人格を尊重してもらえるようになるには

 

相談者名
むすう
私は人からなめられやすいと思います。
よく孤立気味になってしまい、私の文句やバカにする発言なら陰で言っても大丈夫な雰囲気になってしまうこともあります。人間関係で、相手の方から親しげにしてくれる人の場合は仲良くなれるのですが、そうでない人の場合、なかなか打ち解けられないです。
嫌味を言われたり、冷たい態度を取られることもよくありました。愛想がないのがダメなのかと思い、自分から積極的に話しかけたりしたけれど、相手に引かれたり、陰でキモイなどと言われていたこともあました。人からなめられにくくなる方法はあるのでしょうか。
自分の存在を、人並みに尊重してもらえるようになりたいです。
よろしくお願いします。
カウンセラー
小島佳織
むすうさん、はじめまして。
今回、回答を担当させて頂くことになりました小島佳織です。
どうぞよろしくお願いします。むすうさんは、人からなめられている、と感じることがよくあるのですね。「なめられてる」って感じるのは、気分の良いものではありませんし、相手を攻撃したい気持ちになったり、なめられた自分自身が嫌になって余計に辛くなることもあるのではないでしょうか。そんな状態や環境を変えたい、って思う気持ち、とても良く分かります。さて、どうしたら人からなめられにくくなるか、ということですが、まず、むすうさんに考えて頂きたいのが、どういった言葉を言われた時に”なめられている”と感じるのかです。というのも、人はコンプレックスがあるとき防衛的(または攻撃的)になりがちで、悪意のない言葉でも嫌味に聞こえたり、見下されているように感じたりすることがあるのです。

例えば、容姿にすごくコンプレックスがある女性がいるとします。そんな時、誰かが「今日のファッション、素敵だね!」って褒めたとしましょう。
でも、コンプレックスがある彼女は、その言葉を素直に受け取ることができません。「どうせ私は可愛くないし。服くらいしか褒めるところがないんでしょ!?無理してお世辞とか言ってくれなくてもいいから!!」…といった具合に。
相手は心から素敵だと褒めてくれたのに、彼女は自分のコンプレックスに結びつけてしまい、嫌味とか悪意ある言葉のように感じてしまった、というわけです。

先ほどむすうさんには「どんな時になめられていると感じるか」を考えて頂きましたが、もし何らかのパターンがあるとしたら、むすうさんのコンプレックスが引き金になって”なめられている”と感じていらっしゃる可能性があります。
その場合、コンプレックスや”ありのままの自分”を受け入れていくことで、相手の攻撃性を刺激し難くなりますし、むすうさんご自身も”なめられている”と感じ難くなります。

少し遠回りのように感じられるかもしれませんが、これが根本的な解決方法の一つです。というのも、「なめられないようにしよう!」とすればするほど、周りの人からは強がったり虚勢をはっているように見えるので、結果的になめられやすくなることがありるからなんです。
(「なめられないようにしよう!」という防衛的な態度が、かえって相手の攻撃性を刺激してしまうのです。)

自分のどんなところを嫌っているのか、どこがコンプレックスだと感じているのか、客観的に見直してみてください。そして、そんな自分を嫌い過ぎないで自分の中にも少しずつ居場所を作ってあげましょう。
「弱気なときがあったっていいじゃん。」とか、「今日はちょっとイケてないけど、まぁ、そんな日もあるよね。」みたいに、できるところから少しずつ許容範囲を広げていってみると良いと思います。

また、得意分野を一つ作ってみる、というのもお勧めです。
人は自分より優れているな、素晴らしいな、って感じる部分を見出すとその人を馬鹿にしたり、卑下したりしにくくなるものです。なぜかというと、それでも相手を見下したような言動をするなら、それは嫉妬になってしまうから。
むすうさんには大好きな趣味や、新しく始めてみたいことはありますか?
もしすでに何かあるなら、趣味や好きなことを通じて人と関わると良いと思います。

好きなことをしている時、人は輝いています。そして、輝いてるときって単に魅力的なだけでなく、その人自身も自信に満ちていてオープンに人と接しやすくなっていたりします。
むすうさんが輝いている時間を増やすことで、自然となめられるような態度を取る人が減ったり、尊重してもらえるようになっていくと思いますよ。

ご質問くださって、どうもありがとうございました。
むすうさんや同じ悩みを抱えている方のヒントや気付きになれば幸いです。できることから、是非、始めてみてくださいね。

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