パートナーシップと嫉妬の心理学(4)~嫉妬体質からの脱却~

嫉妬体質を作っているものってなんなのでしょう?

一つは自信のなさが原因となるようです。自信のなさを癒すことは嫉妬体質から脱却する方法の一つになります。また、過去の体験による心の傷が嫉妬体質を作っていることがあります!心の傷を癒すことで嫉妬体質から脱出しましょう。
パートナーに信頼感、安心感を与えることを心掛けることも、嫉妬体質からの脱却から一役かいそうです。今回は嫉妬体質からの脱却をテーマにします。

●嫉妬体質からの脱却

嫉妬心を感じているときは、嫌な気分になります。なるべく嫉妬と縁が遠い体質になりたいものですね。(^^)

カウンセリングでパートナーとの関係で嫉妬をしてまう理由を、深層心理レベルで探っていくと、過去の心の傷が嫉妬体質を作り、現在のパートナーとの関係で嫉妬を引きおこしていることがわかることがあります。

例えば、過去に兄弟間で両親の愛情をめぐって「私より妹の方が大切なんでしょ!」と感じたことがあって、まるで両親の愛が自分のもとから妹の方に行ってしまったように感じた経験が、心の傷となり潜在意識に残っていたりすると、現在の関係で「私より○○のほうが大切なんでしょう!」という嫉妬のパターンとして現れやすくなっていることがあります。

この場合、過去の経験によりできた、喪失感や、無価値感を癒すことがいります。

過去に傷ついた感情を見つけて、受け止めて十分に感じてあげることで、感情は解放されて癒されていきます。

嫉妬のパターンを作っている心の傷を見つけるのには、『嫉妬をしている時にでてくる感情と、似たような感情を抱いた経験は過去にもないだろうか?』というふうに自問してみると、潜在意識にある嫉妬のパターンのおおもとになっているものを見つけるきっかけになるかもしれません。
自分で探すのが難しければ、人に質問してもらうといいと思います。

そして、私は愛される価値があるということを改めて見直していくことがいります。自分は愛されるのにふさわしいと思えるようになっていく為に自分の価値を見て、受け取るのです。

これは、過去の心の傷が今の嫉妬のパターンをい作っている場合でなくとも、していくといいでしょう。

自分は愛されるのにふさわしい価値があると思えると、パートナーとの関係に『パートナーは愛してくれているの?』という不安感が生まれにくくなり、嫉妬心が起きにくくなりますから。

また、嫉妬の目的をみていくと、自分が持っているパートナーへの不安を、嫉妬心という感情を使ってパートナーをコントロールして、不安を埋めさせようとする行為といえます。

いわばパートナーに「安心させてよ~」と言っているわけで、安心感をもらおうとしているとわけです。もらおうとしてパートナーとの関係の不安が消えないときは、与えることがいるときです。

パートナーへ安心感や、信頼感、つながりを与えることに コミットメントをしていくといいでしょう。これも嫉妬体質の脱却に一役かうことと思います。

嫉妬体質のかたは、過去の傷を癒したり、自分の価値を改めて受け止めて自信をつけたり、パートナーへ与えてることをしたりなど、色々試して嫉妬体質から脱却して、楽~な体質になっていきましょう!

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。