誰にも解ってもらえないという気持ちと嘘と

相談者名
yamaarashi
自分はもう何年も前に高校を中退しました。
理由はクラスの女子の中心的グループに嫌われて
それをクラス、学年という感じに広められ精神的な苦痛を感じて不登校になってです。

その後4年近く引きこもってしまい今はバイトを数年続けている状態です。

引きこもっていたことは自分から言うこともないのですが
高校について聞かれた時、本当のことが言えなくてつい卒業したというように、
ごまかしたり、嘘をついたりしてしまいます。

先日、高校中退のことも引きこもっていたことも知っている
昔からの友達数人と居酒屋で飲む機会があって、軽いノリでなんで高校を
辞めたのか聞かれたのですが、自分の中でその場のノリで話せるようなことでも
なく、会話が聞こえる距離の席に見知らぬ客もいて話を聞かれるのもイヤで
黙ってしまい答えることができませんでした。

その時友達の一人に「〇〇は変わらないな。まだ自分のこと話せないんだな。」と言われ、
友達としてはもう何年も前のことだからという気持ちや、打ち明けて欲しい、信用して欲しいという
気持ちがあったのかもしれませんが、ショックでした。

きっと言えなかったのはドラマや体験談で聞くような酷いいじめが理由というわけでもなく(当時の自分としては精神的に大変苦しかったのですが)、
その程度の理由でと言われて解ってもらえないかもしれないことが怖かったんだと思います。

アルバイト先で知り合った友達にバイト先での愚痴(主に人間関係のことで、嫌な態度をされたとか)ってしまうことが最近多くて
とても優しい人で、この人なら安心できると思った相手だったのですが、それは違うと思うという風に否定されたり、
私にも問題があるというような辛辣なことを言われて、やっぱり自分の気持ちなんて解ってもらえないんだと思ったこともありました。

今はこちらのサイトや心理学のお蔭で対人恐怖的なものも薄く一応見かけはなんとか気さくにしようとしたり繕っていますが、
自分の本音や本当に好きな物を語ることはネットの中の言葉でしか、できないような気がします。

他人との関係で安心して本音で語り合えたり、嘘を言わずに本当の自分を見せられる日は来るんでしょうか?

よいアドバイスがあればどうかお願いします。

カウンセラー
近藤あきとし
yamaarashiさん はじめまして。
近藤あきとしと申します。

本当の自分を見せたり、本音でものを言い合えたりしたいけれど、
それが難しく感じたり、信じられる誰かも身近にいなくて
苦しんでおられるんですね。

言いづらいことでしたでしょうが、勇気を持って相談を寄せてくださったことを
嬉しく思います。ありがとうございます。

> 自分はもう何年も前に高校を中退しました。
> 理由はクラスの女子の中心的グループに嫌われて
> それをクラス、学年という感じに広められ精神的な苦痛を感じて不登校になってです。

学校をやめなくてはいけない位の苦痛ということは、よほど追いつめられてしまった
のでしょうね。yamaarashiさんにとっては本当に辛い時期だったんですね。

そういった経験があると、大人になってからも人と関わるのが怖かったり
人が信じられない気がして、自分の殻に閉じこもって誰とも関わらないのが
自分を守る方法になって、なかなか人との関係作りが上手くいかなくなったりもします。

> その後4年近く引きこもってしまい今はバイトを数年続けている状態です。
>
> 引きこもっていたことは自分から言うこともないのですが
> 高校について聞かれた時、本当のことが言えなくてつい卒業したというように、
> ごまかしたり、嘘をついたりしてしまいます。

中退の話はなかなか言いづらい事ではありますよね。
高校のことを聞かれるとyamaarashiさんはどんな気持ちになるんでしょうか?
そしてその当時のことを人に知られたらどう思われると感じてますか?

> 先日、高校中退のことも引きこもっていたことも知っている
> 昔からの友達数人と居酒屋で飲む機会があって、軽いノリでなんで高校を
> 辞めたのか聞かれたのですが、自分の中でその場のノリで話せるようなことでも
> なく、会話が聞こえる距離の席に見知らぬ客もいて話を聞かれるのもイヤで
> 黙ってしまい答えることができませんでした。

友達も気になっていたことなのかもしれませんよね。
しかしyamaarashiさんにとってはすごくデリケートな話題だったんですね。
誰かに聞かれてしまうかもしれない場でサラッと話せることではないから、
何を言ったら良いのかも分からず適当な言葉も見つからずに、ただ黙っている
しか出来なかったのかもしれませんね。

