好意を示されると嫌悪感を抱く心理

男性から好意を示されると、嫌悪感を抱いてムカつく。

例え自分が好意を持っていた相手だとしても、好意を示されると、相手が興味をなくしてくれるように、わざと嫌われるような態度をとってしまうのは、好意を示されたと同時に、自分の中の女性性を意識するからです。男性に好意を示されるということは、自分は女性として見られているということになりますからね。

自分の女性性に何らかの嫌悪する要素がある場合、その嫌悪感を男性に投影してしまい、相手の男性に対して嫌悪感を抱いてしまいます。嫌悪感を感じてしまう相手には、遠くにいってもらいたくなるので、相手に嫌われるような態度をとってしまったりしてしまうのですが、本当に嫌悪感を感じているのは、相手の男性ではなく、自分自身の女性性なのです。

◎リクエストを頂きました◎
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いつも楽しみに拝読しています。
実は私(女性)に限らず、友人でも、男性から好意を持っていることを示されると、その男性に対して嫌悪感を抱く(分かりやすく言うと、「ムカツク」)ことがほとんどです。自分がその男性に対してある程度好意を持っていたとしてもです。
これは一体どういうことなのでしょうか。私はその男性に対して嫌がらせではありませんが、自分への興味を削ぐような態度をすることもあります。

彼の好意の示し方が悪いとも思いませんし、同性愛者でもありません。ただ、いつかは結婚して子供も欲しい身でありながら、このままでは結婚どころか恋愛成就への道は険しく、自分の頭はおかしいのではないかと思ったりします。
なぜ、男性に好意を示されると嫌悪感を抱いてしまう心理について教えていただけますでしょうか。
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好意を示される前は、嫌悪感を持っていなかったのに、好意を示された途端に、嫌悪感を抱き、ムカついてくるというわけです。
これでは、確かに恋愛成就には、程遠くなってしまいますよね。

例え話しで、ご説明しますね。
世の中に、『女性専用車両』ならぬ『男性専用車両』というものが、あったとしましょう。
その男性専用車両に、女性がうっかり乗り込んでしまったとします。

仕事で疲れていて、ボーーーーとしていて、周りが男性ばかりであることに気付かなかった彼女に、何駅か通過してから、一人の男性が声をかけます。
『この車両は、男性専用車両ですよ』
声をかけられた途端に、彼女は恥ずかしくなって、別の車両に慌てて移動するでしょう。

なぜ、急に恥ずかしくなったかというと、声をかけられたことで、『男性専用車両に乗り込んでしまった女性である自分』を強く意識したからです。
もちろん、声をかけられて始めて彼女が女性になったわけではなく、電車に乗る前から、彼女は女性なわけです。ですが、彼女自身は、電車に乗り込んだ時に自分を女性であると強く意識していません。

普段からそんな事を、強く意識している人は、そういないでしょう。
強く意識するのは、自分との違いをハッキリ認識した時です。
男性から『君は女性だよ』と、声をかけられて、自分との違いを強く意識したわけですね。

この例え話しと同じように、自分に男性が好意を示してくれるということは、『君を女性として見ているよ』ということになり、好意を示された途端に、『女性である自分』を強く意識してしまっているのだと思います。
そのように意識するのは、当たり前のことなのですが、『女性である自分』を嫌悪していた場合、その嫌悪感を相手の男性に投影してしまい、相手の男性に嫌悪感を抱いて、わざと遠ざけてしまうということが起こります。

自分が男性に対して好意を持っている間は、自分のペースで相手に近づいていけますから、いいのですが、相手から好意を示されると、女性である自分を意識するペースがコントロールできなくなってしまいます。
自分が主導権を握れなくなるので、とても怖いんですね。

ここで、再び例え話しです。
いつも、パンツスタイルの女性が、友達に進められてワンピースを着てみたとしましょうね。
普段は、男性とあまり変わらないスタイルなのに、女性らしいワンピースを着たときに、自分の中の女性性を感じます。何だか慣れない感じ。鏡に写った自分の姿を見て感じるのは、『何だか気持ち悪い・・・』
ワンピースが似合っていないわけではないのですが、何だか違和感があり、自分の姿が気持ち悪いと感じてしまうのです。
これが嫌悪感です。

異性に好意を示された時に、まるで始めてワンピースを着たときのように、自分の中の女性姓を意識して気持ち悪いと感じてしまい、その嫌悪感を相手の男性に投影します。
『げっ!あなた気持ち悪い』『ムカつくのよ!』という感じになります。
しかし、本当に嫌悪感を抱いているのは、相手の男性ではなく、自分の女性性というわけです。

このまま、男性がどんどん自分に近づいてきて、どんどん好意を示されて、お付き合いに発展でもしようものなら、自分の中の女性性を、ますます感じてしまいます。
そうなると、嫌悪感に耐えられなくなるので、『それ以上、私に近づかないでっ!!』とばかりに、相手が好意をなくしてしまうような態度をわざわざとって、相手の男性との距離を近づけないようにしてしまうのです。

女性である自分の魅力をどんどん受け入れて、女性である自分に嫌悪感を抱かなくなると、好意を示してくれる男性に嫌悪感を投影しなくなります。
それどころか、『私の女性としての魅力をわかってくれてうれしいわ』という気分になります。

女性としての魅力は十分に受け取れているし、私は魅力的だと思うという方もいらっしゃるかもしれません。
それは、素晴らしいことですから、そのまま女性としての魅力を受け取り続けて、磨き続けましょう。
でも、好意を示されると、嫌悪感が出てきてしまうという場合は、もしかしたら『女性は損』とか『女性は弱い』などの思い込みがあるかもしれません。

そういう思い込みがあると、好意を示されることで、損をしたような、弱くなってしまったような感じを受けてしまうこともあります。
そういう場合は、この思い込みを書き換えていく必要があります。

女性である自分の魅力を受け取り、女性であることを、楽しみ素晴らしいことであると、受け取っていくことで、男性に好意を示されても嫌悪感を抱かなくなります。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

大門 昌代

恋愛や結婚、浮気や離婚など男女関係、対人関係やビジネス関係、家族関係や子育て、子供の反抗期、子離れ、親離れ問題など幅広いジャンルを得意とし、お客様からの支持が厚い。 女性ならではの視点と優しさ、母としての厳しさと懐の深さのあるカウンセリングが好評である。PHP研究所より2冊出版。