仕事や対人関係に悩んでいます

相談者名
ばむせ
2年前に業界も職種も初めての仕事に転職しました。事務職に就きましたが社内に事務が一人で同じ仕事をしている先輩がいません。仕事量も極端に少ない職場で他支社にいる同期達とは仕事のスキルに明らかに差があります。
先輩がいない為仕事を見て覚える事ができずこのままではスキルアップできないのではと心配です。転職して1年経過し後輩が入り事務が2人になりました。後輩は年上で同じ業界での経験や知識があります。きっぱり話す性格で営業に質問されると確証がないことにも自信を持ってきっぱり答えるので、あたかもそれが正しいという印象を与え営業には安心感があるようでだんだんと先輩の私よりも後輩の方に質問をしてくるようになりました。私は確証のないことは即答しないので歯切れが悪いようです。また、私はリーダーシップもないし自分から話しかけるタイプではなくおとなしい方ですが、後輩は私とは逆のタイプです。仕事上立場が逆だったらやりやすかったと思います。後輩は風格もあり2年経過した今ではどっちが先輩なの?という状態です。後輩は話しかけやすいので上司も私ではなく彼女に仕事を振ることもあり、私の方が長くいるのに仕事も振ってこないし私って何なんだろうと悲しくなることもあります。仕事もこのままではスキルアップできるかわからないので、先輩がいて業務量が多い所に転職した方が自分の為になるのかも…と考えています。ただ不況ですし今の半人前の状態では転職も難しいので自分で勉強していくのが現実的でいいように思います。自分は今後正社員になる立場で後輩はパートのままなので自分の方が何かあれば責任がある立場なのでそれも知らない内にストレスになっているようです。どうしたら周りにちゃんと仕事で先輩としてみてもらえて頼ってもらえるようになるのか悩んでいます。また、昔から仲間はずれにされる事が多く友達もあまりいないのもコンプレックスです。自分に自信がなく本当は友達を作り楽しくしたいのですがいつも新しい人と出会っても最初は仲良くてもだんだん関係がギスギスしがちなので、自分の性格にも悩んでいます。家族には本当の自分が見せれますが他人には言いたいことも抑え目であまりしゃべらないので一緒にいても楽しくなかったり気を遣われやすいのかな?とよく感じます。まとまりのない文章になりましたがアドバイスをよろしくお願い致します。
カウンセラー
三島桃子
ばむせさん、はじめまして。今回担当させていただく三島桃子と申します。どうぞよ
ろしくお願いいたします。ばむせさんとしては、少々難しい状況に置かれているようですね。ばむせさんがご自
分の気持ちを整理して、これからのことを考えやすくするお手伝いができればと思い
ます。

1年後に入ってきた後輩は、年上で経験もばむせさんよりあり、性格的にもしっかり
タイプの方のようです。そうすると、立場は後輩とはいえ、実質先輩と言ってもいい
ようなところがあるのかもしれません。

そういう状況を客観的に見ると、ここは思い切って気持ちを切り替え、「1年先に
入ったのは自分だけど、実力では相手の方が先輩なんだ」ということを受け入れるの
もひとつのやり方です。「相手が実質先輩」という気持ちになれば、この人から学
ぶ、ということもやりやすくなるのではないでしょうか。そうすると、「今の職場で
スキルアップする」ということが少しはできるかと思うのです。

でも、「相手が実質先輩」と割り切ることには、抵抗感があるかもしれません。この
抵抗感の下にある気持ちは、「自分は無能なのではないか?」という自信のなさだっ
たりします。そういう自信のなさがあると、「私は1年先に入っているし、正社員に
なる身。そんな私がこの人より無能であってはいけないのだ」という気持ちが強く
なってしまいます。

「私は無能なのではないか?」という不安があると、「私は無能なのだ」と感じてし
まう状況はできるだけ避けたいというのが当たり前の心理です。

けれども、「私は無能なのではないか?」という気持ちを少し横に置いて考えると、
実は、自分には自分の経験やタイプがあり、相手には相手の経験やタイプがあるだけ
のことなのです。そこを見れば、相手が実質先輩であったとしても、何の問題もない
のです。

