自分が変われば相手も変わる~投影と影響力の心理~

問題を解決をする時に、問題の相手に態度を改めて貰うよりも先に、自分が成長 していくことが求められることがあります。

それは、自分変わる(成長する)こ とで、相手も変わっていくからなんですね。

感情を癒すことで問題を解決

家族関係や、パートナーシップや、職場関係での人間関係を良くする為に、
カウンセリングを使われてくださる方は、たくさんいます。

それは、人間関係で、生まれる感情が、様々な問題を作っていることが、
ほとんどだからです。

例えば、パートナーシップの問題がある場合は、
パートナーとの間にある感情が、問題を作っていることがほとんどです。

パートナーとの間に起こる、怒りや、寂しさや、諦めといった感情が、
二人の関係を遠ざけていたり、SEXレスといった問題を作っていたりします。

感情が問題を作っているとしたら、その二人の間に生まれる感情を、
癒していくことで、問題を解決していけると考えることができます。

相手を許せるようになったり、寂しさを癒したり、諦めの感情を癒して、
もう一度、希望を持てるようにチャレンジすることで、二人の間に生じていた
感情が癒されていき、それに伴い問題も解決の方向に向かっていきます。

このように、人間関係で生まれる感情を癒していくことや、感情をどんなふう
に受け止めるかということに取り組むこと(成長すること)で、
人間関係そのものを良くしたり、問題を解決していくことができます。

●自分は癒されて変わっていっても、相手はどうなるの?●

人間関係は、相手があるからこその、人間関係です。

ですから、姑と嫁、上司と部下、夫と妻、親と子などの、相手がある人間関係
ですから、自分一人だけの問題ではなかったりします。

例えば、パートナーシップの問題には、自分と、パートナーがいるわけですよ
ね。

だとすれば、自分が変わったとしても、相手が変わらなかったとしたら、
問題は変わらないんじゃないかという疑問がでてくるんじゃないかと思います。

例えば、パートナーとの仲が悪い、ケンカが多く、このままでは別れてしまう
かもしれない。
別れたくないと思っているし、仲良くしたいと思っていても、態度が悪いパー
トナーに、ついつい腹をたてて、よくケンカをしてしまうという問題があったり
します。

その問題の裏には、パートナーにケンカの時に言われたことへのうらみつらみ
があったり、パートナーの態度に許せないところがあったりという感情があり、
ケンカが起きているとしましょう。

その場合は、その感情を癒すことで問題は解決に向かっていけると考えら
れますので、問題を解決する為には、うらみつらみを許して、許せないとこ
ろも受け止められるような自分に変わること(成長すること)が求められます。

ただ、先ほども書かせていただいたように、相手あってこその人間関係ですか
ら、この場合、自分が変わったとしても、相手の態度が変わらなかったとしたら、
やっぱり腹が立つでしょうし、問題は起きやすいかもしれません。
嫌な感情もわいてくるかもしれません。

自分は頑張っているのに、相手は変わらないのは、嫌な気分になりますね。

もう、うんざりした気分になるかもしれませんし、絶望的な気分がするかもし
れません。

こういうような、自分が変わっても、相手が変わらない限り問題は変わらない
んじゃないかという疑問は湧きやすいかと思います。

●投影の法則●

私たちは、カウンセリングや、グループワークなどを行っていますが、
ご利用になった方の感想で、相手の態度や、様子が変わってきたとおっしゃ
る方は、少なくありません。

でも、なぜなんでしょう?

カウンセリングや、グループワークなどを使い、自分を癒すことや、自分を変
えること(成長すること)に取り組んだことで、相手を変えようとしたわけで
はないのに、なぜなんでしょうねぇ?

ひとつは、投影の法則というものが、働いていることが言えます。

私たちは、自分の心にある感情を通して物をみるようです。
例えば、花という物を見た時、自分の気分が良い時に、きれいに見える花も、
気分がどん底な時は、はかなげなように見えてしまったりします。

このように、私たちは、自分の心というフィルターを通して、物を見ているよ
うです。

心理学では、これを投影と呼びます。

例えば、パートナーに対して、うらみつらみという感情があり、攻撃的な思い
を持っている時は、パートナーを攻撃的な心理というフィルターを通して見ます。

すると、パートナーが、自分に対して攻撃的な思いを持っているように見えやすく
なるようです。

会社で嫌なことがあって不機嫌な顔をしているパートナーを見ると、
会社で嫌なことがあったと知らなければ、まるで、自分に文句があって、不機
嫌な顔をしているように見えたり、そう判断してしまいがちになりやすいようです。

「私に文句があるんだわー」と判断してしまうかもしれません。
怒りが怒りを誘発してしまうのです。

パートナーへのうらみつらみを癒すことで、攻撃的な思いというフィルターを通
さずパートナーを見られれば、
「また、私に文句があるんだわー」と自分の中で判断せずに、
ただ、「不機嫌だなぁー」と、あるがまま見られるようになっていきます。

そう判断がなくなるだけでも、相手に感じる思いは変わってくるものです。
ストレスの度合いは天と地ほど、変わってきますね。

うらみつらみという感情を、例えに使って説明させていただきましたが、
同じように、罪悪感や、嫌悪感などのネガティブな感情を癒してネガティブな
投影を無くすことにより、相手への見方が変わっていきます。

そして、パートナーは、変わっていないのですが、
自分が癒された度合いだけ、ネガティブな感情というフィルターを通して、
相手を見ないので、相手が変わってきてるように見えているようです。

●自分が変わることでの相手への影響力●

そうすると、相手が変わってきているように見えると、相手に接する自分の
態度が変わってきます。

また、自分を癒し、自分が変わっていく(成長していく)度合いだけ、
相手に寛容になれますので、相手に対しての態度が変わっていきます。

成長した度合いだけ、今まで腹が立っていたことも、許せるようになっていた
りします。

そうすると、今までと違った態度や、反応で接してくることに対しての、
相手の反応も変わっていきます。

このように、自分が変わることによって、相手が変わったように見えるだけで
はなく、実際に相手も変わっていくんですね。

それは、自分が変わった(成長した)ことで、相手に影響を与えたと言えます。

100%相手が変わるのか?と言われると、そういうものではないと思います。

しかし、人には影響力がありますから、良い影響力を与えることによって、
相手が良い方向に変わっていく確率は高くなっていくでしょう。

相手が良い態度になってくると、自分も楽になるし、嬉しくなりますから、
もっと相手に、良くしてあげたい気持ちに自然となってくるでしょうし、
良くしてくれるから、相手も、また良い態度へと変わっていくような良い流れ
ができてきます。

流れが作られていき、その流れに乗れると、良い方向に、どんどんと流れてい
きます。

自分が変わること(成長すること)で、相手が変わっていくことには、
こんな訳があるようです。

相手を変えようとすると、相手はコントロールを感じるので、反発します。
自分を変えることでも難しいわけですから、相手を変えることは、もっと難し
いと思います。

だとしたら、自分が変わること(成長すること)が、問題を解決する為の、
早道になるかと思います。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

原 裕輝

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪・福岡の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。