あの時、もう一歩踏み込んでいたら 〜「与える」のチャレンジとトレーニング〜

こんにちは、カウンセリングサービスの山田耕治です。
いつもビジネスメルマガ読んでいただき、ありがとうございます。

先日、ファミレスで朝食を食べながら仕事をしていた時のことです。

店員さんが食べ終わったお皿を下げに来てくれたんですね。

手早くお皿をトレーに治めるやいなや、「これ、引いておきますね」とお箸やスプーンの入った入れ物とコロナ対策のパーティションの位置をずらして私から遠ざけてくれました。

おかげで、作業スペースが広がり、パソコンに、ポケットWi-Fi、スマホをおいて、すぐに快適に仕事をすることができました。

ほんの一瞬の何気ない出来事なのですが、店員さんのサポートが私はとてもうれしく思ったのと、そのような踏み込みに、いい仕事をするための肝があるように思いました。

そろそろ仕事を再開しようかなあという、タイミングで、お皿を下げてもらえました。
それだけでも、素晴らしい「与える」だと思います。

お皿を下げた後、そのまま放っておくこともできたはずです。

でも、彼女は違いました。

もう一歩、お客に寄り添い、踏み込んでくれたのです。

またそれが、さらっとした、自然で、何気ない行為と声掛けなわけです。

きっと、そのような、お客様に一歩踏み込んだ、寄り添った行為や声掛けをいつもやっていらっしゃるのだと思います。

だから、あんなに自然にできるのだと思いました。

「与える」のチャレンジとトレーニングを随分してきた方なんだろうなあと思いました。

少々大袈裟ですが、「与える」は愛の選択だと思うのです。

どうやって愛してあげようかな。こうして愛してあげたいな。

時に、踏み込みすぎて、大きなお世話、となるかもしれません。

良かれと思って、行動に出ても上手く行かないばかりが、いわゆる、優しさがあだになることもあると思います。

それでも、私たちなりに、もう一歩踏み込んで、与えようとすることはさらに素晴らしいことだと思います。

結果や見返りを求めるよりも、まずそのような態度を取る、行動することが特に、ビジネスでは求められているように思います。

それは、何よりも、そのような「与える」は、きっと自身の心が気持ちよい、喜んでいると思います。
ここがとても大事なポイントだと思います。

もう一歩踏み込んだ私はなかなかじゃん!

真実の「与える」は自身に納得感があり、清々しいのだと思うのです。

そして、そのようなチャレンジやトレーニングを重ねることで、どう愛すればよいのか、そもそも、今、勝負すべきかどうかも含め、自分なりの塩梅も生まれてくるのだと思います。

「与える」のチャレンジ、トレーニングの繰り返しの中で、その自身の塩梅が研ぎ澄まされていくんだと思います。

私もなかなか厳しいなあとか、上手くできないなあと思うことも多いのですが、目の前の店員さんから、改めて、もう一歩踏み込むことをアドバイス受けたように思います。

最後に、タイトルの、あの時、もう一歩踏み込んでいたら、についてです。

私がもう一歩踏み込むことに拘るには理由があります。

私は昔、お客様の厚い壁に跳ね返されて、撤退したお仕事がありました。

でも、その後、再会した、そのお客様から、あの時は自分はそのような対応しかできなかったが、
あの時、山田さんに、もう少し粘り強く一歩踏み込んでもらっていたら、状況は今とは異なっていたかもしれないと言われたことがあります。

厚い壁と書きましたが、誰もが変化を伴う新しいことに取り組む時には、まず抵抗という壁が登場するのは、至極、普通のことだと思います。

でも、その時の自分は未熟で、抵抗を厚い壁としてしまい、撤退したままにしてしまったのです。
そこには顕在的なものとは真逆の潜在的なものもあったわけです。

その時の悔しさや自責の念と共に、みなさんにも、それぞれのビジネスの場面で、もう一歩踏み込むこと、もう一歩「与える」ことを思っていただけたなあと思います。

あの時、もう一歩踏み込んでいたら、の思い。
みなさんにも、ありますよね。

結果はどうあれ、もう一歩踏み込んだ私がいる。

繰り返しになりますが、そこには、あの時の私の悔しさとは真逆の清々しい気持ち、リアルに納得感のある私がいる。

そして、「与える」のチャレンジ、トレーニングを重ねるほどに、あのファミレスの彼女のように、いい塩梅で、お客様に一歩踏み込む、素晴らしい「与える」あなたになっていくのです。

さあ、今のあなたで、もう一歩踏み込む!

お客様と清々しいあなたがその一歩の踏み込みを待っています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1967年広島県呉市生まれ。早稲田大学法学部卒。家族は妻と小学生の息子3人。 恋愛、婚活、夫婦、家族、職場等、対人関係全般が得意。 臨月で子を亡くした喪失体験が人生に大きく影響し、18年勤めた会社を退職、心理学を学び直し2010年プロカウンセラーに。現在はサラリーマンとのWワークを推進中。