また、相手の方が1年あとに入ってきたことや、ばむせさんが今後正社員になるのに
その人はパートのままだということは、ばむせさんにはどうすることもできない部分
です。そこはばむせさんが考えてもどうしようもないので、気にしない方がベターか
なと思います。

私の知り合い、Aさんとしましょう、にきいた話なのですが、少しヒントになるかも
しれません。

Aさんは、しっかり者で仕事ができるタイプ。でも、ある時自分の上司になった人
が、仕事ができない、性格も優柔不断で、上司として頼れるタイプではなかったそう
です。でもその上司のえらかったところは自分でそのことを認めていて、いつも、
「どうするかはAさんにまかせる。何かあった時は僕が責任をとる」と言うのだそう
です。

おかげで、Aさんはとても仕事がやりやすかったそうです。この上司は、仕事ができ
ない、性格もリーダー向きではないにも関わらず、結果的にはAさんにとってそれな
りにいい上司だったわけです。

ばむせさんの場合でしたら、「どうしたら周りにちゃんと仕事で先輩としてみてもら
えて頼ってもらえるようになるのか」と考えている方向を少し修正して、「今はこの
人に実質先輩になってもらって、自分は余裕を作り、その分この人から学んでスキル
アップしちゃおう」という方向にしてみてもいいかもしれません。

それから、対人関係についてですが、

>昔から仲間はずれにされる事が多く友達もあまり
>いないのもコンプレックスです。自分に自信がな
>く本当は友達を作り楽しくしたいのですがいつも
>新しい人と出会っても最初は仲良くてもだんだん
>関係がギスギスしがちなので、自分の性格にも悩
>んでいます。家族には本当の自分が見せれますが
>他人には言いたいことも抑え目であまりしゃべら
>ないので一緒にいても楽しくなかったり気を遣わ
>れやすいのかな?とよく感じます。

とのことですね。この対人関係での自信のなさは、おそらく仕事での自信のなさにも
つながっているのではないかと思いますので、全体的に大切なポイントですよね。

家族には本当の自分が見せれるというのは、とてもいいことですね!一方で、家族以
外の人に対してはそうではないようです。それにはばむせさんなりの事情があるはず
です。その事情が何であるかに気付くと、自信を取り戻すきっかけになると思いま
す。

こういう場合、性格に問題があるとかではなく、ただ、生まれながらに人の感情など
に対してとても敏感な感覚を持っている、ということがよくあります。

人の感情に対して敏感な感覚を持っていると、相手の感情を無意識に感じてしまった
りするので、自分の感情と人の感情の区別がつきにくくなることがあります。これは
実はけっこうしんどいことなので、精神的にすごく疲れやすくなります。

そうすると、幼い頃からすでに人とつきあうこと自体にしんどさを感じるのですが、
小さな子どもにそんな自分を分析して考えることなどできませんから、単純に「私は
周りの人とうまくやれないできの悪い子だ」と判断してしまったりします。これも無
意識の部分での判断で、表面意識で考えているわけではないのですが。

一旦そう判断してしまうと、その判断がすべての考えの土台になってしまうので、誰
でもやるようなちょっとした失敗をしても、無意識に「ほら、やっぱり私はできが悪
いんだ」と、どんどんその判断を強化していってしまいます。

ですから、「私はできの悪い子だ」という誤解を解くことがカギになっていきます。

ばむせさんの場合にもあてはまりそうでしょうか?よければ初回無料の電話相談など
をご利用して、ご自分にはどんな事情があって対人関係に自信がもてないのか、とい
うことを考えてみるといろいろわかることがあると思います。

ばむせさんが自信を取り戻した時、状況や環境が今と同じでも、ばむせさんの感じ方
は大きく変わると思いますよ。

ばむせさんのことを応援していますね。
ご相談ありがとうございました。

三島桃子

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この記事を書いたカウンセラー

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