隠す癖

「隠し事をされる」

妻としても、人間としても、気分がよくありませんよね。
悲しいですよね。
イライラしてしまうのも、当然だと思いますよ。
あまりご自分を責めないようにしてくださいね。

ところで、ご主人にとって、
「お酒」ってどんな存在なのでしょうか？

もともとお好きなのでしょうか？
ひとりでちびちび飲むのが好みだったりするのでしょうか？

もしくは、
「やった～！今日はいいことがあったぞ。
お酒でも買って帰って乾杯だぁ～」とか

「働いたあとの一杯が最高なんだよね」という気分を味わうための存在でしょうか？

それとも、
「あぁー。今日もうまくいかなかった・・・・。
お酒でものまなきゃ、やってられないよ。」

「あ～。仕事って大変だなぁ・・・。」って気分の時に欲するものでしょうか？

1人でこっそりと飲むくらいですから、
あまり明るい雰囲気のお酒ではない可能性が高そうです。

そして、そんな湿っぽいお酒を呑んでいる自分のことを
一番イヤだなと感じているのも、実はご主人なのかもしれません。

だとしたら、そんな姿を大好きな人にも見られなくないということも
想像できそうですね。

そして、これは、女性と男性の違いなのかもしれませんが、
男性は時々、ガッツリとしたものやジャンクなものを欲するようです。
特にストレスを感じた時には、その傾向が強くなるようですよ。
女性ならスイーツに走るような場面で、お酒やジャンクなものを食べたくなる
感じなのかもしれませんね。

女性は栄養のバランスを考えて、または家族の健康のことも考えて、
定食のような食卓を理想とする方が多いかと思います。
一方、働き盛りの男性が食べたいもの、好きなものは
がっつりとした丼ものやこってりしたものが多いですよね。

ご主人の買ってこられる食べ物は、お酒のつまみになりそうな
揚げ物だったり、カロリーの高そうなものだったりはしませんか？

うちの夫の話で恐縮ですが・・・。
時々「今日はどうしてもこってりラーメンが食べたいので夕飯はいらない」と
連絡が入ります。きっと、そんな時には会社で何か大変なことがあったのでしょうね。
または、某有名店のスライドチキンや、ポテトチップスを買ってきては、
夕飯後にビールと共に一人で食べたりしています。
もしくは、家族が寝静まってから、こっそり（!?）ラーメンを食べにいったり、
一人カラオケをしに行くことがあるのも知っています。
（翌日に聞くと、「もう寝ちゃってたから言わなかった」と言われます（笑））

これ、何をしているかというと、
ストレスを自分1人の力で発散しようとしている姿なんだと感じています。

食べる、呑む、歌う、趣味の没頭するなど、ま、何でもいいんですけど
男性はどうしても一人で完結しようとする傾向があるみたいです。

これが女性なら、「聞いてよ！今日ね・・・。」と話すことで
発散することも多いのですが、
男性は、やっぱり人に弱いところを見せたくない人種なのでしょうかね。
どうも、「一人でなんとかしよう」と発想する方が多くいらっしゃるようです。

ご主人も、もしかしたら
「隠したい」という気持ちよりも
「1人で何とかしたい」とか「心配かけたくない」という
そんな気持ちの方が強いのかもしれません。
もしかしたら、男性のプライドなのかもしれません。

そう聞くと、ちょっとかわいく思えたりしてきませんか？
「あ、そっか。そこはそっとしておいてあげた方がいい時もあるのかも～」
って軽く捉えられるとよいのかもしれませんね。

では、具体的にどんな風に対応したらよいか、という部分ですよね。
「隠さなくてもいいよ～」「気にしてないよ～」と
伝えるのはとってもいいことですね。
これからも、時折伝えてあげてくださいね。
ただ、「隠さないでね」「止めてね」というセリフは
ご主人に「行動を変えてね」とお願いする（もしくが要求する）
発言になりますので、あまりたくさん言うと
ご主人が追い詰められてしまったり、
逆に意地になったりしてしまうかもしれません。
それになりより、ＫＭさん自身も
”変わってくれないご主人”に
イライラすることになってしまいますよね。

「私はこう思っているよ～」と伝えたあとは、
ご主人がどう行動するのかは、ご主人に決めてもらいましょう。
ここの線引きは意外と重要です。

ＫＭさんも「あ！、今日は買ってきていない」
「あー、今日は買ってきたのか・・・」と
ご主人の行動に一喜一憂するよりも
どっちであってもご主人の選択であると、
どーんと構えていられるといいですね。

そのためには、
ご主人が居るか居ないか、どんな行動をするかに関係なく
笑顔で楽しく過ごせるようになることが大事です。
もしも、ご主人の行動ばかりが気になるようでしたら
少し友人と出かける回数をふやすとか、新しい趣味を見つけるなど
自分の時間を充実させてみたり、
意識をご主人から離してみることも有効かもしれません。

そして、
「仕事って大変なの？」「ストレスがたまる事ってやっぱりある？？」
などたまには、ご主人の話に水を向けてみるのも良いかもしれませんね。
話してくれると期待するのではなく、軽く話題を振る程度でいいのです。
でも、運が良ければ、普段話してくれないような
内面の深い話を聞けるかもしれません。
あせらずに、かる～く、しかもさりげなく（笑）
コンコンとノックしてみてくださいね。

「食べ物を隠す」という問題は表面上に現れている問題にすぎません。
その事象の部分で、綱引きややり取りをすると苦しくなります。
やめる、やめないという勝負のようになってしまうからです。
そして、一方的に正しさを要求してばかりでは
ご主人ももっとかたくなになってしまうかもしれませんからね。

ここはひとつ、
「北風と太陽」の太陽を目指してみませんか？
ゆったりと待ってみる。

とはいっても、
食べ物を隠されるって何だか信用してもらってないような気がしちゃいますよね。
でも真実は、そんな事ぐらいでＫＭさんの価値は何もかわりません。
そして、愛されていることも変わらないですよね。
むしろ、「心配をかけたくない」というご主人にとっては
「気遣いであるつもり」なのかもしれないくらいですもの。
だからこそ、自分を信じて、そしてご主人のことも信じてみてくださいね。

そうそ、一つだけ、注意事項があります。
過食傾向のある人は隠れて食べることを好むようです。
どうも、他人に食べているところを見られたくないらしいです。
大丈夫だとは思いますが、もしも万が一
食べる量が徐々に増えていくような場合には
注意が必要かもしれません。
頭の片隅に置いておいてくださいね。

ＫＭさんが、心からの笑顔で
毎日を過ごせますよう心よりお祈りしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

中村友美