よりよいリーダーとなるために必要なこと(2)~やる気スイッチの押し方~

突然ですが、あなたは後輩を育てるのは得意でしょうか?
上手に後輩のやる気を引き出し、また後輩が自分自身で考え自発的に動けるように意欲を持たせたり、自信をつけたりするサポートは得意でしょうか?前回から『よりよいリーダーとなるために必要なこと』と題して、「経営学の父」と呼ばれ、著書『マネジメント』で有名なドラッカーの教えから考察しております。
今回はその第2弾。
「人を動かす時のやる気の引き出し方」について考えたいと思います。*

●強み(得意分野)を知る

前回の第1弾では『よりよいリーダーとなるために必要なこと』の最初のステップは【ビジョンを共有する】というお話をしました。

真の「リーダーシップ」とは、
的確に指示を与えて周りを動かせる能力のことではなく、
チームとしてメンバーそれぞれが考え、行動できるように「このチームで大切にすべき想いや姿勢はなにか?」「自分たちの使命とは何か?」を共有し、
チームメイトの価値観を統一していくこと、そのような環境を整えていくこと。
というお話でした。

各自が考え、自身で動けるようになるために必要なのは各自が【自分の得意分野(強み)を知る】こと、です。

自分の強みを最大限に活かし、そして相手の強みを知り自分の苦手なところは助けてもらう。
チームとしてお互いに補完しあう事ができると、とてもスムーズに仕事が捗るのですが、「自分の得意分野はなにか?」ということを明確に知っている人は、実はあまり多くありません。
それよりも、与えられた事をこなすことに精一杯だったり、上司や会社にがっかりされないように、と色々抱え込んでしまったり、、、ということがとても多いようです。

カウンセリングの中でも、本来その人が向いていないであろうことを、人並みにできるようになろうと多くの時間やエネルギーを割いている、というお話はよく出てきます。

それはまるで、学生時代のテスト勉強でどの教科も平均点を取れるようにと、苦手な教科の不得意な範囲の復習に大きく時間を割いているようなもの、と言えるかもしれません。
元々苦手意識があることに取り組むことになる訳ですから、なかなかやる気が起きませんし、努力の末に平均点に到達できても、「あぁ、良かった。。。」とは思えるのですが、「やった!!!」という喜びや達成感を得にくいものです。

ドラッカーは自身の著書の中でこのように書いています。

◇P.F.ドラッカー「現代の経営(下)」P167より
誇り(pride)や達成感(accomplishment)は仕事と離れては生み出されない。
仕事の中から生まれる(glow)ことが必要である。

「適材適所」という言葉がありますが、その人の能力や特性などを正しく評価して、ふさわしい評価や仕事を与えることで、私達は達成感を感じたり、自身を誇りに思え自信に満ちて様々なことに取り組む意欲を持つことが出来ます。
そして自身で考え、取り組み、結果や成果を得たことに関しては、私達は喜びをより実感できたり、やりがいや責任感を生み出す事が出来るのです。

もしあなたがチームを束ね、その人達を動かす必要がある場合、彼らが自身で「自分の強み」を理解しているかどうか?を意識して観察してみてください。

もし、彼らがまだ自分の強みに気づかず、仕事や目標に対しどう取り組めばいいか?を彼ら自身でなかなか見出せないように見えたり、やることに追われ疲労感や嫌々取り組むような気持ちが充満しているように見える時には、そんな彼らの強みをあなたが見つけ、それを彼らに気づかせるサポートをしてあげて欲しいのです。

それは何も特別難しいことではなく、「これはこの人が得意そうだ」と思える事を依頼して、後はその”取り組み方”や”やり方”は彼ら自身に考えさせること、です。
(この「やり方を限定しない」というのは重要なポイントですね)

そうして、彼ら自身が「やった!」と達成感を感じれるサポートが”やる気スイッチ”を押すことに繋がりますよ。

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

成井 裕美

恋愛、対人関係、自己啓発、ヴィジョン、ビジネス心理を得意とし、”少しでも楽に・簡単に・シンプルに”をモットーに、分かりやすい心理分析と日常的に無理なく取り組める提案を行っている。 その人本来の輝きや、問題の先にあるヴィジョン(幸せな未来や才能)を引き出すカウンセリングが好評である。