手放し後はどうしたら。

相談者名
ペコ
夫婦関係の相談です。
出産後夫の浮気があり、その後、やりなおすためお互い頑張ってきました。
やりなおすと決めてから2年たち、結婚4年目2歳の子供がいます。
浮気のことや、子育てのことで両家でトラブルもあり、溝が深まっていきました。
私は、いつも不安を抱えながらそれを押し込めて生活していました。
今年春に夫が、急に帰って来ない日があり、それがきっかけで不安があふれてしまい、私は、体調を崩してしまいました。
その後カウンセリングに出会い、電話でのカウンセリングを受けて、苦しい感情と向き合いながら、先週、彼を手放すことができました。
子供がいることで彼の自由を奪いたくない、このままでは、私も彼も子供も心からの幸せではないと思えたからです。
彼に自分の幸せを1番に考えてくださいと伝えてから1週間になります。
今も3人で生活しています。
見た目は何ひとつ変わりないようです。
手放せたはずなのにときどき不安になったりもします。
そうかと思えば、彼がいなくてもやっていけるような気持ちにもなります。
彼は、来年のことなどを話してきます。
3人での今後を考えてくれているのに、私は素直に喜べないです。
彼からのメールで私に対して前向きな気持ちになれないとあったから、彼の気持ちが私にはないんだろうなと思うからです。
この問題で私は、いろんなことを学ぶことができました。
彼に感謝の気持ちをつたえられたときそう思えました。
後は、彼の選択を待つ段階だと思うのですが、彼なしでもやっていけそうな自分が大きくなってきている気がしてしまうのです。
カウンセラー
中原謙一
ペコさん、始めまして
私は中原謙一と申します。
宜しくお願いいたします。

さて、手放しについてですが、ペコさんは上手に手放しのプロセスに入られたんだと感じています。

しかし、不安があるということは、まだ手放しが不完全である可能性があります。

そもそも、ペコさんにとって「手放す」とは、何を意味することなのでしょう?

私はペコさんの文章を読ませてもらって、「手放し」に関して、いくつかの捕捉が必要ではないかと感じます。

まず質問ですが、手放すものはいくつあるのでしょうか?
そして、1回手放して終わるほど、簡単な問題なのでしょうか?

おそらく、ペコさんは「1回手放すことができたんだから、これでいい」とお感じになったのかもしれません。
しかし、1階手放しができたくらいで、ペコさんの感情が納得したとは思えないわけです。
それくらい、ご主人に対する思いは、愛情であれ憎しみであれ、強いものではないでしょうか?

だとしたら、「手放し」のプロセスは、ペコさんが納得しない限り、何回でも何度でも繰り返し行なう必要があるわけです。

そもそも、「手放し」のプロセスは、ある条件が整ったときにできるようになります。
それは「感謝」と「許し」という、2つの感覚が同時にあるときに「手放し」は可能になるわけです。
しかし、今のペコさんは「不安」とともに「怒り」と「許せない、許されない」という感情、感覚があるように感じます。
さらに、「変化」に対する恐れもどこかにあるみたいですね。
本当の「手放し」は、それらの感情、感覚もすべて「手放し」て、ありのままを受け入れていくことを意味するわけです。

さらに、ペコさんが直面した夫婦間の問題ですが、これは1回の手放しで終わるくらい、簡単なものではありませんよね。
もしそれくらい簡単なものであれば、体調を壊すくらい自分を追い詰めたり相手を攻撃したりはしないわけですからね。
出てくる不安の回数だけ、「手放し」を何度でも行なう必要があるかもしれませんね。

そして、私が感じていることなのですが、ペコさんのこの問題は、単純にご主人との関係で起きた問題ではないかもしれません。
さらに、もう一つペコさんの本当に手放すべき重要な問題が隠れていて、おそらくペコさんも含めて、ペコさんの周りにいる人の殆どがその問題に気づいていない可能性があります。

さて、ここで私から質問です。
ペコさんは、「愛される」準備はできていますか?
もしペコさんが「愛される」準備ができているのであれば、自分が不安になることも許すことができるでしょう。
しかし、もし「愛される」準備ができていなければ、それはまだ手放せていない何かがあることを意味しています。

本当に手放すべきものは何か?
本当に許すべきものは何か?
感謝できていないとすればそれは何か?

これらを深く見つめることで、本当の「手放し」がやってくることでしょう。

今のペコさんは、「手放しのプロセス」の、ほんの入り口に入ったに過ぎないかもしれません。
「手放しのプロセス」はまだまだ続きがあります。
その続きをするかしないかは、ペコさんしだいです。

一応勘違いされては困るので言っておきますが、「手放しのプロセス」をやらなくても、幸せになることはできます。
ですので、どちらを選択しても方法はあるわけです。
ただ、その方法がペコさんが望んだやり方かどうかは保障できないわけです。

ペコさんがご主人に選択をゆだねたように、ペコさん自身も新しい選択がきているかもしれませんね。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
ペコさんの人生が幸せになるための参考に、少しでもなることができれば幸いです。

ありがとうございました。

中原謙一

この記事を書いたカウンセラー

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