愛されていないと感じるとき 〜隠れた罪悪感に気づく〜

愛されていないと感じるとき、罪悪感が隠れているのです!!

私たちは、自覚しているかしてないかに関わらず、愛したいという欲求や愛されたいという欲求を持っているものです。それなのに、“愛されていない”と感じるのはとても辛いことです。今回は、愛されていないと感じるときに心理的にどんなことが起こっているかお話します。

私たちは、自覚しているかしてないかに関わらず、愛したいという欲求を持っていますし、愛されたいという欲求を持っているものです。

それなのに、愛されたい相手に“愛されていない”と感じるのはとても辛いことですよね。今回の心理学講座では、愛されていないと感じるときに心理的にどんなことが起こっているかお話します。

私たちは、愛しているときも、愛されているときも、形は違えど愛に触れ感じることが出来ているので、心地よさを感じるものです。

もし、この心地良さを感じることが出来ていないのであれば、何かしらの事情で、あなたやパートナー、あなたに関わりのある人の中にある愛に触れることが出来ていない状態なのかもしれません。

私たちには、人それぞれ、欲しい愛のカタチや愛されていると感じやすい部分を持っているものですが、それらを愛の基準としてしまうとそれ以外のものをあなたに向けられた愛として受け取ることが出来なくなってしまい、愛されているとは感じにくいものです。

実際は愛されているのに感じられないとしたら、とてももったいないことですね。

 

では、どうしたら良いでしょうか。

それは、相手の愛情表現方法を知るということなのです。

言葉で伝える愛情もあれば、信頼して見守るというカタチの愛情表現もありますよね。

例えば、あなたが愛情を言葉で伝えてもらいたいというタイプの人だったとしたら、何も言われずに見守られるという愛情表現をパートナーにされたとしても、愛されているとは感じにくい訳です。そうして、この愛情表現方法の違いによって、私は彼から愛されていないと誤解をしたり、想いがすれ違ったりしてしまいます。

そんなとき、相手なりの愛情表現を知っておくと、これは相手なりの愛情表現なのだと認識することが出来ますから、感じにくさはあるものの一足飛びに私は彼から愛されていないという認識にはなりにくくなります。そして、相手なりの愛情を受け取ることが出来るようになっていきます。

 

もう一つ、あなたが愛されていないと感じる理由があります。

一見、相手があなたを愛していないように感じているわけですが、あなたが相手から愛されていないと感じるときの多くは、あなたは身近な誰かのことを愛することが出来ていません。

何故、断言できるかというと…もし、あなたがあなたの中にある愛に触れて、その愛を相手に向けて感じることが出来ていれば、その心理状況は相手に投影されるので、あなたが相手から愛されていないということを感じにくい状況になるからです。

また、愛していない身近な誰かとは、両親やあなた自身といった心理的距離が近い存在であることがほとんどです。

そして、私たちは愛されていないと感じるとき、相手が私を愛してくれないと言って傷ついたり、相手を責めたりします。

しかし、逆説的ですが、それらの反応の根源は、私たちが身近な誰かを愛していないことに対する罪悪感から自分を責めていることの投影なのです。

私たちは、していないことに対して罪悪感を持ちやすい性質を持っています。

この罪悪感は感じたくない感情なので抑圧されており、なかなか自覚しにくいため、相手に投影して表面的には相手があなたを愛していないと感じさせ、あなたが身近な誰かを愛していないことに罪悪感を持って、自ら責めているのと同じように相手を責めます。

しかし、あなたが誰かを愛していないことに対する罪悪感を持っていることに気づくことで、その投影を取り戻すこと(投影していたと気づく)ができます。

そうすると、あなたを愛していないのは相手ではなかったということにも気づけますから、晴れて相手からあなたへ向けられた愛を受け取れる状態になるのです。

(完)

 

この記事を書いたカウンセラー

About Author

人間関係の築き方・コミュニケーションのスキルアップ・個性を生かすことを得意とする。 お客さまのテーマを多角的な視点でとらえて分析することにより、新たな視点や心の気楽さを持つことが出来ると定評がある。ゆるぎない安心感の基盤を基に行うカウンセリングは、心のうちを語りやすいと評価が高い。