そうやって何も言えないということも、とても辛いことですよね。

> その時友達の一人に「〇〇は変わらないな。まだ自分のこと話せないんだな。」と言われ、
> 友達としてはもう何年も前のことだからという気持ちや、打ち明けて欲しい、信用して欲しいとい

> 気持ちがあったのかもしれませんが、ショックでした。
>
> きっと言えなかったのはドラマや体験談で聞くような酷いいじめが理由というわけでもなく
>(当時の自分としては精神的に大変苦しかったのですが)、
> その程度の理由でと言われて解ってもらえないかもしれないことが怖かったんだと思います。

yamaarashiさんにとっては学校にいられなくなる程の苦痛だったことが、
大したことないじゃないかと、そんなことで学校をやめたのかと言われてしまって、
あんなに苦しい思いをしていたことを理解してもらえないんじゃないかと思うと
本当のことが言えなくなってしまったんですね。

> アルバイト先で知り合った友達にバイト先での愚痴(主に人間関係のことで、
> 嫌な態度をされたとか)ってしまうことが最近多くて
> とても優しい人で、この人なら安心できると思った相手だったのですが、
> それは違うと思うという風に否定されたり、
> 私にも問題があるというような辛辣なことを言われて、やっぱり自分の気持ちなんて
> 解ってもらえないんだと思ったこともありました。

解ってもらえないというのは本当に悲しいですよね。
特に親しくしている人たちに理解してもらえないというのは、
みんなから切り離されてしまうような、一人になって孤独にさらされて
しまうような辛さかもしれません。

そう思うとなかなか本当の気持ちも言えないですし、yamaarashiさんのおっしゃるように
この人ならと思って打ち明けてみたら否定されてしまったりということがあると、
誰にも自分の気持ちが受け入れてもらえないように感じてしまうのも無理もないですよね。

しかし、今の状況を変えていくために一つこう思ってはいないだろうか?ということを
想像してみてほしいんですね。

yamaarashiさん、たくさん他人と比べてはいませんか?
あれが出来きない、ここが出来てないという風に。
そして自分はこういう自分を嫌ってはいないかな?と。

学校をやめた自分は、すごく心が弱い人間なんじゃないか?と感じてないか?
だから自分で自分に自信が持てないんだけど、その弱い所を受け入れてくれたら
自分にOKが出せるかもしれない、と思ってはいないかなと。

でも私にはyamaarashiさんはそんな弱い人には思えないんですよ。
引きこもっていた後で外へ出て、働くことも出来て社会と関われているんですね。
それはかなり頑張ったんではないですか?なかなか簡単なことではないと思いますよ。

バイト先でも愚痴れるような間柄の友達を作っているし、高校の頃のことを
気にかけてくれる仲間もいるんですよね。それはみんながyamaarashiさんの人柄を
好きだと思ってくれているからです。
例えネット上であったとしても本音を語れる言葉を持っている、自分を表現することが
できる人なんですよね。それは感じた事を受け止めて外へ向けて表現できる豊かな心を
持っているからですよ。

どれだけ人と仲良くなろうとして近づいていっても、どうせこんな自分なんて
好きになってくれるはずがないと感じていたら、人間は無意識的にどこかで
それを証明したくなるんですね。そして、ほらやっぱり、って思うんです。

もっと自分に優しくしようとしてみる所から始めてみませんか?。
どうやったら良いか分からなかったら私たちカウンセラーに聞いてくださいね。

カウンセリングをしている中でお客様にこう感じることがあるんです。
それは、その人の問題・悩みにはその人の才能が隠されているということなんです。

yamaarashiさんは人との関わりの中で『安心』が欲しいと思っているわけですよね。
そして本音を打ち明けて、思いを受け止めて欲しいと。

だとするとyamaarashiさんには、誰かにとっての居場所や心の拠り所になって
あげられる人になれる才能が隠されている気がしてならないんです。だって誰よりも
人と人と繋がりや温かさを大切に思うが故の悩みですからね。

ぜひ私たちのカウンセリングを通して繋がりや温かさをもう一度感じてみて
下さい。そしてその中で今まで言えなかった事、言ってはいけないと思っていた事を
打ち明けてみてくださいね。

yamaarashiさんが安心して本音をやり取りできる関係を持てるよう、
力になれればと思います。

今回はご相談ありがとうございました。

近藤あきとし

この記事を書いたカウンセラー

About Author

超自立男性との恋愛・コミュニケーションに関わるお悩み・慢性的な生きづらさの解消などを得意とする。 理論的な“心理分析”と、感覚を使った“心理セラピー”を活用する多面的なサポートが好評。 問題の裏に隠れた「真実の物語」を読み解き「自分の本質を生きる」ことを目指すカウンセリングを提供している。