あの人なしでは生きられない 〜脳科学が教えてくれた、共依存の終わらせかた〜

「彼から連絡がこない」
「今日もインスタにあの子との写真が・・・」
そんな風に、スマホを握りしめてはため息をついていませんか?

頭では「やめたい」と思っているのに、ついSNSを見てしまう。動向をチェックしてしまう・・・。
そのループから抜け出せないのは、依存的で意志が弱いからだ、と自分を責めているかもしれませんが、実は【脳のしくみ】が関係している、ということをご存知でしょうか?

私も昔、そんな風に彼にしがみついてしまい、お互いに離れる選択が出来ないまま苦しい関係を続けたことがありました。

後から知ったのですが、それは「共依存」という関係性だったようです。

今日はそんな関係性から少しずつ抜け出し、自分を取り戻していった話をしてみようと思います。

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若い頃にお付き合いしていた彼の話になりますが、実は彼には、他の女性の影がチラついていたんですね。

私は不安を解消したくて、彼が誰とどこに行ったのか、メールの内容、返信がいつ来るのか来ないのか・・・

当時SNSなんてなかった時代ですから、私のチェックは、自身の勘と、行動観察をすることでした。
駅まで行ってみたり、車を探したり、気になる場所に足を運んだり。

今だとスマホでSNSや位置情報をチェック出来てしまうので、情報がありすぎて心は昔より疲れやすいのかもしれませんね。

彼の行動チェックをしている時、私は「安心したい」という気持ちがとても強くありました。

チェックした結果、何もなければ一瞬だけは安心します。
でも、何かあると心が激しく掻き乱される。

必ずしも安心出来るわけではないのに、全くやめられる気がしませんでした。

そんな時、ある本を読んで知ったんです。
どちらも脳にとっては、【ドーパミン(興奮・快楽物質)のエサになる】という説があることを。

つまり、苦しいのにやめられないのは、脳が刺激にハマっている状態だからだよ、という考え方だったんですね。

当時の私は、彼のことを「好き」だと思っていました。
だから彼にこだわってしまうんだろうと。

もちろん、「好き」という気持ちもありましたがそれよりも、「手放すこと」のほうが何倍も怖かったし難しいと感じていたんだと思います。

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共依存、という関係性があることをご存知でしょうか。
二人が愛や信頼で繋がるのではなく、罪悪感や無価値観(自分なんて価値がない、と感じてしまうもの)で繋がり、お互いが寄りかかり、離れるに離れられない関係性になってしまうことを言います。

当時の彼は、ハッキリと誰かひとりを選ぶことを避け続けていました。

私はそんな曖昧な態度に傷つきながら、「見捨てられるよりはマシ」と感じ、その関係をダラダラ続けてしまっていました。

共依存の関係性では、「必要とされることで安心する側」と「見捨てられることを恐れてしがみつく側」とで、お互いが不健康な形で支え合ってしまうことがあります。

傍からみると一見、関係が成立しているように見えるのですが、実は心の奥では、「見捨てられ不安」や「一緒にいると苦しいのに、離れることに罪悪感がある」などが根っこにあったりするんですね。

私の場合も、「彼を失ったら、もう誰にも愛されないかもしれない」そんな恐怖に強く縛られていて、彼との関係にしがみついていたんだろうと思います。

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そんなある日、ふとした出来事で転機が訪れました。

彼が他の女性と、私に隠れて旅行に行ったであろう画像を見つけてしまったことがあったんですね。。
それを目にした瞬間、私は胸がぎゅっと締めつけられ、涙が止まりませんでした。

そしてその日の夜、私は自分に問いかけてみたんです。
『こんな風に毎日泣いてる自分を、私はどう思うの?』 『このまま5年後、10年後も彼の行動をチェックしながら泣いていたいの?』と。

答えは「NO」でした。
その時、私の中でスイッチを切り替えなきゃ、って思ったんです。

私は自分の脳に、こう言い聞かせるようにしました。
私が本当に欲しいと願っているのは、心が穏やかでいられる関係性であって、興奮や緊張じゃない、と。

それから、行動チェックを少しずつやめていくことを自分に課しました。

もちろん、最初の1〜2週間はとてもしんどかったです。
見ないと決めたのに、手が勝手に携帯を開いていたりして・・・。

でも、3週間、4週間と経つうちに、
「見なくても私はなんとか生きてるな」
「あれ、ちょっと気持ちがラクになっているかも」
そんな感覚が増えていきました。

2カ月、3カ月・・・
彼から意識を離していくうちに、少しずつ心に余裕が生まれていきました。

いつも彼のことで一杯だった私の心の中に、静かな【空間】が生まれた感じがしたんですね。

その【空間】に、風が通り、人の声が届くようになっていきました。

すると見えてきたんです。
「今の私は、もう既に大切にされてるんじゃないか」って。

友人との会話にくすっと笑えたり、同僚のちょっとした気遣いや、さりげない思いやりの数々に気付けたり。
私の話をまっすぐ聞いてくれる人、そっと寄り添ってくれる人・・・。

そんな人たちがずっと前からそばにいたのに、私はあまり気付けていなかったんだな、と思いました。

愛されていないのではなく、愛されていることに気付けないほど、自分を追い込んでいたのだ、とも思いました。

そして、そんな風に自分を取り戻し始めた頃、ふとしたご縁から、
「この人と一緒にいると、なんかホッとするな」
そんな新しい出会いも、少しずつ訪れはじめました。

彼なしでは生きられない、という世界に住んでいましたが、いつの間にか別の世界に移り住むことが出来ている自分がそこにはいたんです。

自分が変わろうとする時、不安や焦りを感じるかもしれませんが、次の恋愛がすぐに始まらなくても大丈夫。
むしろ、心の回復にはゆっくりペースくらいが丁度良いのかもしれません。

そんな風に心を癒し、自分に優しくできるようになったその先には、安心できる誰かと巡り会う未来がきっと待っています。

もし今、あなたが似たような状況にいるとしたら、どうか「自分に優しく」を最優先にしてあげてください。

あなたは、愛されていいし、大切にされるべき人なんだと私は思います。
そして、そのことに気付かせてくれる出来事が、これからきっとあなたのもとに訪れますからね。

この記事を書いたカウンセラー

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『日常でも使える具体的なアドバイス』を提供し、お客様が気付いていない才能・魅力に光を当て、 自らが輝いていけるような、パワフルな”応援力”を備えている。 圧倒的な受容する力を持ち、心理面からの分析・アプローチと、直観力を使ったバランスが良いカウンセリングスタイルが好評。