできる事も増えてきます。例えば人生経験で培った知恵や、(特定の分野であるかも知れませんが)知識の豊富さなどです。そちらにも着目いただければと思います。 (2)自分を責める事を止める 20年間勤められた会社を“辞めざるを得なくなった”事で、ご自分を責め、あたかも自分は駄目な人間などのネガティブな烙印を押されていないでしょうか。 この自責の念があると、モチベーションは下がりますし、「また駄目なのではないか」という事を思い悩む事になります。 不思議な事ですが、私たちは信頼を置いた方に結果を出してしまいます。 何かについて「失敗するのではないか」と思うと、「失敗してはいけない」という気持ちになり、その分思考や行動が少し偏向して結果が失敗に至るというケースがとても多いのです。 自分を責めていると、責めている事柄その通りになってしまうという状況を招くのですね。 m.nさんのご相談を拝見すると、ご自分を責めておられる部分が随分あるように感じました。 おそらく、相当昔からそのような心の癖をお持ちではないかと思います。 自分のできていない部分や失敗を見て、そこをクローズアップして、あたかも「それが自分」という自己概念を作り上げられている事と思います。 しかし、それは真実の自分の姿を見ているとは到底言い難い状態です。 人間誰しも、失敗するし、できていない部分があります。完璧な人間など世の中に存在しません。 しかし、一方、人間誰しもうまくできている事は必ずありますし、良い部分もあるのです。 そちらも含めて正当な自己評価をする必要があるのですね。 ところが、できている部分や良い部分はなかなか気がつかないし、受け取れないものです。 m.nさんを自分を責める癖から解放するファーストステップとしては、この自分ができている部分、よい部分を見つけ、それを認めていく事です。 ご自分で、あるいは誰かから言われた事柄で、ご自分のできている部分や良い部分を列挙してそれを受け取る練習をされてはいかがかと思います。 そしてもう一つ、どんな些細な事柄でもいいので、その日に自分を1つ以上褒める練習をしてください。書いてもいいですし、言葉に出しても結構です。但し、思うだけでは駄目です。例えば「今日は、いつもやろうとしてなかなかできなかった○○に手を付けた。私って偉いね!」という感じです。 私を責める癖から、等身大の私を見る方向に、変化をしようと心がけ、実行してみてください。 (3)プロセス思考を取り入れる 私たちは、何かに躓くと「もう駄目だ」と思ってしまいます。 そしてそこで諦めます。 諦める事によって、失敗が確定します。 これが失敗の法則です。 しかし、成功の法則は、諦めない事です。 諦めないためには、今は未来に向かってのプロセスであり、この状況や事態にも意味があると捉える事です。 勿論、精神的に参ってしまわれた場合は、転職される事もOKです。 しかしそれすらもプロセスと捉えられてはいかがでしょうか。 (4)考える癖を手放す 私たちが思い悩むのは、防衛の為です。 何か悪い状況が起こるのではないかと思う時に、それに備えるために考えてしまい、結果悪い事しか浮かばなくなります。 考える必要がある事は、客観的に自分で結論が出せる事のみです。 例えば「今日はどこで昼食を摂ろうか」などですね。 しかし、自分で結論が出せない事を考えると、迷路に入り、しんどくなってしまいます。 これを避ける方法(練習)として、考えても結論が出ない事柄は考えが浮かんだら途中でその考えを切るという事を行われたらいかがでしょうか。 具体的には、「○○と思った。(マル)」と切ってしまうのです。 例えば、「明日は仕事が覚えられるかなぁ、と思った。」という感じです。 (5)開き直る 仕事が覚えられないと感じても、仕事が合わなくて転職しても「これでいいのだ」と現状を肯定してください。 「そうは思えないよ」との思いもあろうかと思いますが、開き直る事が、m.nさんを元気にする一番の方法だと思います。 ところで、ご相談を拝見していて、m.nさんは居場所が無いという感じをお持ちの方ではないかと思いました。 顕在意識や潜在意識にこのような感じがあると、同じことを繰り返してしまいます。 もしよろしければ、一度電話カウンセリングをお受けになる事をお勧めします。 ありがとうございました。 回答がお役にたてれば幸甚です。 |