愛情の代わりにお金を渡す親と働かない子どもの心理 ~無価値感のリンク~

愛情の代わりにお金を渡す親の心理について

子どもの頃、私達が一番ほしいものは「親からの愛情」と言われています。しかし、最近では家族の絆が薄くなりつつあり、愛情の代わりにお金や物を渡す親が増えているそうです。

そのようにお金や物を渡す親の心理をじっくりと探っていくと、無価値感や罪悪感を抱えている(隠している)ことが多く「私には子どもに何も与えるものがない」との思いがつよい分、代わりにお金を与えることで自信のなさや罪悪感を見ないようにしているのかもしれません。

そして、不思議なことにそのような親に育てらた子どもも親と同様に無価値感や罪悪感を抱えてしまう傾向にあり、その結果として、常に不安に襲われ、安心感を感じられないため、継続して就業できない・集中して働けない・仕事に対して意欲が持てない等、働くことにモチベーションが上がらず、自信を持てないという人が多いようです。すなわち、親も子も無価値感を抱えてしまっているのです。
今回の心理学講座では、そのような問題にハマっているときに、どのように向き合っていけばよいかを解説させて頂きます。

◎リクエストを頂きました◎
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世の中には、愛情の代わりにお金をたくさん子供に渡す親がいるみたいです。
そして、そのような親の元で育った子供は、あまり労働意欲がないみたいです。

どうして愛情を示せずに、高額のお金を渡すのか?
そして、その子供は、どうして働きたくなくなってしまうのか?
その心理のメカニズムを知りたいです。
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●私達が子どものときにほしいもの

年々、家族の絆が希薄になっていると言われていましたが、東日本大震災が起きて、もう一度、家族の大切さについて見つめなおす人が増えているそうです。

親の温かいまなざし
親からの優しい言葉
親の笑顔(微笑み)
献身的な支援
子に対する思いやり

これらは親から子へ向けた愛情の象徴と言えるでしょう。

そして、子どもの頃、私達が一番ほしかったものが、この「親からの愛情」なのです。
子どもは「親から愛されている」と感じられたとき、安心感を得ることができ、積極的に行動したり、ユーモアのセンスが溢れてきます。

でも、今回のご相談のように最近は愛情の代わりにお金を渡す親御さんも多いようです(><)

●愛情ではなくお金を渡す理由

では、なぜ、愛情ではなくお金を渡すのでしょう?

こう、考えてみてください。

もしも、あなたの目の前にとても愛くるしい子がいたとして、あなたはその子が可愛くてしょうがないので、「何かほしいものはある?」と尋ねたところ、その子はアメ(飴玉)がほしいと言いました。

そして、アメをあげようと思いポケットの中に手を入れましたが、アメはありません(><)

ポケットの中にアメがないのに、あなたはその子にアメを与えることができるでしょうか?
答えはノーです。

愛情の代わりにお金を渡す親というのは、自分(親自身)には「何もない」と感じているのかもしれません。

本当は我が子に愛情を注ぎたい。
でも「自分には分け与える愛情や思いやりなんてない」と感じているため、お金を渡すことで罪を償おうとしたり無価値感を隠そうという心理が働いているんですよね。

親(大人)であっても余裕がなく、無価値感を感じながら日々を悶々と生きていたり、余裕がない分、子どもに愛情を注げなかったり、自分には何かを与える価値がないと感じてしまっている方は多いのです。

「自分にはお金以外、何も与えるものはない」

そのように無価値観にハマっていることが、お金を渡す原因になっていると考えられます。

●お金しか与えられなかったと感じている子ども

では、お金しか与えられなかった子どもは、どのように感じているのでしょう?

子どもの頃、、私達が一番、ほしいものは「親からの愛情」で、親からやさしい言葉をかけてもらったり、スキンシップを取ってもらうことで私達は愛されていると感じられます。

なのに、愛情はもらえず、お金しか与えてもらえなかったとしたら「自分は愛されない存在なんだ」と感じるでしょう。親に見守られていないように感じてしまい、安心感を得られないため、堂々と振舞えず自信を持てないまま、大人になっていく方も少なくないようです。

そして、親も子も「無価値感を抱えている」という共通点が生まれます。どちらも自信がなく自分を認められないのです。

●労働意欲が湧かない理由

そのような子が大人になって、労働意欲が湧かない理由として以下のようなことが考えられます。

1 無価値観
・自信がなく心配のほうにばかり意識がいくため、仕事に集中できず意欲が湧かない・長続きしない

2 お金に対する恨み
・どうせ、一生懸命働いてお金を稼いでも幸せにはなれない。それなら、お金なんていらない

3 親への復讐
・本当にほしいのは金銭的なものではなく愛情だから働きたくない・愛情をくれなかった親への恨み

このように心のどこかで、「愛してくれなかった親」や「お金」に対して復讐しているのかもしれません(><)

●本当に愛されていなかったのでしょうか?

でも、本当に愛されていなかったのでしょうか?

もしかしたら、お金しか与えなかった親も、彼らの親から愛情を与えてもらえなかったのかもしれません。
毎日の仕事に追われ、余裕がなかったのかもしれません。
不器用で愛情の伝え方・表現の仕方が分からなかったのかもしれません。

様々な理由で愛情の与え方が分からなかったため、「自分にはお金くらいしか、与えてあげるものはない」と思い、お金で償った。

それが高額であればあるほど、親の無価値感や罪悪感と比例していると言えるでしょうし、彼らにとって、お金を渡すことが唯一の愛情表現だったんですよね。

●素直なコミュニケーションを取ってみる

そのような親子関係を改善するポイントは「素直な気持ちを伝えてみること」です。

もしも、あなたが子どもの立場なら「ホントはお父さんとお母さんの愛情がほしかったんだ。すごく寂しかったんだよ」
親の立場なら「あのときは余裕がなく、触れ合ってあげられなくてごめんね。でも、ホントは愛していたんだよ」と素直に伝えてみましょう。

最初は恥ずかしくて、うまく伝えられないかもしれません。
でも、例えうまく伝えられなくても、何度も何度もコミュニケーションを取っていくことが大切です。

そのように恥ずかしさを超え、素直なコミュニケーションを取り続けていくことで、少しずつ、互いを理解し合え、徐々に誤解も解けていくでしょう。
素直な気持ちを伝えあうことで、互いの寂しさや本当は相手を思いやっていた気持ちに気付くことができ、親子の絆を取り戻すことができます。

その絆があなたに安心感を与え、お金に対する不快感を拭い、労働意欲を駆り立て、愛情もお金も両方とも大切なんだと実感させてくれるでしょう。

人生を豊かにするには愛情はもちろん、お金も必要ですよね^^

愛情とお金をバランスよく保ち、幸せを実感できる日々を送るためにも、勇気を出して素直なコミュニケーションにトライしてみてくださいね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

土肥 幸司

自信喪失のケアから夢やビジョンの実現サポート、幸せになれるコミュニケーションを得意とし、”お客様を笑顔に”をモットーに、お客様の気持ちに寄り添った心理分析と、今できることを分かりやすく提案している。 優しい口調からか、癒し系のイメージを与えることが多く、いつも笑顔が絶えない。