母親の心の底には

相談者名
かなこ
こんにちは。
77歳の母親の事でご相談致します。
母は40代でシングルになり、また私も現在2人の子供(大学生と専門)がいるシングルになりました。
母は私が離婚した事を隠したり私の子供が専門学校に通っている事を知りながら母の友人達に大学生だとウソをつきます。
道でスポーツクラブの勧誘に出くわした際も病気で自宅療養しているにも関わらず通っているとウソをつき「何処に通われてますか?」の質問に対ししどろもどろになって結局今体調が悪いと言って断ります。
ウソをつかないで断ればいいのにと私が言うと、話を聞いてあげようと思ってと言い、その言葉もウソだと私は思っています。
他人から自分がどう見られているのかいつも気にしてるとしか思えず、私はそんな母が滑稽で距離を置いてしまいます。
母の心の底に何があるのか知りたいです。
よろしくお願いします。
カウンセラー
大谷常緑
かなこさん こんにちは。
ご相談を担当させていただく大谷です。
よろしくお願いします。

かなこさんがおっしゃるとおり、お母さんは他人から自分がどう見られているのかをとても気にしている方です。
それがいいか、悪いかは別問題として、そうせざるを得ない事情があるのですね。
では、その事情とは一体どんなものでしょうか。

その嘘は、例えてみればお化粧のようなものです。
化粧をすること自体が楽しいという方もいらっしゃいますが、そうでない場合、では人はなぜ化粧をするのでしょうか?
小じわを隠し、シミを隠し、目鼻立ちをきりっとさせ、本来の自分の姿よりよりよく見せるために化粧を行うのですね。
それは、素顔の自分、本来の自分を見せることが恥ずかしいからです。
より単刀直入に言えば、本来の自分が余りよくないものだという思いがあるからです。
お母さんの心の中にも、心のどこかに「自分はよくないものだ」という思いがあるのですね。
人は、往々にして理想の自分と現実の自分を比べて競争し、今の自分はいいか、悪いかを判断します。
お母さんは今の自分が「よくない」と思っておられる様です。
なので、理想を述べられているのです。
そして理想を述べなければならないほど、今の自分のあり方や状況を責めておられるのですね。

かなこさんの離婚の件、お子様の専門学校の件にしても、お母様の理想とは異なるので、理想を述べておられるのです。

とはいえ、かなこさんや、お子様を責めているわけでは決してありません。
そこのところはお間違えない様にしてください。
かなこさんの離婚については、お母様の「離婚はよくないこと」(世間的にというよりも、寧ろ幸せではないと言う意味で)という観念、価値観が根底にあり、どうやらその原因の一端が私にもあると思っておられる様です。
かなこさんが結婚から離婚に至られたプロセスはよくわかりませんが、お母さんはどうやらそのいずれかのプロセスで自分の判断や関わり方に失敗したと感じておられる様で、もっと深くはお母さんの離婚とも大きく関わっているようです。
専門学校のお子様のことにしても,かなこさんの離婚とお母さんの前述の問題とが絡んでいるのではないでしょうか。
いずれにしても、理想の状況を作りえなかった事の責任の一旦はお母様自身にあると心のどこかで感じておられ、それが“嘘”という表現になっていると思います。
従って、その嘘は、決して誰かを責めているわけではなく、自分自身を責めているところから出てきているとものです。

ところで“そんな母が滑稽で距離を置いてしまいます”とのことですが、お母さんが自分のことを認められない人ですから、距離をおくのではなく、お母さんに価値を伝えてあげたり、かなこさんが不幸せではないことやお子様が専門学校生であっても幸せであることを伝えてあげるといいのではないかと思います。
かなこさんの心の中にもお母さんに対する罪悪感があるようですので、むしろお母さんと積極的に関わってあげる方が、かなこさんの気持ちが楽になるのではないかと思います。

回答がご参考になれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大谷 常緑

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。