愛することを学ぶために(2)~問題から、どんな風に愛を学べるの?~

問題が起きたとき、そこから「愛」を学ぶ事で、解決の道を開くことができるようになります。例えば、夫の浮気という問題も、彼が戻ってくるところがゴールではありませんよね。その後いかに彼を許して、愛していくのか?が大切なテーマになると思いませんか?そのためには、心の中を深く掘り下げていき、その中にある「愛と親密感」の層にたどり着くことが一つのヒントになるんです。

●問題から、どんな風に愛を学べるの?

何か問題が起きたときに私達は頭が真っ白になったり、パニックになったりしてしまうことが多いのですが、そこで思い出していただきたい大切なことが一つあります。

それは「あなたがすべて悪いわけではない」ということ。

逆に言えば、良い悪いで問題の多くは解決しないものなんです。

というのも、多くの問題は「感情」が引き起こすもの。
だから、頭で考えて何とかしようと思っても、どうにかなるものではないのです。

例えば、ご主人が浮気をした、と言う問題。
実は本当の解決というのはあなたのところに戻ってくることではありません。
戻ってきたとしても、浮気したご主人を愛せなければ、その後いい関係を築くことはできませんよね。
ずっと責め続けてしまったら、「さあ、さっさと次の浮気相手を探しなさいよ」と言うに等しい行為になってしまったりするんです。

でも、なんでそんなに責めたくなってしまうんでしょう?
そんなに辛いのでしょう?

夫に浮気されて、自分が女としての価値を全面的に否定されたように感じてしまったのかもしれません。
「やっぱり私ではダメなのね・・・」という無価値感が刺激されることもあれば、「私という女がいながらなぜ?」と飼い犬に噛みつかれたようなショックを感じる方もいらっしゃるでしょう。

でも、本当はご主人のことを愛してたんですよね。
大好きだから、浮気された時にひどく傷つくんです。
愛してたから、それが「問題」になるんです。

もし、もうご主人に愛情を感じなければ、その浮気は「渡りに船」になると思いません?
格好の離婚の理由ができたんですから。
しかも、慰謝料も高めにゲットできそうです。

もちろん、そんなに愛情がない理由として、「経済的なこと」「子どもが小さいから」「社会的の目」と言いたくなるかも知れません。

でも、たとえ、仕事がなくたって、乳飲み子を抱えていたって、世間にどう見られていたって、離婚する人は離婚しますよね。

それが問題として、あなたを悩ませ、何とかしたいと苦悩させる裏には、あなたがご主人のことを「愛している」という気持ちがあるからではないでしょうか?

でも、プライドや世間体や心の痛みが、そこに素直になることを許さないのかもしれません。
だから、カウンセリングでは、その痛みを解放して癒していこうとするんです。
自分の本音に気付くために、自分の心と繋がるために。

そうして、心の中を深く深く掘り下げていくと、痛みや抵抗の層の向こう側に、愛や親密感がたくさんある領域にたどり着きます。

そこでは、浮気されようが、嫌われようが、「私はあなたを愛している」という自信がしっかり根付いている場所。
愛されることや何かを相手に求めることではなく、ただ、自分が相手を愛していることに喜びを感じられる場所なのです。

表面的には浮気という問題が起きているのですが、そこから掘り下げて、愛の領域にたどり着くことができると、その愛に基づいて行動することができるでしょう。
そうすれば、ご主人のために、これからの夫婦のために、そして、自分のためにご主人を許し、受け入れることを選択できるかもしれません。
そうして、ご主人をもう一度愛することを選択したとき、本当に心が安堵し、問題が解決したと言えるのです。

もし、あなたが今、パートナーとの間に問題を抱えているとしたら、その心の奥にどんな愛があるのかを掘り下げてみるのはいかがでしょうか?
それこそが愛することを学ぶことになるのではないでしょうか?

>>>『愛することを学ぶために(3)~与える愛=パートナーをどう、喜ばせたいですか?~』へ続く

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