パートナーシップに欠かせないもの ~感情のリーダーシップ~

コミュニケーションの“ズレ”というのは、カウンセリングの現場でもよくお聞きするご相談の1つです。

コミュニケーションは大事ですね。ズレを放置していると、気持ちが離れてしまうことだってあります。
ズレが生じた時にまず大事なことは、問題に気がついた側の人が『何を感じているのかな?』ということに深く気づいてゆくということです。

パートナーシップにおけるコミュニケーションの問題へのチャレンジは、とっても繊細で、深く心が傷つくことや、気持ちが離れてしまうリスクを多分に含んでいますが、
与え方をきちんと学ぶことで、人生の大切な時間の大幅な節約にもなりますね。
今回は、夫婦間のコミュニケーション・ギャップのご相談から、女性性を使って、心に橋をかけることをお勧めしています。

◎リクエストを頂きました◎
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あまりしゃべらない夫に悩んでいます。
私の実家はケンカも多いけれど常にありがとうやごめんねを言い合う家族。
彼の実家は物静かで、食事中もテレビをつけていないと静まり返ってしまう家族。

その違いかなぁと思うのですが、私としては一緒に暮らしていて
反応がなく、ありがとうやごめんねがないのはつらくなってしまいます。
私のほうは意識して彼の興味のある話題で話しかけたり
彼のしてくれたことなどを誉めたりしているつもりです。

彼は機嫌よくしているし、話も聞いてくれるのですが、
基本的に私に興味がないのか、質問や共感やアクションがあまりありません。

結婚前はもっとよくしゃべっていたと思うのですが・・・
彼は普通のことと思っているようなので、
無理して変えることはないのかもしれないのですが、
一緒に住んでいるものとして、もっと私や子どものやっていることに興味を持ってほしいです。
どんなはたらきかけをすれば、効果があるでしょうか。

(一部編集させていただいております。)

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パートナーからあまり反応がないというのは、寂しいですね。怒りも感じるかもしれません。
もっと興味を持って欲しい、家族みんなでもっと仲良くしたい!と思って、助けを求めてくださったこと、とても嬉しく感じました。

おっしゃるようにこの問題は、お互いの実家からの根本的な違いかもしれませんが、
例えそうであっても、パートナーシップを組んだからには、お互いがまったく新しいレベルで生まれ変わるくらいの変化や成長を望んでもいいのです!

ご依頼者の方は、ご自身の感情をコントロールしながら、今までずっと頑張ってこられたのではないでしょうか。でも、ここからは、感情・ハートを開いていくことが解決のカギです。

女性性のパワーを受け取り、そしてパートナーに与えることを目標にチャレンジしていただければと思います。

まず、感情を見ていきましょうね。
問題を意識している側、奥様の方にやっていただきたいのですが、ご主人があまり話してくれない、反応がないことで、何を感じていらっしゃるでしょう?

・こっちを見てくれていないようでさびしい
・愛されている感じがしない
・私のことをないがしろにされている気がする

などなど、ちょっといつもより“深め”に感じてみて欲しいんです。

多くの臨床例から分かったことなのですが、
表面上どのように見えていても、潜在意識のレベルでは、パートナー同士は実は感情を共有しています。意外かもしれませんが、2人は同じ感情を感じているのです。

この感情をご主人も感じているというわけです。少なくともかつては・・。
でも、奥様は今いろいろと感じているのですが、旦那様の方は、もはや感情に気づいていないのです。
自分の感情すら無視している人が、パートナーや子供の本当の感情に気づくことができるでしょうか。

心に橋をかけるのは、女性である奥様の方がずっとうまくできると思います。
まず、この状況に、心から与えよう!と決めてもらえますか?
そして、奥様の女性性、慈悲や慈愛を使って、例えばですが、こんなふうに思っていただきたいのです。

≪私は今、この人に無視されているようで寂しいし、ないがしろにされているような感じがするけど、この人は私よりもっと前からこんなふうに感じて、ずっと一人ぼっちで我慢していたのかもしれない≫

これが事実かどうかはいいのです。
ここで大事なのは、旦那さまの気持ちを、旦那様以上に深く感じてみようとするあなたの意欲と姿勢です。

そしてもっと大事なことは、奥様がご自身を、そして誰のことも絶対に責めないということです。
ここで出てくる罠は『罪悪感』です。
※こうなったのは、誰かが悪いからだという考えは、罰せられる怖れからくるただの逃避です。
実際には、誰も悪くありません。

奥様がご主人をないがしろにしたり、否定したりしてきたつもりはないと思います。
それとは別に、旦那様の方がどう感じているのかは旦那様の都合なので、それはそれで「アリだな」と、冷静に認めていくことが、とても大事なのです。

旦那様は自分の感じていたはずの感情すら忘れてしまっているので、コミュニケーションの態度がパターン化してしまっているのです。
それは旦那様のご実家でも同じことが起きているのかもしれません。

このふるまいの原因は「俺なんかつまらない男だ。」というような劣等感だったり、「俺なんかいてもいなくてもいいや・・」といった耐えがたい無価値感だったりするのかもしれませんが、意識下にどんな感情が潜んでいたとしても、女性性の慈悲の力により、洗い流されるのです。

まず、あなたが先にその感情を感じてみます。
例えばこんなふうに。

≪私って、つまらない女・・≫
≪私なんか、いてもいなくても一緒・・誰の役にも立ってない・・≫

・・とても嫌な気持ちですよね。できれば感じたくないですね。
でも、こんな底辺の感情を感じられたとしたら、あなたはあらゆる問題とつながることができます。

ご主人に話をスルーされたり、注目してもらえなかったりしたとき、一時的にこんな気持ちがあなたを通り抜けているかもしれません。

この感情こそが、彼があなたに気づいて欲しい無言のメッセージ、彼からの≪声なきコミュニケーション≫なのかもしれません。

さらに一歩、進んでいきますね。
この気持ちを感じながら、心に、こう問いかけてみてください。

≪この酷い寂しさや無価値感を私以上に感じてきた人って、誰だろう・・?≫

旦那様の顔が浮かびましたか?
そして、ここでようやく旦那様の心に近づくことが出来ます。
2人が対等になって初めて、親密感が生まれるのです。

心に橋がかかれば、そこには新しいレベルの愛と絆、新しいコミュニケーション、新しい関係性が生まれます。

ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

多田 陽香

対人関係、恋愛、個性、才能、感情の問題など、様々なお悩みに対応するベテランカウンセラー。 深い意識を熟知し、問題を根本解決へと導く。 世界各国で長年にわたり精神世界を学ぶ一方、大手芸能事務所の番組制作協力をワンクール担当する等、豊かな感受性を生かしてカウンセリング生活を楽しんでいる。