心の距離を縮めるために大切な謙虚さと小さな行動のコミュニケーション

パートナーが悪い態度や不機嫌だと、誰だって嫌だし、不安に思います。
その時に、この態度が愛されてない証拠、とは限らない、と気づいておくことが、相手との接し方をうまく、楽にするヒントになります。
まず自分がこうした視点を持って、小さいコミュニケーションのための行動を取ってみましょう。

悪い態度だから愛情がないとは限らないという視点を持つ大切さ

長く一緒にいるはずの恋人同士や夫婦が、心の距離を感じる。
その理由と対策についての連載の4回目、最終回となります。

◇ 悪い態度だから愛情がない、とは限らない

この連載の中で何度かお伝えしてきたことですが、パートナーが悪い態度を取っても、そのことが、あなたへの愛情がないことを表しているとは限りません。

カウンセリングで沢山のパートナーシップのご相談を聴かせていただきますが、

「愛されていない」と感じることについて、誤解が生じているケースが本当に多くあります。

相手の機嫌や態度が悪いように見える時、それは誰だって嫌だし、不安になるものですが、相手にも理由が事情があるはずなのです。

今回の連載記事で、親にも事情があったことを理解するということ、また、パートナーとの間でも同じ視点を持つことの大切さをお伝えしてきました。

この点について、改めて整理して見てみましょう。そして、次に、小さな行動に移していくことをお試しいただきたいと思います。

パートナーの機嫌が悪かったり、無口だったりした時、
それは、例えば、
・仕事のプレッシャーで余裕がない
・自分の思いをうまく言葉にできず黙ってしまう
・自信がなくて怖くなる
そんな気持ちを隠すために、そっけなく見える態度をとってしまうことがあります。
特に男性はその傾向が強いのではないかと私は思います。

無愛想に見えても、沈黙も、
もしかすると、
「傷つけないように答えを探している時間」
だった、なんてこともあり得るのです。

相手の態度や状況によっては難しいこともあると思いますが、
まずは、
相手の態度が悪くても愛情がないとは限らない
この視点を持ってみようと思ってみてください。

この視点を持つだけで、
相手への怒りや悲しみが少し柔らかくなることがあります。

なぜなら、この時、自分が悪かったわけじゃない、ことを感じられるから。
無自覚な場合も多いのですが、相手の態度が悪いと、自分が悪かったのではないか、と自分を責めているようなのですね。

◇大切なのは「相手のことを知らない」のかもしれないという視点

長くパートナーと一緒にいると、知らず知らずのうちに、

相手は自分のことをわかってくれているはず
自分は相手のことをわかっているはず

と感じてしまいやすくなります。

コミュニケーションがうまくいく第一歩は、
「相手の気持ちを理解できていないかもしれない」
と謙虚になってみること、なんです。

「わかってもらう」ではなく
「わかろうとする」姿勢に変えてみよう。

こんな風に思ってみてください。

それだけでも、パートナーの見え方は変わってきます。

そして、この思いを元に、相手の心に近づくための小さな行動をしていきましょう。

◇心の距離が縮まる4つの小さな行動

パートナーシップの関係が変わるのは、特別な出来事が起きた時とは限りません。
むしろ、日常の中の、小さな言葉や態度の積み重ねが二人の関係性を良くしていきます。
会話もそうですが、態度・行動が信頼を築き、それが愛情を伝えることにつながっていきます。

そのために、次の4つの行動をお試しいただけたらと思います。

① 挨拶を丁寧にする

「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」「おやすみ」
パートナーにこうした言葉をいつも伝えられているでしょうか。
意外と言えなかったりするこの言葉を伝えてみましょう。
それだけで、心のつながりや安心を感じられることも多いのです。

② 目を見て話す

視線には「ちゃんと聞いているよ」というサインがあります。
無言でも愛は伝わるのですね。

ただ、長く一緒にいるパートナーほど、これをやるのは難しくなります。

なぜなら、それは相手への無意識の「申し訳なさ」が出てくるから、なのですが、それだけではなく、恥ずかしいから、です。

難しい時には、目を見て話してみよう、と意識するだけでもオッケーです。

③ 「ありがとう」を言葉にする

小さなことでいいのです。

・食事を作ってくれてありがとう
・働いてくれてありがとう
・気にかけてくれてありがとう

感謝は、愛を回復させる最も強力な行動です。

④ 関心を向ける習慣をつくる

「今日どんな一日だった?」
「最近、何か楽しみにしていることある?」
こうした質問は、心を開く扉になります。

これもまた、長く一緒にいると、あるいは、ケンカした時などは、言いにくいもの。

ですので、難しい時には、これもこの視点を持つだけでいい、と思ってみてください。

言葉に出さなくても、そう思って相手を見ているだけで、何かしら優しいものが相手に伝わります。

幸せなパートナーシップのために大切なのは、

相手のせいにせず、自分の見方、感じ方を変えて、小さな行動に移すこと

です。

一度、こうした視点を持つこと、行動を起こすことをお試しください。

今回の記事がお役に立てたなら幸いです。

(完)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
    1. 愛されてない不安が心の距離を作っているとしたら?
    2. 親に愛されなかった誤解を解くことでパートナーシップが変わり始めるとしたら
    3. 結婚・夫婦のイメージの元が親だとしたら~理解して誤解を解くという視点~
    4. 心の距離を縮めるために大切な謙虚さと小さな行動のコミュニケーション

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。