言葉に愛情があるのかどうか~毒舌でも受け入れられるリーダー~

職場には、一人や二人は、きつい言葉を発する人というのがいるものです。
ですが、職場できつい言葉を発していると、嫌われたり煙たがられたりしますし、きつく言えば、部下が言うことを聞いてくれるというものでもありません。
それどころか、反感を持たれることの方が多いでしょう。ところが、そういったきつい言葉を発する人の中にも、人気者という人がいます。
「ダメだなぁ」「もう少し頑張ってくれよ」「本当にやる気持ってる?」と、一見すると相手を否定している言葉なのにも関わらず、この人気者の人が言うと、言われた人も「きついですね~」なんて言いながら、傷ついていない。

それどころか、「○○さんに、またきついことを言われちゃったよ」なんて笑っていたりします。

そういう人気者の場合、その言葉は一見するときついのですが、そこに愛情があったりするのです。

「ダメだ」「頑張れ」「やる気ない」などの言葉を発しているのに、そこに愛情があるかどうかで、言われた相手の受け取り方が違ってくるのです。

ただ相手を否定するだけの言葉であれば、言われた人は傷つきますし、反感をもちます。
でも、言葉は否定するようなものであっても、その言葉の裏に、相手に対する愛情があるかどうかで、相手の受け取り方は大きく違うのです。

とは言っても、伝わっていない愛情は、意味がありません。
「俺は部下のことを大切に思っている」と言っても、相手に伝わっているかどうかなのです。

テレビには、毒舌と言われる人たちもたくさん出演されていますね。
そういう人たちは、毒舌と言われるだけあって、かなりきつい言葉を発しています。
それにも関わらず、言われている人たちは、笑っていたりしますね。

中には、一通り毒舌を発したあとに、「ありがとね」とか「また来てね」「でも好きだよ」と愛情の言葉を、きちんと伝える毒舌家もいます。

そうすると、「あんなにきついことを言っても、あとでフォローすれば、人気者になれるのだ」と誤解する人がいますが、フォローすれば、愛情が伝わるというものではないのです。

テレビの中の毒舌家と同じような方法をとっても、おそらく職場では反感をかうだけでしょう。

普段から、愛情を持って相手と接しているか。
何か問題が発生したときに、親身になって力になっているか。
そういうことが大切なのです。

普段から、部下のことをかわいがっているとか、落ち込んだときは、さりげなく力になってくれているとか、部下が窮地に陥ったときは、必死になって助けてくれるとか、そういう土台があれば、どんなにきつい言葉を発していても、部下はついてきてくれます。

普段の態度で、部下は愛情を感じ取っているのです。
そういう土台があれば、きつい言葉を発しても、部下は愛情をきちんと受け取っていますから、傷ついたり反感をもったりしないのです。

もちろん、普段からよく面倒をみてくれて、なおかつやさしい言葉をかけてくれる上司というのは、人気者になるかもしれませんが、それでは、部下が育たなかったりします。
たまには、きびしいことも言わなくてはなりません。
そんなとき、普段の態度がものをいうわけですね。

部下を叱ってはいけないわけではないのです。
注意してはいけないわけでもないのです。
きびしく言わなくてはいけないときというのはあります。

そんな時に、部下が耳を傾けるかどうかは、部下に対する愛情があるかどうかなのです。
人は力で動きません。
情で動くのです。

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この記事を書いたカウンセラー

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恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。