パートナーシップと嫉妬の心理学(3)~嫉妬は愛?~

「嫉妬しないということは私のことをあまり好きではないということ?」このようなご相談をいただくことがあります。

これは嫉妬を愛情の目安としているわけですが、なぜそのように思ってしまうのでしょう?それは自分が好きな人に嫉妬をしてしまう心の動きを相手に投影しているからのようです。しかし嫉妬は愛ではありません、嫉妬への誤解をといてパートナーの愛をしっかりと受け取りましょう!

嫉妬は愛?

「嫉妬しないということは私のことをあまり好きではないということ?」
こういうご相談をいただくことがあります。これは嫉妬を愛情の目安としていることになります。

嫉妬を愛情の目安として測るタイプの人は、ご自身も嫉妬をするタイプの方が多いです。

すると、“私が好きな人が自分のことを見ていないと感じたときに嫉妬するように、相手も私のことが好きなら嫉妬をするだろう”という投影の心理が働くので、パートナーが嫉妬をしない時に、『私のことを好きでは、ないのでは?』というような疑問が浮かんでくるわけです。

パートナーが嫉妬をしないからといって愛していないわけではありません。
なぜならば、嫉妬は愛ではないからです。

嫉妬は不安からくるもので、嫉妬を使って相手の気を自分に向かせようとしたり、相手が離れていかないように自分のもとにいさせようとコントロールすることで、自分の不安を埋めようとする行為です。

それは飼っている鳥が逃げていかないように鳥かごの中の閉じこめるように、嫉妬という鳥かごのなかにパートナーを閉じこめておこうとするようなものです。

パートナーが、なぜ嫉妬をしないかの理由として、こんな理由が考えられるでしょう。

1・あなたのことを信頼している
2・あなたの愛を受け取れている
3・二人の関係に安心感を感じている
4・自分に自信がある
5・パートナーは あなたにコミットしている (浮気心がない)

例えば、「彼女(彼)は、浮気なんてしない」とパートナーが信頼してくれていたとしたらパートナーに嫉妬心はでてきませんね。
嫉妬をしないのは愛してくれていないからではなくて、信頼をしてくれているんだと考えに切り替えることができれば嬉しい気持ちになれますね。

「嫉妬をしないということは私のことをあまり好きではないということ?」という疑問が浮かんだ時は、こう考えてみましょう!

1・私が好きな人には嫉妬するという投影が働いているんだな!という気付きを持ってみる。

2・パートナーは嫉妬をしないのは、信頼してくれていたり、二人の関係に安心感を持っているのかもしれないな と、パートナーが嫉妬をしない理由に意識を向けてみる。

3・パートナーが嫉妬ではなく、他の形で愛してくれていることを探してみる。

こうやって段階を追って整理していくと、パートナーからの愛情を見つけやすくなると思います。パートナーからの愛情をいっぱい見つけて、安心感に満たされていくといいですね。

>>>『パートナーシップと嫉妬の心理学(4)~嫉妬体質からの脱却~』に続く

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。