男のこだわり

彼は本当に言いたい何かを言えていないのかも

こんばんは。

神戸メンタルサービスの平です。

先日、昔からの友人から、夫婦ゲンカをしている最中だという電話を受けました。

話を聞いてみると、とてもバカバカしい内容だったのですが、あまりにもよくある話なので、今回、取り上げることにしました。

話は、彼の後輩が出張で北海道に行き、とある有名なキャラメルをおみやげにもらってきたことからはじまります。

そのキャラメルは、最近、テレビや雑誌でとりあげられることが多く、とても貴重なキャラメルだったのです。

家族でそのキャラメルを食べたのですが、大好評でした。

彼も一粒食べたのですが、ちょうど晩酌でビールを飲んでいたこともあり、自分の割り当て分の残り2つは、後日食べようと思い、その旨を家族に宣言し、冷蔵庫の奥にしまいこんでおきました。

ところが、一週間ほどそのことを忘れいて、一週間後に思い出して「さぁ食べよう!」と冷蔵庫の奥を探したところ、なんとそのキャラメルがないのです。

彼は、よくこういうことをし、そして、食べないまま冷蔵庫の肥やしになることが多かったので、その前日に奥さんがもったいないと思い、このキャラメルを食べてしまっていたのです。

彼は、「何で食べたんだ!」と奥さんを激しくなじりました。

しかし、奥さんも「いつものようにどうせ忘れているんだと思って、もったいなかったから食べたのよ」と反撃。

「じゃあ、食べる前に電話の一本でもしてくれたらいいじゃないか」(彼は、その日、残業で帰るのが遅かったらしいのです)「じゃあキャラメル2個食べるわよって、あなたにメールでもすればよかったわけ!?」というケンカの末、その後、一週間奥さんと口をきいていないそうです。

彼は、この話を何とか理解してもらおうと、会社で話をしてみたところ、女子社員からは「男として小さいですよ。キャラメル2個くらいで・・・」と馬鹿にされ、上司からは「今後、そういうときは、すぐ食ってしまうことだな。ハハハ」と軽く流され、理不尽な思いをしながらうちに電話をかけてきたわけです。

さらにこの話には続きがあって、奥さんもさすがにキャラメル2個とはいえ、だまって食べてしまったことを後悔したのか、いろいろと手を尽くし、ネットで同じ商品を購入して、ご主人にプレゼントしたそうです。

しかし、彼いわく、そのときの態度が上から目線で、謙虚さが微塵も感じられなかったということで、「別に、もういらないもん」とぶんむくれて、すねまくり、「せっかく買ってきてあげたのに!」と奥さんを怒らせ、奥さんの「買ってきてあげたのに」という発言に再び、上から目線だ!と気分を悪くし、泥沼のようなケンカ状態になっているようなのです。

そして、彼は私に「お前はカウンセラーなんだから、この痛んだ私の心を何とかしなさい」という、かわいくない電話をしてきたわけだったのです。

私:「悔しかったわけだね」

彼:「うん・・・」

私:「ものすごく、食べたかったんだね」

彼:「うん・・・」

私:「すごくおいしかったわけ?」

彼:「うん」

どうも、彼はキャラメル2個を食べられたことに腹を立てていたわけではなく、自分のことが大切に扱われていないという思いや、もっと自分の気持ちを理解したもらいたい、という思いがあったようです。

そのため、キャラメル2個を勝手に食べられたことで、自分のことを全部否定されたような気分になってしまったようなのです。

しかし、彼はそのことを上手にコミュニケーションできなかったので、「キャラメル食った、キャラメル食った」とうるさく騒いでいたわけです。

冷静に考えると、「たかがキャラメル2個くらいで・・・」ということなのですが、彼は、何とかキャラメルのせいにして、自分が本当に感じていたことや、言いたかったことをうまく丸め込もうとしたようなのです。

しかし、彼の気持ちの整理がうまくつかないので、キャラメル2個食べられたことが許せなくなってしまったようなのです。

彼は「キャラメル2個を勝手に食うというあいつのアイデンティティが許せないのだよ」と難しいことを言うのですが、本当のところは、「もっと自分を大事にしてほしい」ということを奥さんに伝えることができないわけなのです。

もし、あなたの彼が、とてもつまらないことに執拗にこだわっていることがあったとすれば、あなたの彼は、本当に言いたい何かをあなたに言えていないのかもしれませんね。

コミュニケーションに関しては、日本の男性はとても手がかかるようですね。

では、次回の恋愛心理学もお楽しみに!!

この記事を書いたカウンセラー

About Author

平 準司

神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス代表。 恋愛、ビジネス、家族、人生で起こるありとあらゆる問題に心理学を応用し問題を解決に導く。年間60回以上のグループ・セラピーと、約4万件の個人カウンセリングを行う実践派。 100名規模のグループワークをリードできる数少ない日本人のセラピストの1人。