「厳しい時間帯」と「良い時間帯」

「日本は今、厳しい時間帯ですね。」

テレビでサッカーを見ていると、サッカー解説者がそう言うことがあります。

ワールドカップ、みなさんはご覧になっていましたか?

私はサッカーが大好きなので、毎回ワールドカップになるといろんな国の試合を寝不足になりながら見たりします。もちろん、今大会も寝不足。数週間、寝不足でした。(笑)

でも楽しいのです。睡眠時間なんてどうでも良いぐらい楽しいのです。ワールドカップとドラクエは、寝不足になりながら楽しむものだと思っています。(超個人的な意見です)

話は戻りますが、サッカーの試合中に解説の人が言う「厳しい時間帯」。

これは、相手のチームの勢いに押されていたり、負けていたり、なかなか自分のチームが有利に試合が展開できない時に使われたりします。

そういう時に感じる感情の大半は「苦しさ」「悔しさ」「憤り」など、ネガティブなものばかりではないでしょうか。だから自暴自棄になったり、諦めたくなったりもする。そこを歯を食いしばって耐え、前を向けるかが大事な時間帯です。

一方、「日本は今、良い時間帯ですね!」と解説者が言うこともあります。

これは、日本が点数が入って勢いがついていたり、形成逆転して攻撃できていたりと、自分たちが有利に試合を進められている時です。

そういう時は、果敢に攻めることが大事になってきます。どんどんシュートを打つ。リスクを追ってでもチャレンジすることが大事な時間帯です。

私たちの人生にも、「厳しい時間帯」と「良い時間帯」というのはないでしょうか。

でも「厳しい時間帯」には耐えることが大事だったりするのに、思うような結果を出せない自分に対し、弱いとか、情けないとか否定的に感じてしまう。できない自分を受け入れることができず、諦めたり、自暴自棄になってしまうことってないでしょうか。

例えば、仕事を始めて数ヶ月。思ったような成果が出ない。叱られてばかり。もっと自分はできると思ってたのに情けない。そういう時というのは、自分の「できない」にばかり目が向いてしまい、自信も希望も消えてしまいそうになります。

でも、そういう時こそ大事なのは、自分が今できることに目を向けること。そして、できないことがこんなに苦しくなるぐらい、「できるようになりたい」と思っている自分を認めてあげることだと思いませんか。

一方、「良い時間帯」には勇気を出してチャレンジすることが大事なのに、怖くて守りに入ってしまった。そういう経験はないでしょうか。

例えば、ずっと好きだった彼(彼女)から、急に食事に誘われたとしましょう。もっと仲良くなりたいと思っていたのに、いきなりすぎて心の準備ができていない。けど、勇気を出して誘いに乗るのか、心の準備ができていない自分に自信が持てず、「ごめんなさい、今日は予定があって…」と断ってしまうのかでは、結果は大きく変わりますよね。

このように、人生には「厳しい時間帯」と「良い時間帯」があると思うのです。そして、その時間帯に合った頑張り方をするというのは、案外大事なのではないでしょうか。

あなたにとって一生懸命やっているにもかかわらず、なかなかうまくいかない時、もしかすると「苦しい時間帯」の中にいるのかもしれません。苦しいけど、いまは耐える時期なのかもしれません。

逆に、思いもよらないチャンスが巡ってきたり、いろんなことが順調に進んでいる時、それは「良い時間帯」なのかもしれません。怖くても勇気を出して、一歩前に踏み出すことが大事な時期なのかもしれません。

あなたは今、どんな時間帯にいますか?

あなたは今、どんなゴールに向けて頑張っているのでしょうか。

どんな時間帯でもできることは必ずあります。
どうか諦めないでくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

コミュニケーションの問題の改善、クライアントが本来持っている才能を引き出すことを得意とする。心理分析や解説など、説明のわかりやすさには定評がある。明るく親しみやすい雰囲気と、論理的な思考をあわせ持つため、幅広い世代(10代〜70代)に支持され、LGBTの方からの相談も多い。