心理学で言っていることと現実のギャップ

相談者名
フラ
こんにちは。

最近、こちらのホームページで心理学を読んだり、所属されているカウンセラーの方のコラムやブログを読んだりしています。

が、なんかキレイごとのように思えてなりません。

いろいろ読んで自分で考えると言うか、振り返ってみたりすると、「こうゆうことが自分の心に影響しているのかも」とか、心がとても影響が大きいことはなんとなく理解はできました。

気持ちや心を自分でも全部理解しきれていないことや、表面上では幸せになりたいとか思っていても実は本当はそれを望んでいない心があるとか、なんとなくそうかも知れないくらいには思えます。
だから逆に自分がそれを望めば手に入るものだということも書いてあったりします。

だけど本当にそうなのでしょうか。
心理学的にはそうなのかも知れませんが、現実の世界はそんなに甘くありません。
女性だったら見た目や年齢だけで、かなり選択肢がなくなります。
転職だって年齢やスキル等ではじかれることも多いです。

現実は心理学のようにキレイごとでは動けないし、どんなに心が綺麗な人でも、見た目だけで判断されてしまう(男女とも)こともあるし、周りを見ていると、そんなに強く望んでなくても、ある程度の年齢で結婚して家庭を持って、歳を取ったら孫を可愛がって…そうゆうある意味ほとんどの人が経験する普通の生活を送っている人は、あまり深く考えてないように思います。
そうゆう人のほうが人に嫌な思いをさせたり、図々しかったり、自分のことばかり優先(公共施設での対応など)しているような人が多いと思います。

カウンセラーはその人の気持ちとかに寄り添ってくれるようですが、それだけで本当に良いのでしょうか。
どんなに相談に来た人を受け入れてあげたとしても、現実の世界はまた違う。

違うから悩むし苦しむのではないのでしょうか。

カウンセラー
赤松わこ
フラさん初めまして、ご相談ありがとうございます。
担当させて頂きます、赤松わこと申します。
どうぞよろしくお願いします。

フラさんは、カウンセリングサービスのHPに、
目を通して下さっているそうですね。
興味を持って頂き、ありがとうございます。
その中で感じられた疑念を、伝えて下さったのですね。

>なんかキレイごとのように思えてなりません。

と感じられた、フラさんの率直な問いかけは、私達
カウンセラーにとっては、貴重なご意見だと思って
います。と言うのは、フラさんと同じように感じて
おられる方は、他にもいらっしゃるのではないかな?
と、私は感じているからなんですね。

まず!お伝えしたいのは、心理学もカウンセリングも、
”ツール”であると言うことです。
それぞれの方が、ご自分の心を癒し変えていくのであって、
心理学やカウンセリングが、人を変えるのではありません。
フラさんも認めて下さっているように、心がとても影響
が大きいと言うことを、体験的に実感して頂ける手段で
あって、自分自身と向き合うための、ツールの1つだと
思って頂けると、理解して頂き易いのではないかなと
思います。

HPでは沢山の方に、少しでもお役に立てばと言う形で、
多くの情報を掲載させて頂いているのですが、文字情報
だけで、全てを理解して頂くのは難しいだろうと言う事で、
お電話での無料相談と言う形で、実際に体験して頂ける場
も提供させて頂いています。
それは体験して頂くことで、納得して頂けることが沢山ある
からですし、体験に勝る説明は他にないからなんですね。
フラさんにも、1度体験して頂けたらと思います。

フラさんの書かれているように、現実には不平等もあり、
理不尽な出来事も沢山ありますね。
例えば、リストラされた方が、心理学を学びカウンセリング
を受けたとしても、リストラされた現実は変わりません。
ガンを宣告された方が、心理学を学びカウンセリングを受け
たとしても、病気が治ることはないでしょう。
そう言う意味で、心理学やカウンセリングが、現実に対応
出来ないと言われれば、そうかも知れませんね。

ですが心理学やカウンセリングは、心(心理学では潜在意識
・無意識のことを言います)を扱うものだと言うことは、
フラさんもご理解頂いていると思います。
【心が変わる】とは、ものの見方・とらえ方が変わると言うこと
なんですね。現実の問題に直面した時、私達はその問題を自分
1人で解決出来ないからこそ、悩み苦しむのだと思います。
実際ご相談頂く方は、皆さんご自身の問題を何とかしようと、
1人で懸命に試行錯誤を重ねて来られています。

その悩み苦しみが、心理学を学びカウンセリングを受けることで、
軽くなり、それまでのものの見方・とらえ方が変わっていかれます。
少なくともカウンセリングを受けたことで、悩みや苦しみが一層
強くなったと言うケースには、私はあったことがありません。

私達の抱える問題は、現実をどうとらえるか?で決まります。
リストラされた現実に、打ちのめされて前に進めなかった人が、
自分を認めることで現実を受け入れ、生き方が変わって行きます。
ガンの宣告を受けて、人生に絶望してしまった人が、病気の自分を
受け止め、悔いない人生を生きるには?と思えるようになります。
現実は変わらなくても、心が変わることで生き方は変わる!と、
私達は身を持って体験し、実感したことをお伝えしています。

フラさんにも、1度実際にカウンセリングを体験して頂きたいな、
と思います。疑念を直接ぶつけて頂けたら嬉しいなと思います。
貴重なご意見をありがとうございました。この回答が、少しでも
フラさんの疑念に応えられたら幸いです。
ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

家族関係・対人関係・パートナーシップ・自己肯定自己実現を得意分野とし、がん看護・認知症介護の経験から医療・福祉関係にも精通している。 深層心理への唯一のアプローチである【感覚・感情】を解放する、癒しのスペシャリスト。 「体感で楽になった」「腑に落ちる」「納得がいった」と好評をえている。