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Lecture.678-3

幼い我が子との関係に自信が持てない時に(3)〜子どもを通じて見えて来る自らの子ども時代のパターン〜

講師:根本裕幸

幼少期の子供には自分自身のインナーチャイルドを直接投影し、様々な“私情”を交えて接することになります。そのことに気付かないと、自分自身のイライラを子供にぶつけてしまい、自己嫌悪に陥る悪循環になります。
そんな親子関係の実例をいくつか紹介すると共に、そんな自分自身との向き合い方のプロセスを提案します。

Keywords
子育て インナーチャイルド 親子関係 投影 許し

●子どもを通じて見えて来る自らの子ども時代のパターン

子どもは自分自身のインナーチャイルドでもあります。
無意識的に親は、自分自身の意識の奥にある記憶を子どもの年齢に合わせてひっぱり出してきます。
すなわち、もし、2歳の子どもを持つお母さんならば、自分が2歳だった時の感覚をどこかで思い出してくるのです。
そして、その感覚を自分の子どもに投影します。

だから、多くのお母さんが“私情”を持って子どもに接してしまうのです。
これはみんながやってしまうことですから無理のないことですね。

特に、その当時の親子関係(特に同性の親との関係)がクローズアップされてきます。

もし、あなたが子ども時代、親にあまり愛されていないと感じているとしたら、なぜか子どもに対して不憫な感じがしたり、ちゃんと愛してあげなければいけないような気がするでしょう。
あなたはその経験を元に子どもを過剰に愛そうとするか、また、自分が子どもをちゃんと愛せないんじゃないか、という不安を持つかのどちらかになりやすいと思います。

もし、あなたがのお母さんが本当によくできたお母さんで、母親の鏡みたいな人だとしたら、子育ての際、強いプレッシャーを感じるかもしれません。
「自分はあんな風に育てられるかしら?」と。
そうすると常に自分のお母さんと自分を比べて過度のプレッシャーを自分自身に与えてしまうようになるでしょう。

4つほど、そんな例を紹介したいと思います。

ある女性は子ども時代に両親とも仕事が忙しく、また、すぐ下に妹がいたため、早くに自立をしていました。何でも自分でこなす“いいお姉ちゃん”をやってきたそうです。
そんな彼女が結婚して子どもができたとき、なぜか、子どもを全然愛せない自分に気が付いたんだそうです。
自分としては子ども時代に親がしてくれなかったことを与えてあげたい、と思っていたにも関わらず、です。

彼女の心を掘り下げて見て行くと、自立の影にある“我慢”の影響が見えて来ました。
甘えたい気持ち、寂しさ、泣きたい気持ち・・・子どもなら当然感じる気持ちを彼女はずっと我慢してきたのです。いいお姉ちゃんでいるために。
だから、彼女は自分の子どもに“我慢していた当時の自分”を投影していました。
すると彼女の心に出てくるのは「かつての私のように我慢しなさい!何でも自分でしなさい!」という思いでした。
(それが「なんでそんなこともできないの!」というイライラになっていたようです。)

また、別の女性はお姉ちゃんがいる次女でした。ずっと姉にコンプレックスを持っていて、そして、自分が母親になって二人の女の子を生んだとき、なぜか、上の子がかわいく思えなくなり、下の子ばかりに愛情を注ぐようになりました。
幼少期の感情がそのまま出て、上の子にお姉ちゃんを、下の子に自分を投影してしまったようです。

ある男性は仕事人間の父親の元で育ちました。お母さんはとても優しく育ててくれたそうですが、彼には父親のモデルがありません。
だから、自分に子どもができたとき、可愛がってあげたいんだけどどうしていいのか分からない状態が続き、気が付けば、我が子に過剰に気を使っていることに気が付きました。
子どもが不満を抱かないように気を使い、子どもに嫌われないように態度を選んでいました。
そこから見えてきたのは、不在だった父親に対する不満。尊敬すべき働き者の父親である一方、自分を見捨てたような、寂しくさせたような怒りを彼は持っていたのです。

また、ある男性はとても子ども好きな父親の元で育ちました。近所の子どもたちの面倒見もよく、家には友達がたくさん遊びに来ていました。しかし、そのお父さんは仕事があまり長続きせず、お母さんが家事と家計の両方を頑張っていたのです。
だから、潜在意識には、子どもを可愛がることはお母さん(妻)を苦しめること、と思うようになっていたのかもしれません。
結婚して子どもが生まれたとき、彼はすごく奥さんに気を使うようになっていました。そして、家に帰れなくなってしまったのです。

どれも子どもとの関係で問題が生まれてきたのですが、実際は子どもというよりも、自分自身やその幼少期の親子関係に起因する問題ばかりです。

子育ては自分育て。
じっくりと自分と向き合う勇気が必要なのかもしれません。

こうしたケースで私が提案するのは次のようなプロセスです。

1.自分の親に対して抱えている不平不満。幼少期我慢したことなどを書き出す。もしくは誰かに聞いてもらう。

2.親に感謝できることを探す。自分が頑張ったことを見付けて承認する。

3.親に愛情や感謝を伝える。言葉、メール、手紙、何でも構わない。亡くなっている場合や離別して会えない場合は手紙を書くだけでも効果がある。

もしよかったら少し時間をかけて(大体1〜3か月程度)やってみてください。
きっと感じ方が変わることと思います。

>>『幼い我が子との関係に自信が持てない時に(4)〜子どもが子どもを産む〜』につづく

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14.投影とその活用方法〜人は心の鏡〜
29.子育てサポート1〜第一反抗期の過ごし方(3・4歳)〜
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339-1.パパとママへの心理学(1)〜子供を怒鳴ってしまうとき〜
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