転職活動に自信がないなら、サポーターを見つけよう

転職したいと思って転職活動を始めたものの、なかなか結果が出ないことがあります。
すると「自分のスキルでは足りないからだ」「たいした経験をしていないからだ」「転職するだけの力量が自分にはないんだ」と思ってしまうことは、少なくありません。
そして、どんどん自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。

たしかに、企業が求めている職務経験とは違ったということもあるでしょう。
けれどその場合は、自分に力量がないからというわけではなく、相手先企業が求めているものを違ったというだけなんですね。
自分が否定されたわけではないんです。
だけど、「自分じゃ、だめだったんだ」とついつい思ってしまうんです。

転職先を紹介してくれる人材紹介会社で転職活動をするときに、担当のコンサルタントの方に「この職務経歴では難しいですね」などと言われると、「プロの転職コンサルタントが言うのだから、きっとそうなんだろう」という気持ちになったりもするものです。
そして「きっと自分じゃ無理だろう」モードに拍車をかけてしまうこともあります。

でも、転職は応募してみないとわかりません。
ちょっとでも興味のある企業があるなら、応募してみないと何も始まらないからです。
「やりたいです」と手を挙げないと、何も始まらないんですね。
だけど、書類選考が通過しないと自信がなくなる。どうすればいいのかというと……。

サポーターを見つけることです。
求人に応募して落とされたら、凹みます。
凹んでいいんです。
やっぱり無理なのかなって思うこともあるかもしれません。
だからこそ、自分を応援してくれるサポーターがいるといいんですね。
 

以前、再就職コンサルタントとして早期退職した方のサポートをしていたことがあります。
当時はちょうど景気が悪い時期で、転職活動するにはなかなかハードな時期でした。
いまのようには40代の人材の流動性が高くなかったこともあり、転職活動で苦戦される方がとても多い時期でした。

あるとき、40代男性の方の職務経歴について聞いていました。
いろいろな職種の勉強のために、これまでその方がやってきた仕事内容についてのお話を聞かせてもらっていたんですね。
私は33歳の新米コンサルタントで、相手は40代。
私がアドバイスできることなど何もなかったし、相手の方も善意で話を聞かせてくれているだけでした。

それがある日、声をかけられたんです。
「ありがとう。あなたのおかげで、転職が決まりました」

はい? 私、何もしてませんけど?

「この間、話を聞いてもらったでしょ。そのとき、すごいすごいと言いながら聞いてくれたよね。自分の仕事内容を話しながら、何度もすごいすごいと言われているうちに自信が戻ってきてね。それでうまくいったんです」

たしかに、仕事内容を聞きながら「え? そんなことしてたんですか。うわ〜、すごいですね」と何度も何度も言いました。
業界や職種の違う私から見たら、「うわ〜、すごい」とただただ感心したからです。

でも心からの「すごいすごい」が、応援になったんですね。
何十社も落とされてすっかり自信をなくしていた人が、「自分も実は捨てたもんじゃないのかもしれない」と自信回復するきっかけになったんですね。
 

自分でやってきた仕事は、自分にとって当たり前すぎてその価値が見えないものなんです。
しかも年齢が40代に入っていると、自分の価値をなぜか勝手に2割引き、3割引きに見積ったりしてしまうものです。

しかも、自分のそれまでの職務経歴が100%活かせる求人なんてそうそうないわけで、いままでやったことがない領域の仕事が求人案件に書かれていたりもするものです。
だから、「大丈夫かな。自分のこれまでの経歴で通用するんだろうか」と自信がなくなるものなんです。

自分の価値って、なかなか自分では見えないもの。
だからこそ、サポーターがいるといいんです。

自分では見えない価値も、第三者からは見えるんです。
「自分ではたいしたことないって言うけれど。ぜんぜんそんなことないよ。すごいよ」って。

もしかしたらこんなこともあるかもしれません。
「だって、その仕事をしてたのは5年も前だし。いまはちょっと違う分野の仕事をしているし。自分のスキルなんて、もう使い物にならないんじゃないか」
本人はそう思ったとしても、第三者からは「何言ってるの、ぜんぜんできるよ。5年前にしてたんでしょ。またやり始めれば、すぐに勘が取り戻せるよ」ということがわかります。

そして、人からの応援の声を受けて、その仕事に就いてみたら「あ、意外とまだまだできた」ということもいっぱいあるんです。

もし「大丈夫だよ、できるよ」の声がなかったら、その求人には手を挙げなかったかもしれません。自信がないから。

やり始めればできるものであっても、その手前にいるときって自信がなかったりするものなんです。
それが人の心理です。

もし転職活動や新しいチャレンジを始めるときに、ちょっと尻込みしてしまう。
そんなときは、応援してくれるサポーターを見つけてみてください。
力をもらうことで、自分ひとりでは諦めてしまいそうなことも勇気を出してチャレンジしながら乗り越えていけるでしょう。

一馬力より、二馬力。
二馬力より、三馬力。
みなさんのチャレンジ、応援しています。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

中村 陽子

恋愛、婚活、夫婦関係、自分らしい生き方、仕事などの悩みをひも解きながら、深層心理にある「本当にほしいもの」「幸せな未来像」を引き出すのが得意。痛みの先にある魅力や才能に光をあて、自己イメージの変容へと導く。生きづらさ、誰にもわかってもらえない孤独感を持つ方も力強くサポートしている。