自分の人生をモデル化してみる

もう20年以上前のことになります。
日本でも「ビジネスモデル」という言葉が頻繁に使われるようになりました。
丁度、特許庁が「ビジネスモデル特許」という言葉を使い出して急速に「ビジネスモデル」という捉え方が普及したように記憶しています。

もっとも、ビジネス特許は、商売の仕組みそのものが特許になるわけではなく、ビジネスのやり方に技術の進歩性が絡んで特許になるもので、従来の特許は発明した技術そのものを他者に使用されないように守るものであるのに対し、ビジネス特許は技術部分の発明を絡めてビジネス全般を守るという考え方になります。

「名は体を表す」という言葉がありますが、それまで商売の方法、やり方といった漠然とした概念から、この「ビジネスモデル」という言葉が使われ出してから、何となくビジネスのやり方が類型化され、考えるべき課題が抽出されたような気がします。

ビジネスモデルでは、誰に 、何を 、どのように提供し、なぜそれが利益につながるのかという4要素のことを考えます。
例えば、従来は「車は所有するもの」という考え方が主流でしたが、現在では経済的な「カーシェアリング」が流行っていますね。
車に限らず、最近は所有するというモデルから、使うというモデルが新たなビジネスモデルとして出現しているわけです。

さて、このモデル化という考え方を、ビジネスモデルを例にとって自分の人生にも当てはめて考えてみると、現時点での人生設計がより立てやすいのではないかと思います。

具体的には、ビジネスモデルの4要素を「私に」「何を」「どのように提供し」「なぜそれが幸せにつながるのか」といったように人生設計に展開してみるのです。
例えば、「私に、○○のスキルの向上を、今の職場で働くことで提供し、後々独立して自由な時間で仕事ができるようになるのでワークライフバランスをとることで幸せにつながる」といった感じです。

このように人生設計を捉え直すと、自分が目指している幸せ像は何か、そのために何をどのように進めるのかというカタチが見えてくるのではないでしょうか。

ところで、自分の「幸せ像」は、時代とともに、また自分の現在の環境により当然変化します。
自分の「幸せ像」を変化させることに、敗北したような感じを抱いたり、諦める自分が許せなかったりなど抵抗を感じる方もおられるのではないかと思います。
しかし、それは自己価値を自身で認められない執着からきている可能性があります。
執着があると、自身が苦しくなります。
逆に全く苦しくないのであれば、それは執着ではありません。
但し、苦しいのにそれを見ないふりをしている場合は執着です。

さて、一方、先の「私に」の部分を私以外、例えばパートナーや子供に変化させることで、その人の「幸せ像」と自分の「幸せ像」を共有することもできます。
この辺はアレンジしていただくことで、応用が可能かと思います。

何かと不透明な世の中ですが、今の自分の「幸せ像」を明確化することにより、より生きやすい人生になるのではないかと思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。