パートナーシップ〜結婚23年間を振り返って〜

今月、私たち夫婦は結婚23年目を迎えました。
息子が二人いますが、長男はすでに独立し、下の息子もこの3月で高校を卒業します。
私の母親としての仕事は大幅に減り、大きな責任を終えようとしています。
下の息子は進学をする意思なので、金銭的援助はまだまだ続くのですが、責任という分野では一区切りです。
私が夫と出会ったのは15歳だったので、10代、20代、30代を夫と共に歩いてきました。
そして今年私は40歳。夫と歩く40代が始まろうとしています。
夫との関係も、またまた新しいものにしていく入り口かもしれません。


10代の頃の私たちの関係は、とにかく純粋でした。
その頃の私にとって、夫は一番の理解者であり、自分では愛せない要素さえも愛してくれるとても大きな存在でした。
だからどんなに貧乏しても二人で居たいという思いだけで、18歳という若さで周囲の反対にも耳を傾けずに結婚しました。
20代に入った頃には、私は二人の息子を持つ母親になりました。
夫は少しでも家計が潤うために、がむしゃらに仕事をしていました。
私は10代の頃のように夫に甘えていてはいけないという思いで、夫にすら頼らずに必死で子育てをしていました。
その頃の私は”助けてもらうことは迷惑をかけること”こんな風に感じていたのです。
夫→経済担当 私→家事全般、子育て担当
暗黙のうちに出来上がっていた私たち夫婦の役割分担でした。
でも今振り返ってみると、これは私が勝手に作ったルールで、私は夫に負けまいと必死でした。
別に夫に言われたわけでもないのに、夫に養われているということに負い目を感じていたのです。
家の中のこと、子供に関することのすべてを、完璧にこなすことだけを考えて暮らしていた時代でした。
そして下の息子が小学校に入学と同時に短時間のパートに出ました。
そして夫も役職につき、本来なら心から喜ぶべきなのに、私の心の奥底ではどんなに頑張っても埋まらない夫と私の差に、どんどん心が閉じていきました。夫は私にとって最大の味方のはずなのに、まるで私を一番傷つける敵のように、心の中で感じていたのかもしれません。
今思えば自分の劣等感が強すぎて、夫にただ愛されているということが受取れずにいたのですね。
そして30代に入った頃には、私たちの間には大きな溝が出来上がっていました。私の心は疲れきっていたのです。
そんなある日、私は夫からこんなことを言われました。
「オレはお前とずーーっと競争してきたんだと思う。オレは一度もお前に勝てなかった・・・」
はーーーーーーーー?????
この人は何を言ってるんだろう。。負けてきたのは私じゃない。。
ようはお互い同じことを心の何処かで感じてきたのです。
長い月日を共にしてきたのに、一番大切な相手なのに、自分の痛みが強くて、相手のことをちゃんと見れていなかったのかもしれません。
いえ一番大切な相手だからこそ、ダメな自分、弱い自分を見せて、嫌われてしまうことが怖かったんですよね。
とっても意地っぱりで、なかなか素直な自分には繋がれませんでした。
これもお互い様だったようです。
それからは、私が自分の自信を回復させるための時間だったように思います。劣等感を補うためではなく、自分で自分を大好きになるためのいろいろなチャレンジの時間でした。
そしてそんな時間の流れの中で、夫は私の最大の味方なんだって感じられるようになりました。
それはきっと、私自身が心から夫の存在を大切に感じられるようになったからです。
自分の負け(出来ないこと)を認めて、そして自分のいいところも認めてあげられるようになった心のゆとりからだと思います。
そして40代が始まります。
昔のように遠慮し合う関係でなく、それでいてニーズをぶつけ合う関係でもなく、お互いのいいところを尊重しあって褒めあえるような、励ましあえるような、そんな関係でい続けたいと思っています。
今までのいろいろな感情を感じてきたプロセスがあったからこそ、今ここに辿り着けたのだと思うと、未熟で不器用だった自分すら、いとおしく感じることが出来ます。
目指すはチャーミーグリーン(ちょっと古いか・・・)
10代の出会ったころのように、一人の男性として夫を大〜好きと感じ続けていたいな〜
そのためにも、私自身がいつまでも夫に大〜好きと感じてもらえるような、魅力ある女性でいたいな〜と心から思います!!
結婚23年目の誓いでした^^
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この記事を書いたカウンセラー

About Author

夫婦関係、子育て、恋愛、コミュニケーション全般、自身の経験をもとに、自己愛がベースになるカウンセリングで、幅広いジャンルを得意とする。 母性が織り成す豊かな感性とやわらかさに加え、明るく元気なスタイルで、カウンセリングを終えたあとは心がほぐれて晴れやかな気持ちになれると好評である。